千年の虜～執事・柊～

時を越えての固い絆

戦国の世から続く主人と家老の家柄の主従関係が、武士の時代の終焉とともに、主人と執事という立場になってもなお続くその主従を超えた永遠の愛。
といったものがテーマでしょうか？
１作目に続き、再び初代はじめ何代目かのそれぞれの執事・柊とご主人様の関係が描かれた１冊。
一応このシリーズはこれで終わりだそうで、、、
しかし、初代が幕末・明治から始まるとして、現代２１世紀が十八代ということは・・・？
明治元年が1868年だとして2013年～wwww
短命なのか！？
ま、その辺はおいておいて（笑）純粋に、色々な主従パターンを楽しみましょう♪

表題になっている【千年の虜】は実は描き下ろし。
これは実は一番最初にある初代の輪廻転生の話でもあるのです。
生涯の伴侶を断りあくまでも執事という下僕の立場をとった柊。
なぜなら、家名存続がどうしても必要だからです。
しかし、当主は病に冒され・・という具合に悲しい別れがこの二人には待ち受けているのですが。
そして現代。
カフェで働く男子をジッと見つめる一人の男性。
彼に渡されたメモを頼りに彼をたうねるとそこは立派なお屋敷で。
初代と当主の生まれ変わりのめぐり会いという展開であります。
こうして永遠に二人の絆は続いていくのね、なんて深い愛♡

さて、その間にも色々な主従関係があるのです♪
やんちゃな当主、中には役目を果たせず幽霊となってまで！という柊もおれば、
見た目年齢逆転なやんちゃな柊もいたり、また主従逆転ごっこという背徳的な遊びにふける二人もいたりと、
それはバラエティに富んでおります。
柊家代々伝わる秘技ってwww
執事も代々ってことは親類筋なのか、それとも執事もご主人様一筋といいつつ子を成すのか？
ま、そんなリアルはおいておいて、切なかったり楽しかったり、古典的な主従も味わえます。

同時掲載作品は社内下克上を描いた【ラブエロ・フィクサー】
厳しくて有能で、30歳前にしてすでに課長に昇進している里中。
実は、部下にあたる大武におもちゃにされているのです。
本当はこの大武が有能であるのに、それを里中の手柄にしてしまい彼は影に徹する。
それが彼の愉しみといったお話。
やんちゃなリーマンにフィクサーはぴったりです♪