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hareotoko no yuuutsu ameotoko no etsuraku
すごく面白かった「ストレイ・リング」のスピン元作で、ずっと読みたかった作品。
これが元だったのね〜
何がなんでも雨が降ってしまう雨男と仇敵晴れ男とのケンカップルラブコメ⁉︎と思いつつ読み始めるも……
表題作と、その後の続編での構成。
「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」
主人公は雨男の方。
仕事はデキる。他人にも自分にも厳しめな男。
子供の頃からの雨男で、周囲から疎まれ続けて自分が雨男である事を憎んでいます。
そんな男が、高校の時に目の敵にしていた「晴れ男」と再会して…
相手は自分のいる会社に転職してきて、しかも自分の部下に。面白がってこき使っているけど。
雨は嫌いじゃない、なんて言うからイラついて思わず抱きしめてキスしてしまい。
…って、え⁇
何で急に⁉︎
雨男自身も自分でビックリしてるけど、読者もビックリだよ。いくらBLでもあまりにも理由なきキスですよ。
晴れ男もビックリで拒否るけど、ここはBL、晴れ男は実は高校時代からずっと雨男に恋してたんですねぇ…
作者様は巧いからスラ〜っと読んじゃうんだけど、ストーリーに練りはありません。
「晴れ男の困惑 雨男の疑惑」
恋仲になった2人のその後。今度は受けの晴れ男視点で。
これが何とも…
晴れ男の方は、ずっと恋してたひとと結ばれて幸せ絶頂なんだけど、幸せすぎてこわい的思考回路になって勝手に捨てられる妄想してます。
「ノンケに恋して卑屈になってるゲイ」というとっても切ない展開。
しかも、常務への枕営業疑惑や、縁談疑惑などなどテッパンの誤解すれ違い展開。
もちろん誤解は解消してハピエンになりますけど、意外なほどシリアスでした。
Hシーンはさすがの描写力。
正直、続編の方が読み応えはあり。
そして、スピンオフの「ストレイ・リング」の方が面白いと思いました。
「萌」で。
元は2003年・リンクスロマンスから刊行されたものだが、2013年刊のガッシュ文庫版を購入。
実相寺さんの挿絵が美麗だ。
ちなみに攻め・志水が雨男、受け・泉が晴れ男となる。
といっても迷信、非科学めいた話ではなく、仕事ぶりを通してのいい男ぶりを堪能できる。
一冊の中で前半・二人がくっつくまでは攻め・志水視点、後半・恋人になりたての微かな不安を抱えた胸中は受け・泉視点となっている。
さて相対するこの二人、泉が志水のいる大手総合商社に途中入社した事で再会する。
志水が自ら率いる課に引き抜いた当初は、自身の雨男効果が相殺されると内心ほくそ笑んでの不純な動機でつれ回す魂胆がガキっぽいなとは感じたが、いい大人なのにどこか憎めないお茶目さがある。
志水が子供の頃から疎ましいと思っている雨男ぶりだが、泉から見るとポジティブな考え方に変わるってのも何だかいいなと思える。
本当は高校生の頃に泉が志水を好きになったのが先だったのだが、自身を晴れ男としか見てもらえない事に反発してしまう。
周囲からの目を気にしているのは泉のほうが重症だったね。
でも清水に対してはちゃんと憎まれ口を叩いて返している部分もあるし、案外と気が強い性格だと思う。
ノンケのはずの志水が打ち解けた途端にいきなりキスしたり押し倒したのには手を出すのが早すぎ、とちょっと驚いたが、こうと決めたら迷わずに突き進んでいく行動力には惚れ惚れした。
心底惚れたノンケ男に捨てられる怖さに不安になっていた泉をグイグイ引っ張っていく頼もしさも素敵だ。
そして、そんな二人の仲を取り持った元同級生&同僚の藤近も、この話では脇役にも関わらず食えない性格ぶりを発揮していてなかなか興味をそそられるキャラだった。
是非藤近のスピンオフも読みたい!!と調べて分かったけれど、『ストレイ・リング』がその作品なんだね、タイトルだけは聞き覚えがあった。
それにしても雨男と晴れ男に対して、唐突なカミナリ、季節外れの台風、まさかの大雪といった天候からのヘビーな祝福には笑ってしまった。
自分に責任がなく努力してもどうにもならないことで責められ嫌われる『雨男』が、何の努力もなしに他力本願に利を得て感謝される『晴れ男』をやつあたり的に嫌う気持ちがよくわかって同情してしまいました。
けれど、そんな相手に対する不快感や言動にいちいちむかつく気持ちが、実は好意の裏返しだったなんて…。
何だかわからないけど気になってしまい、落ち着かない不安定な感情に振り回されてた攻めが、それを恋だと自覚するまでのお話です。
攻めが自分のマイナイス面をバネに誰にも何も言わせない結果を出す努力に変えるってとこに惚れました。見習いたいものです。
