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108 complex
108恋爱情结
『毎朝8時に、3両目で』から2冊目のコミックになる作家さんです。
表紙から見て、コミカル路線の坊さんとやんちゃ者のお話を想像したのですが、
確かにコミカル路線でもあるのですが、
おおー!何かすごくいい意味で裏切られた予想外の展開で、ガッツリと寺と僧侶という土台がしっかりしているので軽すぎない。
キャラクターの魅力もしっかりと表現されていて、とっても好感の持てる主人公達。
デビューコミックも不思議な魅力にあふれていましたが、この本もとってもよかったのですよ♪
髪を染めて喫煙して、反抗的な態度をとる、新しく見習いでやってきた寺の息子という慧樹の指導係についたのは、ある理由で寺にやってきて僧侶となった知真。
知真の慧樹の扱いは巧みで、丸めこんでしまったりもするのだが、彼の言葉に納得し、真面目に取り組み始める。
寺の老師のちょっかいで、知真に何かあると感づいた慧樹は知真の過去を知るのでした。
このストーリーの中にキャラクターを魅せる出来事と会話が満載!
知真の人扱いのうまさには感心します!
脱走と皆が騒いでいるところを戻らせるのに、騙す手口(笑)
髪を黒く戻すのに、おだてる手口(笑)etc…
この知真が無表情に真剣に言うから説得力がある・・・というより、本当は慧樹は自分が納得してはじめて従うという、とても真面目で素直な子だったんですよ。
上からただヤレと命令されるだけでなく、そこに心があることが大事なんですね。
それが、慧樹のここに来た理由というのに実にマッチしてるんです。
彼の反抗する理由というのも彼の真っ直ぐな性格ゆえということで、全然不良じゃないんです。
この慧樹がとっても男前で、かわいい顔してるのにねぇ♪
それが髪が短くなっても、とっても素敵なんですよ!しかもカッコイイv
エッチの時なんか「どっちが挿れる方?」って聞いてて爆笑しちゃったんですが、この場合ヘタレな知真が受け臭かったけど、そこは驚きの男前受けでした!(ま、それでもよいですが、絶対おりおり攻守逆転してほしい♪)
多分、慧樹は「美ボーズ」だと思います☆
そして知真が寺に来た理由というのも、切ない過去があって、寺に逃げ込むくらいですからとても真面目でとても傷付いたのでしょうね。
真っ直ぐな慧樹が互いの過去の色々を話あい、心を伝えるシーンは、結構ジーンときます!(またここで慧樹にほれなおすんですがw)
寺の老師も、忘れちゃいけないキャラクター♪彼は或る意味キューピッド!?
同時掲載は【トイレでしかイケない俺】
題名まんまです(爆笑)
トイレでしか勃起しない会社員が、一番気持ちいいのは就業後のトイレでの自慰w
それを清掃員のバイトに見られてしまい、一緒に解決しましょう(!?)と言われて、それから夜トイレで・・・という話。
おかしな設定だが、こういう性癖の人だってきっといるんだよなと、思わず現実をみてしまって(汗)
今回の単行本も、とてもよかったです!
坊主と一般人の組み合わせはあっても、坊主×坊主はなかなかないですもんね♪
注目押し作家さんということで、ちょっと奮発の萌×2です
「袈裟には萌えるけど坊主はちょっと・・・」なんて方にオススメ。
黒髪ショートの僧侶(攻)と、チャラ可愛い「前髪ゴム上げ男子」(受)のお話です。
跡継ぎの見習い坊主(受)が、
僧侶(攻)のすっと伸びた背筋や、流れるようにお経を唱える姿にあこがれ、
修行にやる気を出すようになる。
ほのぼのコミカルな展開ですが、
受けが般若心経を覚えたり、座禅を組んだりしている姿には、
男として/坊主としてまっすぐ成長する様が見え、読んでいて思わず姿勢を正したくなるw
普段のワンコっぽい顔とは異なる、静謐なオーラ(と色気)を感じさせます。
攻めは、受けを可愛く思いつつ、色んなしがらみから自分を解き放てない苦悩の人。
そんな攻めのトラウマを、丸ごと包み込むような受けの優しさと男らしさがいい。
押し倒して、攻めに「(攻受)どっち!?」と聞いちゃうようなストレートさも好きでしたv
「受け」自覚ありきじゃなく、「好きだからどっちでも…」的なスタンスでエッチに臨む受けはとても好きです(*´▽`*)
せっかく曹洞宗の設定を混ぜたなら(臨済宗だと剃髪は義務でない)、
ツルッとした美ボーズが見たかった!という点と(短髪は見られますが)、
絡みがあっさりしていて、もっと普段のストイックさとのギャップが欲しかったという点でちょっとマイナスかな~~。
でも、恋に仏道に生きるまっすぐでしなやかな二人に、こっちまで清らかな気持ちになれるような素敵なお話でした☆
【トイレでしかイけない俺】WC.1~2
表題作同様、これもタイトルが秀逸w
トイレでしか勃起しないリーマン(受)の自慰を手伝う清掃員(攻)。
「トイレの何がいいのか?」っていう性癖語りがもっと欲しかったけど、
攻に特訓され恋をして、トイレの外でも色々できるようになる受の成長が可愛らしいお話でしたv
高校生の時に自分がゲイであることを淡い恋心をいだいていた友達に告げた。
受け止めてくれる人は誰もおらず、寺に逃げ込んだ。
気がついたら寺にたどり着いていたというべきかもしれない。
それから10年がたった。
今では指導する立場となっていた。
お寺の住職がゲイ。とってもかわいらしいキャラクターです。
恋のお相手はお寺に修行にきていた若者。
髪も黒くなく、隠れてタバコをすったりと修行にまっすぐにとりくむ姿勢ではなかったものの
本来のまっすぐな心をもった
青年にひかれていく。
イラストがとても若々しいので
お寺とか深みがある人格とかには全く見えないので
感情移入はできなかったです
とても軽いお話に思えてしまった。
背景はそうではないのはわかってますが・・・