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gingitsune no omoibito
人外ものとまでいかないような、狐神と人間のハーフが攻め様で、受け様が神子さま。
二人は親戚関係で子供時分から攻め様が受け様を慕っていたと言う設定です。
内容は、狐神の住まう森を代々守る旧家の娘が行くへ不明になり、見つかった時には
攻め様を身ごもっていたが、それを承知している幼なじみと結婚し、命と引き換えに
攻め様を生んで早世した母親、後半で母親の死の真実が明かされる。
攻め様は義父や義祖父母に愛情を持って育てられ、裏表のない素直な性格に育つ。
しかし、生まれた時から髪は銀髪で、更に人間では考えられないような身体能力を持ち、
それを隠しながら、生活していた時に受け様と知り合う。
受け様にも秘密があって、未来を見る事が出来る能力があり、後にこの力の為に
心を偽って攻め様を邪険に突き放す事になります。
攻め様にとって受け様は初恋相手であり、成長して大人になってもその思いは消えない。
受け様の両親の死後、狐神を守る本家の養子になり神子として暮らす受け様。
12年ぶりに再会し、受け様への思いが今でも変わらない攻め様はワンコみたいな
健気なアプローチを繰り返すが、受け様に相手にされない。
そのしつこさに受け様は自分を諦め、村から姿を消す事を条件に1度だけ関係を持つ。
子供の頃から相愛なのに、受け様の能力が攻め様を守りたい一心で気持ちとは反対の
言動と行動をとらなければならないのです。
受け様の背景はかなり痛くて辛いものなのですが、攻め様の為に人知れず健気に
日々耐える暮らしをしているんです。
攻め様のワンコ的なやんちゃキャラで無かったら何処までも暗くなる様なお話。
攻め様の為に全てを自己犠牲している受け様のクーデレぶりも筋金入りです。
しかし、ケモ耳もふもふ感を期待して読むようなものではなかったですね。
あらすじはmarunさんが書かれているので割愛させていただきます。
夏乃さんのファンタジー?と思って手に取りました。でも実際は半分ファンタジーという感じで現実感もしっかりある不思議な作品でした。慧(受)の行動の不可解さなどから謎解きの部分も多く、ミステリー要素もたくさん含まれています。
かなりシリアスな内容だからか、潮が半狐の格好になっても もふもふ感はあまり感じられませんでした。慧を取り巻く環境があまりに不幸だったのでシリアス感が先に立ったせいかもしれません。
ひとつ違和感を覚えたところは慧のイラストとのギャップです。イラストはとてもキレイなのですが、慧のイラストがちょっと女性的すぎる気がしました。イラストの慧からはとても「俺」と自分を呼びそうに見えませんが、実際の慧の発言は結構ぶっきらぼうで男っぽいです。
子供の頃からお互い好きなのに家のしがらみからそれを明かすことができない切ないお話になっています。特に慧の身内の不幸や自分の夢も忘れなければいけなかったり、半ば強制的に神子に据えられやらされた事など、かなりイタイ内容ですが、これからはきっと潮がその分も幸せにしてくれるでしょう。
夏乃さんの外ファンタジー2冊目。
この作家さんの特徴は、やけに背景にリアルがあってファンタジーなのにあまりファンタジーを感じさせない不思議があります。
人外も当たり前のように存在しているし、だれも恐れはしない。
そういう設定なんだよ、と言ってしまえば元も子もないが、ファンタジーで夢を見たい人には肩すかしかもしれないし、現代とファンタジーの新しい融合というとらえ方も?
多分にこれも両極分かれる話かもしれないが、結構重苦しいものがあるにも関わらず、主人公たちがネガティブじゃないので、なんか悪くないぞ、と思える。
カバーイラストを期待してしまうと、「おおー!もふもふ♪」とおもうのだがもふ度は低いです。
こう低いもふもふも珍しいw
おまけに獣姦も登場するのだが、あれ?獣姦だった?なあっさり具合。
雨澄さんのイラストは美麗だが、どうも動物描写は苦手のようだw
また自分的にいい意味で期待を裏切られたのは、髪の長い巫女装束の人物が描かれていて、どうしようナヨナヨ耐え忍ぶ系だったら、、、という杞憂を招く。
しかし、そこは・・・おお!男前だった(爆)安心、安心。
また攻めは狐神の血を引く云々という生まれなのだが、まるきりワンコ。超ワンコ(笑)
そういえばキツネってネコ目イヌ科の動物だったけwwwだからワンコでいいんだ!と納得した有様でw
昔の神様と共存していた時代の変遷による、古き良きものを取り戻すという、攻めの仕事と上手くマッチさせたがために、ファンタジー色がちょっぴり薄くなってリアルをまとったんだな、と思えるかなりリアルファンタジーかもしれない。
夏乃穂足さんのファンタジー作品は数冊目です。思い返すと、これまでに読んだ作品も完全なファンタジーではなく現代日本の中にある不思議な世界が描かれていたのですが、この作品は輪をかけてファンタジーっぽさが薄く、現実的で、どちらかというと因習の残る村を舞台にしたちょっぴりミステリアスなお話でした。
うーむ…。この表紙イラストはどうなんでしょうね。一見クールで俺様っぽいケモ耳くんが攻(銀狐)なわけですが、そのこと自体がネタバレになっている気がします。潮は後半まで、出生に大きな秘密を抱えている雰囲気を漂わせつつも普通の好青年で、ケモ耳も尻尾もなければそもそも狐であることも自覚しておらず変身もしません。院卒で森林の研究をしているほど賢い半獣(ワンコ)キャラって初めて見ました。
潮視点で描かれているにも関わらずいつまで経っても狐にならないので、途中で「ん?…銀狐って潮のことだよね?想い人って慧のことでいいんだよね?」と基本的なことにソワソワしてしまいました。
美人なのに口調がそこそこ乱暴で男らしい慧はとっても可愛いクーデレキャラで好きでした。
表紙がもふもふだ!! と脊髄反射で購入。
人外でファンタジーというだけで期待値上がるので、鼻息荒く読み始めたら、ど~ん……という感じに陥没。
もふもふ部 ふさふさ課 腹毛顔埋め係に所属する私としましては、ちょっとかなりがっかりな感じでした。
レーターさんの能力値もアレですが、文章でもあまりもふもふしてない。
期待ほどもふもふしてない。
こう……ケモ耳ぼんぼん尻尾ファンタジーみたいなのを期待してた分、あー……もふもふが……と落ち込む。
表紙が良い感じにもふってるので、すっかりだまされた気分です。
話自体は古い因習が残る閉鎖的な村で、狐神の子として生まれた攻と、狐を祀る神子としてうんたらかんたらな受の、火サスもびっくりな設定の執着ラブです(どんな説明)
受が必死に攻を護ろうとした姿にジン、と来たりもしますが、いかんせんモフモフを期待してたもので……。
すみません、もうモフモフがっかりしか出てこない(T皿T)
お話自体は面白いと思います。
ちょっと火サス入ってますけど。
ただモフ好きさんにはあまりオススメできません。
適度にリアルなので、ファンタジーはあまり得意じゃないけど挑戦してみたい、という方は楽しめるのではないでしょうか。