かえっちょ
euclid
紫宸殿さんのグラン本でこんなに幸せな本があったでしょうか!!?
表紙も大変可愛らしく、ハッピーカラー一色。
どこ見ても大地とラビがいて幸せいっぱいな一冊です。
ちょっと成長した彼らであることも嬉しいw
16,17才のひと夏で、『C.DARWIN 3』第3部以降に出された本だそうです。
大切に思えてしまうくらい、とっても大好きな『ユークリッド』。
しかし甘いからといってそれだけでなく、しっかり後の布石も有りなのです。
ダークな大地も顔を出し、大地とラビの闘いが続いていること。
件の塔には戦士たちの記憶をもが根付いている、この脈々と続く業の深さ。
ラビが大地を守る為の嘘は苦いけれども、夏であるから甘やかなのです。
そして何より大地がどれだけラビと過ごせる時間で救われているのか、彼の心のうちの描写に胸をつかれます。
外の世界のきらめき、光の洪水、吹き抜ける風の優しさが感じれるよう。
そしてそこにラビがいること、いおしい気持ち。
愛する人が居る世界の美しさを端的に表現している、ステキな空気感に溢れた一冊です。