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良くも悪くも濃い映研メンバーの中で生まれた恋。
クマの着ぐるみ男にフェロモン先輩に紅一点は腐女子だわ根暗な同級生は童貞だわ。
変人ばっかりでも(笑)彼らのわいわいがやがやした「大学生」って空気感がリアルで素敵なんだよなあ。
まじめで不器用なメインカップルの二人を応援しつつ、私はクマ×鯨井に釘付けなのでした。
こういう器用に見えるのに不器用で破滅志向のキャラは切なくて大好物なんだ。まだ色々確執はありそうですが。
頑張れクマ!!そして、鯨井が幸せになりますように!!
まるごと一冊ひとつのストーリー。
主人公の梶と中村の微妙な関係から
それが変化していく様子・・・
すごーく面白かったです!
さすが山田ユギさんですねぇ。。。
それから・・・脇役に位置する人々がたまらないです。
脇?とは言えないくらいキャラがたっているんですよね~。
土屋の奥さまで妊婦な美樹ちゃんだとか
美しいのに高らかにバカ笑いする鯨井だとか。
メインキャラはもちろんのこと
以外のキャラにも愛着がわき、
続編が気になる一冊です♪
大学生活、特にやる気もなく、やりたいこともなく、適当に過ごす毎日の梶。なんとなく入った映研で、同じ1年の中村と出会う。中村は、映画オタク。(ちなみにメガネっ子)人見知りが激しく、映画オタクということで仲の良い友達もいない。最初は梶に対しても、感じ悪い態度をとっていたけど、少しずつ意気投合。「友情」が深まっていく。
一方で、同じ映研の先輩、ゲイでつかみ所ない遊び人鯨井とちょっと変な(着ぐるみが趣味?)高崎。二人は幼なじみ(実は腹違いの兄弟)。
お互い憎からず思っているのですが、一歩踏み出せないでいる。(特に鯨井)
そんな様子を間近で見ていて、梶と中村の「友情」も少しずつ変わっていきます。
最初に変わったのは中村。梶への気持ちが友情なのかそれ以外のものなのか、揺れ動きます。と、一巻はここまで。
とにかく、鯨井がいい味出してます。破天荒でオープンゲイの鯨井。一見、ちゃらんぽらん風ですが、けっこう常識人で、明るい様子とは裏腹に、中身はいろいろ考えちゃう人なんだなぁ。高崎の押しにも、「腹違いとはいえ兄弟だから」と踏みとどまる位の真面目さを持っているのだと、ギャップ萌えw
また、1巻ではそこまででもないですが、中村の可愛いこと可愛いこと。まだ無自覚ですが、なんか、いちいち可愛すぎる。梶と鯨井が仲良さげなところをみて、嫉妬なのか子供特有の独占欲なのか悩むところが、悶々としていて、萌えるw
そして、梶と中村の出会い!実は映研ではなくて、電車の中。貧血で倒れそうになった中村を助けたのは梶。くはー!なんか、ラブコメ王道wでも、
中村なら、それ、ありでしょう!
梶と中村の関係はどう変わっていくのか、(ついでに?高崎と鯨井の関係にも注目!)2巻に続きます!
いい話でした。
さすが山田ユギ。
大学の映研を舞台に、個性的なキャラが活躍する、ほのぼの+胸キュン+ユーモア、何もかも揃ったストーリーでした。
ノンケの梶が、先輩たちに振り回されつつ、同い年の中村くんに少しずつ恋をしていく。
脇を固めるキャラが最高です。誰一人としてイヤな人間が出てこない。とくに美形でホモで遊び人の鯨井くんが好きだ。
初出を見ると、随分前なんだなぁと感じるのに、面白さやギャグセンス、見せ方の魅力がこの頃から健在なのかと思うと全く古臭さを感じないユギさん。
随分と贔屓にしているとは思うのですが、やはり素直にそう思えるので不思議です。
ある程度年数も作品数もこなしているベテランと言われる作家さんだと絵柄が変わってきて当然だと思うんですが、この頃のユギさんと今のユギさんでは、物凄い変わりよう、というのが感じられない。
勿論魅力は増しているとも思えるのですが、あまり変わらず常に魅力的と思える作家さんってそうは居ないのかな、と。
13歳の誠が、そんなに好きじゃない形だけお付き合いという形を取っていた彼女に振られる所から物語は始まります。
……が、先を進めると、主人公はなんと、誠の従兄の梶。
現在、映画の世界を諦めサラリーマンとして過ごしている梶の、映画の世界の虜になるキッカケや、周りの人間模様、そして何より愛する事となる中村郁郎との出会いが描かれます。
何をするでもない大学生活を送る梶の目に飛び込んできた、クマの着ぐるみ男とその他2人の男。
どうみてもタイプは違うように見えるのに、異様な空気を放つ集団。
その中に、大人しそうで気の強そうな中村が居る。
