恋をするということ

koiwosuru to iukoto

恋をするということ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×228
  • 萌17
  • 中立3
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
16
得点
236
評価数
68
平均
3.6 / 5
神率
20.6%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784344827035

あらすじ

大学生の月浦くんとカメラマンの呂久さん。年齢も人生観も違う二人が出会い、季節の移ろいと共に心の距離を縮めていくが……?

(出版社より)

表題作恋をするということ

モテるが振られてばかりの経済学部の大学生
ブツ録りのフリーランスカメラマン

その他の収録作品

  • 四月 玄鳥至 つばめきたる
  • 八月 大雨時行 たいうときどきふる
  • 十月 水始涸 みずはじめてかるる
  • 十一月 金盞香 きんせんかさく
  • あとがき
  • ぶうたん、かく語りき

レビュー投稿数16

呂久さんのキャライメージが想像しにくかった

凪良ゆう先生の作品は大好きなので、読んでない既刊も徐々に集めています。

始め表紙の2人を逆でイメージしてて、途中で背の低い方が呂久で大きい方が月浦くんだって気づいたんですね。
だから特に序盤は呂久さんのビジュアルが腑に落ちないというか、2人の並んだ姿とか会話してる姿を想像しながら読むのですが、それが難しかったです。

背の低い方が呂久だと分かってからも文章の感じとビジュアルがしっくりこなくて、そうなるとやはりハマりきれない感じでした。

また、女性の三輪さんは別に良かったんですが海に行った時の女の子たちがちょっとダメでした。
女子キャラが出てくるBLがダメとか思った事ないんですけど、本作のあの女子3人組の図々しさがイヤでした。

今まで読んできた凪良作品に比べて、自分的には萌えなかったかな…。
なので評価は萌で。

0

エンドルフィン

先生おっかけで購入。凪良先生らしい、心情ゆっくり追いかけられるお話で、沁みましたが、攻め受けに惚れるというところがあんまり無かったので萌にしました。攻め受けとも、ほんとご近所に住んでいる気がする、親しみやすいお話、4編+あとがき+飼い猫ぶうたん視点のお話。等身大の攻め受けのお話を読みたい時におすすめです。タイトルは攻めが受けに作ってあげる豚の脂身丼(こう書くと「ええ・・」という食べ物ですが、作中では二人はふはふととても幸せそうに食べてます)で出てくる幸せホルモンらしいです。

自宅では落ち着かないと、徒歩3分のところにある居酒屋にレポートを書きにきた月浦。父が切り盛りする店なのですが、現在父は闘病中でお店は休み。それなのに扉を開けて大きな荷物を持った男が「すみません・・」と声をかけてきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの両親(いい夫婦だ)、三輪さん(攻めの彼女)、奥田(受けの元カレ)、ミチルちゃん(ご近所のおネエさん)、ぶうたん(攻めの家の飼い猫)、四谷(攻めの友達)ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めはモテモテさんで彼女が切れた事ないんじゃなかったかな。ただどの彼女も「好きになってもらってる気がしない」といって去って行かれるタイプ。受けさんに会って、初めて人のことを好きになって、女子じゃないし自分が年下だしと、あれやこれや考えて大変になっているところが、微笑ましかったでした。最初はお父さんがご病気で、将来どうすんだと悩んでいるしね。

受けさんは田舎から出てきて写真家になる夢破れたけど、写真とって生きている、ちょっと苦労人。でもこれぐらいの苦労、きっと皆多かれ少なかれ持ってるわ!と思わせる、ほんと親近感たっぷりな方。年上だし、ストレートだったはずの年下くんを惚れさせてしまって、どうしようとちょっと悩む、こちらの方も隣に居そうな感じの方。

攻め受けともキャラが親しみやすく、悩みながら二人で恋を育てていく様子がほんわり暖かい心地になるお話でした。

0

穏やかさがよき

凪良先生っぽくないなと感じた一冊でした。
第三者目線?
普通っぽい感じが可愛くて、切ないところはしっかり切なくて……という感じで、面白くて読みやすかったです。

ずっと男運が悪かった呂久さん、良かったね^^
一途な年下男子・月浦くんに大事にされて愛されて、幸せを噛み締める姿に胸がキュッとなりました。

しかし、あんなにためた初Hの場所が月浦くんの実家になろうとは;
めちゃエロくて大満足だったけど♡

それにしても、私は奥田があまり好きじゃなかったのですが……
自分のことを棚に上げて、なんであんなに偉そうなのか?
物撮りだって立派な仕事だぞ!
それを一生の仕事にしたっていいじゃないか!と、思いました。

0

ほのぼの、優しいお話です。

作家買いです。いつもの凪良作品と少し毛色の変わったお話だな、と感じました。特別事件が起こるわけでもなく、出てくる登場人物たちもどこにでもいそうな、ごくごく普通の人たち。それが凪良さんの手にかかると途端に生き生きとした、ふんわりと優しいストーリーになってしまう。さすがだなあ、と感心します。

