かえっちょ
c・darwin 3 marid aquabeat
これまで『C.DARWIN 1、2』『SHAKESPEARE』『EINSTEIN』と続いてきたストーリーがこの『C.DARWIN3』4部作に集大成化され、それらが原作アニメと同時系列上で語られていきます。
表紙は大人になったラビですが、内容は12,13歳設定ですのであしからず。
実は私白状しますと、原作アニメ版は計3、4話くらいしか見たことがありません。
ファンタジーもどちらかというと苦手だったりします。
でもこの作品の表紙にどうしようもなく惹かれたことがきっかけで紫宸殿さんを知ることになり、とても苦労したけど集めた甲斐はあったと、はっきり言えます。
原作ありだとしても構成力がずば抜けてます。
あらゆる人の想いが交差する様は圧巻。
さらに絵も最高に綺麗。
ただ絵が綺麗なだけでなく、人物の一瞬の心の動きが見て取れたり、その場の空気を感じされる描写が素晴らしいのです。
個人的にはこの当時の絵柄が大好きです。
もしかしたらこの方々はイラストレーターとしてのほうが知られているのかもしれませんが、ここでは突出したストーリーテラーとして読者を物語の世界に酔わせてくれます。
膨大な資料を下地に、一つ一つの事柄の背景を作り込んでいるからこその格調高さ。
20年経っても色褪せはしておりません。
もう大分昔のアニパロでありという手に入れずらさがあっても、改めて胸を張ってオススメしたいと思います。
一つ難をいうなら、、、今まで言及しませんでしたが、
紫宸殿さんは邦楽アーティストの歌詞を重要シーンに載せていることが多々あります。
うまくはまる場合もあれば、画面が煩くなることもあり、『C.DARWIN 3』では後者なことが多いかも。
でもそれは些末なことと思えてしまえる、本当に素晴らしい作品です。
さて、こちらの話は『SHAKESPEARE』にてコピー大地をみてしまったラビの苦悩から始まります。
世界を破滅から救うという壮大な話であるけど、少年らしい純粋な気持ちにも言及されており、大地とラビの成長と覚悟をみることができます。