ひょんな事から映画研究会に入った梶と、同期の中村の距離が、先輩の鯨井や高崎、美樹ちゃんや土屋を通してめまぐるしく変動する。
まさしく、
「あの頃は良かったな、楽しかったよな」
の光景を目の当たりにする、青春色の強いお話が進められていきます。
中村は友達が居なかったので、梶のような存在が初めてで、でも友達とは違う感情で…という戸惑いがどんどん膨らむ。
一方で、根っこからゲイの鯨井は、自分に執着する高崎を無理矢理にでも剥ぎたくて仕方ない。
二人とも共通して言えるのは、理由は違えど、飛び込むのが怖いのではないかな、と思うのです。
友情なのか恋愛感情なのか、違いが分からないのは相手が男だから尚更感じる訳で。
自身こそゲイなのに自分を思う高崎に飛び込めないのは、並々ならぬ事情を抱えている訳で。
実は、「青春色」よりずっと深いものがそこで渦巻いているんですよね。
そして知る事になる。
梶は中村の思いを、高崎は鯨井との事実を。
高崎の曇らない気持ちと目は男らしくて素晴らしかった!もー守ってやってくれーあの気まぐれ男をー(涙)
中村の思いを聞いてしまった、というところで終わり、巻末は鯨井と高崎の幼き日の思い出が。
無邪気に何も知らず、仲良くしたい二人とそれを引き離したい周りの大人たち。
事実を知るのは大人だけ、そして、鯨井も知り、現在は高崎も知りそれを受け入れる。
高崎がクマの着ぐるみを着る事にはあんな理由があるんだぁと、ちょっと涙が出そうに。
そして、あの後の気持ち。
鯨井は、幸と思えたのか不幸と思えたのか、という、後ろめたい空気で終わる。
…いや、幸せになるのは許されてるんだよ鯨井!
つづき、第2巻。
結果、誰が悪いのかは分かるんでしょうか(笑)
カネは無くとも、ヒマだけは腐るほどある。
それが大学生でして、自由とヒマのパラダイス。
ヒマと自由と、それなりの本気さえあれば、
どんなに恋人ができなさそうなヤツだって、それなりに一生モノの恋はできるんだ…
と、しみじみ納得させてくれるお話です。
主役攻様・梶君は…大学1年生にして遅い反抗期を迎え、授業サボってバイト三昧、
対人スキルもほどほどにあるので、適当にモテるけど、何もかもタルい日々。
「つまらない大人にはなりたくない!!」って、実際多いのよねぇ…こういう子。
(↑フツーっぽいけど実は1番、本気の恋には縁遠いんである。こういう子。)
受様・中村は典型的な眼鏡ヲタク君。対人スキルはほぼゼロ…。
マイナー映画以外キョーミ無し、友達少なそう…当然童貞、当然だけど。
大学デビューなんてありえないくらい、もっさりしたヤツなんである。
(↑あ~ぁ、入学式に10人以上は見るよねぇ、こういう子。
恋人いない歴=そのまま年齢っていうタイプ。どこの世界にも必ず。)
コイツらの出会いの場ってのが、またベタで…大学の映画研究会。
メンバーがまた、なんとも言えないくらいに濃いんである。
年がら年中、クマの着ぐるみで大学に来てる(げっ…)実は坊ちゃまな先輩とか、
(↑さすがに…ここまでする学生は、リアルじゃ少ないと思うけど。)
サークルの紅一点、でも腐女子であることを隠しもしない姐さんとか(笑)
(↑このタイプはかなり多いよね。気持ちはわかるわぁ~)
超美形…でも性格破綻しちゃってて、売りからゲイポルノまで出演してる色男とか。
(↑どこの大学にも、これに似たタイプ、ひとりくらいはいるんじゃないかと…)
主役から脇役に至るまで、割とどこにでもいそうで「濃い」タイプなんです。
そして…全員、本気の色恋にゃ縁遠そうなタイプなんである…一見。
それでも後には、このサークルから3組のカップルが誕生します。
(↑主役カップルと、例の超美形先輩組、おっと…腐女子先輩も忘れちゃいけない。
彼女はしっかりパートナーをゲットしてます。どころか…子供までゲットしてますぞ。)
このムサい(濃い)色っ気ゼロの集団の中で!
社会人になっても、なんだかんだで続いてます。この濃い仲間達。
やっぱり飲んで騒いで、エロ話なんぞで盛り上がってます(苦笑)
そのふとした瞬間に、ホロっと刺さる一言なんぞ、言ってくれます。
面白うて、やがて悲しきって感じです。
若いっていいなぁ~と、読んでる側もときどきホロリときます。
タイトル「俺は悪くない」ですが、ホントに登場人物全員が、
根は悪いヤツじゃないんです。
(↑ヘンな方向にグルグルしてるヤツは多いんですが~)
脇役も多いですが、捨てキャラはひとりとしていません。
実はけっこう、一昔前感漂うキャンパスライフなのですが、
むしろそのレトロ感が、若いっていいなぁ~と思わせます。
やっぱり、山田ユギは凄い。