表紙イラストに一目惚れしてしまいました
受けからも攻めから漂う強烈な色気…
素晴らしいです
何時間でもうっとり眺めていられそう
中の挿絵は表紙と少し雰囲気が違う?感じがしますが
どちらにしろ美麗です 攻めの男の色気がすごい
小説の方は設定は面白いなと思ったんですが
流れも結末もありがちな感じでした
ノンケにゲイが恋をして、ノンケも相手を好きになって
すったもんだの末にくっ付いて、
そのうちゲイの方が相手には女性との未来があるんじゃないか、
自分じゃ相応しくないんじゃないか…と悩んで関係が危うくなって
攻めがお前じゃなきゃダメなんだと言い聞かせてまたラブラブに、という…
もっと晴れ男・雨男っていう設定を生かした熱い展開とか
深みが欲しかったところでした
イラストは文句なしの神です
ありがとうございます
同級生もの、数年のブランクを経てリーマンもの。
受(晴れ男)x攻(雨男)…人為的にはどうしようもないものを味方につけて
どうしろというのか…BLファンタジー全開でした。
読んだのが新装版で初版が2003年だそうなので、そんなものかとなぜか納得。
お天気を味方につけたまずありえない設定です。
同級生、それは高校時代の2年間のみです。
当時から攻が気になっていた受は面影を追いつつも特に意識して攻を追い
つづけていたようではないんですが、付き合う相手に面影を探していたり、
いくつかあった(はずの)再就職先も攻がいるという理由で決めてしまったり、
結局は好きという想いを抱えていたんだと気づきます。
攻は雨男という嫌われ要素のせいで真逆の受に複雑な気持ちを抱いていて、
受の一言で嫌いに傾いていた高校時代のうっ憤の仕返しをしてやろうと
部下にしても、有能さと晴れ男ジンクスに救われこそすれ優位に立つことも
できず、なんなんだととまどってしまいます。
リーマンものなので仕事の進捗状況に互いのジンクスを絡めて話はすすみ、
行き詰まりかけたらふたりの同級生(かつ同僚)がかく乱がてらうまく
とりまとめるという流れ。
水壬さんなので安心して読め、絵師は実相寺紫子さん(文庫)という色気の
あるかたなのでどちらかというと初心者向けの方の作品でしょうか。
BLはファンタジーだと思っているので天変地異を味方にした設定には
特に異論はありません。
むしろ上手に設定に盛り込んであって、自分の運動会はどうだったかなー
などと素直に思い出に浸ってしまいました(笑)
好きな10年愛的な設定とリーマン設定でしたがそこまで萌えきれず。。。
あまりにもできすぎな高スペック攻にバブリーな臭いを感じて
イマドキの話じゃないなと一歩引きぎみになってしまいました。
そして自分のことを乙女じゃないと突っ込みつつもまさに乙女な受。
好きな相手の幸せのためなら身を引こう、、、昭和的な乙女です(笑)
「晴れ男」「雨男」この設定にこだわり抜いて、トンチキか!?と思うほどに雨を降らせたり晴れさせたり、二人揃えばお天気雨とか(笑)を貫いた作品。
あまつさえ、これはお天気擬人化小説なのか?とも。
昔からイベントに自分が参加すれば雨になると周囲の人々から呆れられるほどの雨男・志水が悔しさから努力して頑張って歩んだエリートの道。
現在商社で30の若さにしてデキる課長として活躍中。
その会社に、真逆の晴れ男として志水が嫉妬と反抗心を抱いた泉が中途採用の部下として入社してくることから始まります。
ここぞとばかりに上司の立場を利用して泉を使う志水ですが、昔話をするうちにふと感じる違和感。
嫌がらせのつもりでキスをしてしまい、そこで判明する気持ち。
雨は晴れに焦がれ、晴れは雨に焦がれ
互いにないものに焦がれていたと言う展開でしょう。
とてもわかりやすいです。
雨というとネガティブな印象な為、志水が「なにクソ!」な、かなり強気の傲慢なキャラになっております。
泉はツンデレか?
そして【晴れ男の困惑 雨男の疑惑】ではまさに”雨降って地固まる”の展開を見せました。
その”雨降って”とはもちろんオフィスリーマンものですから社内の事、
デキる男が二人とも独身ですから、上司が直接に縁談を持ちかけてきたわけではないですが、それを打診するような事態にそれぞれがそれぞれを推薦してしまったということに加え、
泉の突然の抜擢と志水の疑惑問題などがあり、思いっきりすれ違いが発生してもう駄目なのかも?といった流れを見せます。
しかし、ところがどっこい!若干恋愛ではヘタレを見せながらも仕事では思いきり頑張りを見せる転んでもただで起きない雨男、という面を見せてハッピーエンドへ♪
旧版にない書下ろしが【晴れ男と雨男の休日】というラブラブ後日談。
東北の秘湯へ旅行に行った二人が、大雪で帰れなくなるというハプニング!
