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choukyou no jikan kichiku na kare to jyunjou dorei
リンクスの桃井ジョン作品は傲慢とかヤンチャとかツンデレとかおっさんとか。
前作のオークラ作品は雰囲気系のストーリーものでしたが自分的にイマイチだった。
ちょっと表紙が女子っぽいのが気になるけど、今回は自分の大好きなSM系がメインに来た短編集でした。
スカウトされて女王様になって12年のハルカの元にやってきた大学教授。
いつも彼は来てはハルカが奴隷を責めている場面を見るだけでプレイに参加しない、そのうちに彼の視線が非常に気になり自分に資質がないのか悩み始め、彼にその気持ちをぶつけると、その日から逆にハルカに潜在するMを開発され、教授に隷属するようになるといった話。
Sは実はMの裏返しというよくある展開ではあるが、隷属と言う名の、マスターと奴隷というとりあえずの「愛情関係」へは持って行っているので痛くはない。
精神的面としては、ハルカは女王様をやってはいるが(その部分はちょっとはすっぱなコメディタッチの展開にしてある)、「見捨てないで、一人にしないで」と愛情が欲しかったという意識をセリフにして見せて、その後母親を登場させて彼のトラウマとして見せてストーリー展開の切なさを見せている。
ハルカがボンデージ衣装でいる時若干胸のふくらみもあり、女性的に見えるのが難点といえば難点だが、冒頭粋がっている立ち姿は細腰の男子の身体なのでこれは悪くない。
何よりもエンディングがぞくっとしていいと思ったのです♪
教授がちゃんと「愛している」と告白したあと、多分普通なら甘いエッチが待っていると思うでしょ?
それが・・・なんですね~☆この展開ラストはSM好きにはたまらん愛の表現と言ってはいいのではないでしょうか!
ただ、きっとこれは多数意見じゃないと思うので、ご注意あれ。
【チェリーなあいつを撃ち抜いて】は女性をとっかえひっかえ社内でエッチしている御曹司と、それを見てしまった警備員のお話。
この御曹司、見られているうちに警備員に興味がわいちゃって、ちょっと歪んでいる感じです。
【靴屋さんはサディスティック】ある女性を忘れらない靴屋と、彼を子供の時からずっと好きだった少年のお話。
これも、愛情というよりは【チェリー~】と同じにやけになったあげくの結果という、ちょっと短編ゆえに即ブツ的展開がちょっと残念。
【恋の花】一度出会って寝たのだけど、出来ずに終わってしまった気まずい相手に再会して、、、というお話。
カリスマ美容師と呼ばれ、一見モテそうな彼が実は残念な人生を歩んできてそれを覆す為に現在の自分になったのだが、童貞で、、、というギャップと、相手の健気さが見せどころ?
ちょっと今一つ感。
【地味リーマンのみ・だ・らな受難】業績不振の下着メーカー営業マンの天然が炸裂する話。
彼の考えた下着案は決して珍しいものじゃないけど、見た目と下着のギャップが笑えます♪
表題以外の短編は、ストーリーを見てしまうと??でちょっと今一つなのだが、桃井ジョンさんらしい勢いでガガガー!と押す展開は特徴だと思います。
表題だけなら「萌え」なので、その評価で。
表紙とタイトルで期待してたが、何かが違った(笑)
最終的に表紙のような関係にはなるんだけれど
最初、調教されてるキャラは女王様で躾ける側。
それが客として来た加賀に躾けられるパターン。
う~ん、この加賀の調教ぶりが物足りないというか
作品自体もページ数が少ないので全体的に何か…残念。
それよりも途中に靴屋のお話があったんだけど、そっちの方が好き。
超ポジティブな受けキャラが、負けずにくらいついてくるのがいい!!
そして天然入ってるような、ちょっとおバカな感じが好きvv