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突飛な展開にも関わらず、恋愛は理屈じゃない...よなあwと気付かせてくれる作品。
当時、南原先生の中で一番好きなシリーズでした。
部屋を片付けていたら出て来たので、思わずウン年ぶりに再読してキュンとしたので、懐かしみつつレビューです。
自分の父親に「16歳になったら自立するのが西条家のしきたりだ」などと言われて高校生の夏休みに突然家をおん出され、途方にくれていたところをホストクラブのオーナー(通称ジュクのエンペラー笑)に拾われるところから始まります。
個人的に南原先生は腐女子成り立て1〜2年目の初心者向け専用作家さんという認識が昔からあります。私も昔随分お世話になりました笑
腐女子じゃない、BLに興味が無い人が想像する「BLのイメージ」も、先生の作品のような、キラキラした世界でキラキラした男性同士がキラキラした恋愛を何の疑いも無く当然のように享受し構築される「ファンタジー」世界の住人を想像するのでは無いでしょうか。ファンタジー色が強過ぎて、腐女子の中ですら好き嫌いが激しく分かれてしまう作家さんだと思います。
お約束のセオリーが詰まったBLのなかのBLと行っても過言では無いのかも知れません。
ある二人が出会って、お互い一目惚れし合い、惹かれ合って、小さなすれ違いを繰り返し、見事ゴールイン。破綻の無い世界は安心して読む事が出来ます。
ここのところ現実的な主人公の作品ばかり読んできたため、理屈抜きで同性を溺愛する完璧な男が男を愛す、愛される作品を読んで無かった私の心にズッキューンと響いてしまいました。
これぞ恋愛エンターテイメントと言いましょうか、疲れたときに読んで、ホッとして、現実の悩みを忘れて、スッキリ出来る作品とはこういうものを言うのよ!と強く主張したい。
何年も経ってから改めて読んだら、30分くらいで読み終わりました笑。
何故か。本文の7割がモノローグ(『もう雅弥ってばキチクなんだから』みたいな読んでも読まなくてもどっちでも良いもの笑)なのです。
これはパールシリーズに限らず南原先生の特徴ですね。語尾のハートや星や、少女漫画の主人公も裸足で逃げ出す可愛らしい受の話し方などはもはや突っ込む方が無粋です。
貶す訳ではなく、主人公の乙女のような心の揺れ動きだけで時間軸を進める書き方は特徴的でなかなか凄いのではないかと思います。上手く説明できないのですが、嫌味たらしくなく、あざとく泣かせたり感動させるといった小賢しさもなく、「南原先生だから」で許されるトーンなのです。心から楽しく執筆してるんだろうなというのが伝わってきます。
逆に南原先生じゃなかったらカマトト過ぎてブン殴りたいですww
そして更に本文の8割方がエッチシーンww
とにかくラブラブ。ゲロ甘馬鹿ップル。まだ付き合ってないけど流されるままにラブラブエッチはするのが南原流。
これが妙に可愛いんだなあ。そして以外とエロくない。なぜなら直接的な性的表現は避け、行為自体も説明を殆どしないのです。エゲつないプレイも無い。まさに王道少女漫画のルールです。
お陰さまで、私は当時「前ではイかないけど後ろでイった」という意味が全く分からなかった健全な少女でしたwww今だとドライだと分かるんですけれどもwwww汚い大人になったもんだ笑
改めて読み解くと少女の夢を大切にした少女漫画なんだなあと分かります。
たまにはこういう、理想郷の世界を感じるのも良いものですね。
それにつけてもこのレビュー、語尾が殆ど(笑)なんですけれども、作品自体もだいたいそんな感じです笑
とても癒された一冊でした。
初めて手にしたBL小説でした。
まずなによりも今なら「これぞ南原兼!」と頷ける
一族総ホモ展開にも初見の際はとても驚いたものです(笑)
表紙の明神先生のかわいさに惹かれて買ってのもあり、
郁実の可愛さとちょっとえろーい挿絵にどきどきした記憶が(笑)
やんちゃ坊主で向こう見ずな郁実をやんわりと調教しつつ
そのペースに乱されていく雅弥が可愛かったり可愛かったり・・・(笑)
おそらく郁実は私の好きな受けの原点。
具体的に言うと最初は「ちょ・・・やめw」て感じの受けが後半もうノリノリで腰振っちゃう、前半嫌がり後半ド淫乱受け(笑)
こういう感じの快楽に弱くて頭も弱め(調教必須)な受けを今でもすきなのは
このお話が始まりのような気がします。
突っ込みどころは満載ですがそれすらも愛着に変える南原先生、さすがです。
南原先生のこの時期のお話はどれも突き抜けていて大口開けて笑えます!
人類総ホモでもいいかも・・・と思えたらあなたも南原スキー(笑)
重めのお話に疲れたら、いかかでしょうか?