といったお話。
ここでも徹底的に天気にこだわりますね(笑)
がっつりと働く男の描写を、お天気デフォしながらシリアスもコミカルも含めて展開するライトな物語。
残念ながらキャラ萌えはありませんが、
脇となる志水と泉の友人の藤近と、志水の上司の右城がかなり曲者の登場。
彼等は次のスピンオフの主人公になっておりますから、どちらかというとそちらの方が興味あるキャラクターかもしれません。
10年前の懐かしい作品の文庫化再販で書下ろしも入った非科学的な雨男晴れ男が
題材のどこかコミカルテイストだけど、自分に無いものを持っている相手に惹かれる、
そんなストーリーです。
雨男や晴れ男、たまにそんな言葉がマジかもなんて思える人間にあたることがあるけど
この作品の主人公はまさに最強雨男、実際にはそんな非科学的現象は偶然の積み重ねだけど
若干ファンタジー要素が入っていると思えばなかなか楽しめる。
雨と晴れ、両極端な現象をそれぞれバックにしている二人、プラス互いにそれが
理不尽な周りの言葉で次第にコンプレックスになってしまう。
しかし、攻め様はそれをバネにして逆に何も言わせないくらい努力しお天気以外は
全てにおいて、卓越した能力を発揮して、リーマンになってからはエリート街道まっしぐら
二人は高校時代に2年間だけ同じ学校で、主に攻め様が晴れ男の受け様を敵視していて、
それは自分には無い、陰鬱な雨とは違いいつもお日様を背負っている相手への嫉妬。
雨は攻め様のせいでは無いと庇われた学生時代、受け様からのそんな言葉は攻め様にとって
逆にプライドや劣等感を煽る事になる。
そして社会人になり、職場でも雨以外は順調な攻め様の会社に受け様が転職で入社。
攻め様はそれを知り、少なからず接待で雨に見舞われる事態を回避出来るかもと
受け様を自分の課に引き抜き、最大限に受け様の晴れ男ぶりを利用する。
どうして相手をこれ程気になるのか、単に自分とは正反対の現象をバックにしてるからか
受け様に対する自分でも制御出来ない感情が溢れ、攻め様は受け様に衝動のままキスするが
受け様はそれを晴れ男の自分が嫌いだから嫌がらせだと思い込む。
実は受け様は十数年も攻め様に片思いしていたりする健気さんなのです。
攻め様が自分の気持ちを素直に認め、受け様に気持ちが伝わるまでを描いた作品。
自分に無いものを持っている相手に惹かれる、両極端な二人だけど一緒ならそれほど
酷いお天気にはならないだろうと思えるお話。
書下ろし部分は二人でしっぽり温泉旅行、攻め様が受け様のメロメロ的な内容で、
この二人は絶対おバカカップルに違いないと思える内容で楽しめます。
以前、新書で出ていたものの新装版ですね。私は新書はスピンオフも含め持っていないので(数少ない水壬さんの未所有作)、これが初読みです。
タイトル通り、雨男である志水(攻)と、晴れ男である泉(受)がメインなんですが、この設定自体は珍しくてまあ面白いとは思うものの、この『雨男・晴れ男』がジンクスなんてーのを遥かに超えて、すでに能力者級でした。いっそファンタジーなのか!?と言いたいくらい。握手で雨天でもないのにいきなり雷落ちるってどうなの・・・←表題作の話です。続編では逆に、思い出したように単語だけ出て来る程度になっちゃってます。
ストーリーとしては元同級生のリーマンの再会ものですが、ちょっと『雨男・晴れ男』設定に頼り過ぎというのか・・・ラブ面は本当にシンプルであっさり、あまりにも簡単・安易すぎる気がしましたね。これこれこういう経緯で~と説明だけで流された部分が多く感じました。
まあ、私はもともとリーマンもの自体が別に好みではないので、リーマン・オフィスものが好きな方はまた違うんじゃないかとは思います。
とにかく(表題は)『雨男・晴れ男』設定に絡んだ部分に分量を割いているので、そちらに重点を置いて読めば面白いのかもしれませんが私はちょっと乗り切れませんでした。
しかし、何より志水のキャラクターがダメでしたね。これは属性としてはヘタレ?でも、私は『ヘタレ攻』はそりゃもう大好きですが、この志水はまったく好きになれません。アホ過ぎてうんざりです。『30歳で仕事ができるエリートの一流商社課長』には到底見えませんでした。それこそ設定だけって感じです。
トータルではそこまで悪くはないんですが(だからと言っていいとも好きとも思いませんが)、志水が好きになれないので読み返そうとは思えませんでした。二度と読むか!とまでは言いませんが、正直読まなくてもよかったな。
余談ながら、旧版時から本編であるこちらよりスピンオフである右城(部長)×藤近(志水・泉の同級生で同僚)の『ストレイリング』が人気だったようです。ただ、私はオヤジ趣味がないので(水壬さんは大好きですが、そこがいちばん合わないと思う)、このスピンオフにはまったく食指が動きません。そう言いつつもたぶん買ってしまう気はしますが。←旧版では未読なので、読んだ結果気に入る可能性はもちろんなくはないです。
あとはイラスト。もともと実相寺さんの絵はとても綺麗で、結構好きではあるんですが、なんだかちょっと絵が変わられたような印象を受けました(ほとんどご縁がない上に久し振りに拝見したため、ハッキリとは言えませんが)。
正直なところ、今の(というか今作の)モノクロ挿絵は好みじゃないですね。ただ、特に口絵カラーは非常に美麗で素敵でした。