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幕が下りたら始まる、秘密のオフステージ・ラブ。
shakespeare romance
1冊に4つのお話が入っているため、急展開感は否めませんでしたが、どのお話も流れがしっかりしていた印象です。
ただ、たまに登場人物の行動が理解できない時があるのが気になりました。
たとえばセックスするために大学を辞めるなど・・・。
これは攻めのほうにトラウマがあったからということはわかるのですが、いくらなんでもそれはないだろうと思ってしまいました。
退学届けが破棄できて本当に良かったです。
それからとっても個人的なことなんですが、「告白はお気に召すまま」のメイン二人の前髪がくるんくるんしていたのが、私の実際の知り合いにかぶって笑ってしまいました・・・
でもお話は「告白は~」が一番好みでした!
メイン二人がとてもかわいかったし、自分たちの演劇に納得しなければ払い戻しをすると言い切ったところがかっこよかったです。
この二人に関しては好きになるきっかけがふとした表情などでふわっとしていたので、そのあたりをもう少し詳しく読んでみたかったなと感じました。
「小劇場の劇団」をテーマに、様々な角度から舞台に携わる人々を描いた短篇集。
役者同士、スタッフ同士、学生劇団員×リーマン、元役者×高校生という
4組のカプの話が入っています。
色んな視点から「舞台」や「演劇」を表現したかったのかなと思いますが、
登場人物がどんな想いで舞台に臨み、どんな仕事をしているのかの描写が少なく、
舞台や演劇がラブ展開のエッセンス程度にしかなっていないのが物足りなかったです。
たとえば最初の「シェイクスピア・シンドローム」の受け(舞台俳優)は
良い芝居を見ると勃起してしまう癖があるのですが、その芝居が詳しく出てこない。
また、勃起設定は攻め(舞台俳優)と接触するきっかけになるだけで、
勃つほど熱い役者魂の主人公…という話があるわけでもない。
攻めが受けに惹かれた理由も芝居的なものとは関係なく、
純粋に「恋」で片付けられてしまい、この話を演劇テーマである必要性があまりないと感じてしまいました。
小劇団「市ヶ谷シャーク団」や、シェイクスピアへのこだわり、劇団と経営陣の関係など、面白くなりそうな題材はちりばめられているだけに、どれも散漫に終わってしまったのが勿体ない~。
短編集ではなく、役者なら役者、スタッフならスタッフだけを追って一冊にまとめた方が
視点が定まって、舞台もじっくり描けたんじゃないかなと。
また、オヤジスキーとしては最後の【ボクガ ソバニ イルヨ】(描き下ろしあり)
に萌えたいんですが、若い顔にシワ足しただけのような風貌で、オヤジ成分が著しく足りなかったのも残念(´;ω;`)
眼帯・ロングコート・黒ずくめ…で過去にワケありっぽいオヤジって設定もコッテコテですが、「俺のツバメちゃん」なんて素で言っちゃうノリにもちょっとついていけず。。。
この芝居がかった設定・台詞回しを少しでも本物の舞台の描写に回してほしかったかなと思いました。
カップリング的にはトラウマ持ちオヤジ×強気高校生という組み合わせで
成人した受けが、なかなか手を出してこない攻めに乗っかる…という結構好きな展開だったのですが…!演劇面でのツカミの弱さとオヤジ絵にハマれなかったことで今一つ萌えられず、大変口惜しく感じました。