特に受けの呂久さんがとても好き。ゲイであることから辛い経験もしたことがあるのに、それを周りに気づかれないように配慮のできる優しい青年で、かといってやられっぱなしでもなく、ちゃっかり、こそっと仕返しをしてしまうところもお茶目。
自分の仕事に対していろいろ思うところがありながらも一本筋の通った思いをきちんと思っているところも良い。
草食系男子のような風体でありながら食事はこってり油ものが好きっていうのも意外性があってよかった。
仕事に対しても、自分の性癖に対しても、引け目を感じるところは数多くあれど、かといって卑屈にもならずに淡々と受け止めることのできるナイスガイでした。

一方攻めの月浦くんも可愛かったです。年上が好みで、初めは自分の父親に恋愛感情を持っていた呂久さんを振り向かせたくて一生懸命で。
思い込んだら一直線なところが年齢相応で、呂久さんがキュンキュンしちゃうのも分かる好青年でした。

呂久さんの最低な元カレが「あいのかたち」に出てきた劇団・裏窓の奥田さんだったというのがまたよかった。やっぱりあの人、独特な世界観をお持ちだったんですねえ。奥田さんに振り回される呂久さんと月浦くんに思わず笑ってしまいました。

最後のぶうたんのSSもとても良い。月浦くんと呂久さんを取り囲む、優しい世界にホッコリとする、神作品でした。

4

大好きです!

大好きなお話で、もう何度読み返したか分かりません。

居酒屋の息子で大学生の月浦くん(攻め)と、お客さんの呂久(受け)さんのお話。
私が大好きな、“攻めが受けを大好きで強引に迫る”系のお話です。

月浦くんと呂久さんが、お互いに「いい人だな」「いい子だな」と、暖かい気持ちで接しているのがひしひしと伝わって来ます。
説明調の文章は全くなくて、ひとつひとつの会話や言動がとても大切に書かれているので、この可愛さには「くん」「さん」という表記の仕方はなじんでいると思えました。

私は呂久さんのキャラクターが大好きです。
叶わない恋をしているとか、仕事に対して真摯なあまり行き詰る感じとか、信頼していた(元)彼に突き放されてしまう様子とか、月浦くんの女友達にパシリにされてちょっとしょんぼりな感じとか(でもこっそり可愛い反撃に出るのはツボでした☆)、どのエピソードも健気で可哀想で可愛くて、呂久さんの、優しいんだけどいつも損な役回り担当、という性格をよく表現していると思います。

だけど、月浦くんにきちんと説教も出来るような、真直ぐ生きてる大人です。
呂久さんが、幸せになることを祈りながら読み進めました。

そしてそんな彼を満たすのは、居酒屋「つきうら」の「しあわせ丼」。
表紙の絵に描かれていますが、これを文章で読むと本当に、お醤油とニンニクと脂の香りが漂って来そうな臨場感があり、私も「つきうら」に行きたい!と思ってしまいます。
草食男子な呂久さんが、脂たっぷりの肉どんぶりが好きっていうのも可愛い☆

呂久さんの元カレの奥田さんと月浦くんが、呂久さんのいないところでコソコソ親しくなっているのも可笑しかった。
奥田さんは豪胆すぎる人物で、核心を突いた台詞が多いのですが、言動がいちいち芝居がかっていて、憎めないキャラ。
そしてお互いが「呂久さんの一番の理解者は自分」と自負しているのがまた面白いんです。

それから、月浦くんの病気のお父さんと、支える家族の姿が美しいと思いました。
中盤以降は、お父さんの容体や、月浦くんの就職、呂久さんとの今後、そして呂久さん自身も壁にぶちあたり、試練が続きます。
日常的なテーマでありながら、それに対する二人それぞれの向き合い方はとても真剣で美しく、ひとつひとつを確実に乗り越えて行くさまは、読んでいて胸がいっぱいなりました。
ラスト付近の、月明かりの下で、池に落っこちた状態のままでのキスシーンは、彼ららしい優しさに満ち溢れ、とても暖かい気持ちになる名場面です。

ただ、呂久さんをパシリに使いまくった月浦くんの女友達と、スイーツ脳丸出しの元カノは、もっと何か、キツイ制裁があってもいいんじゃないかな~と思ってしまいました☆

猫のぶうたんが、いつも鼻をぶうぶう鳴らしているのも可愛いかった!
猫はちょっとぶちゃいくなくらいが可愛いですね。
ぶうたんを抱きしめて眠ってしまう呂久さんも、同じくらい可愛かったです。

心が暖かく満たされる、大好きな1冊です。
きっとこれからも何度も読み返すと思います。

6

フツーのほのぼのBLではない

シリアスかコメディかどちらかに偏りやすい凪良さんですが、今回はどちらでもなく、はじめてのほのぼのBL、やさしさ100%の癒し系でした。
特に大きな物事もなく、個人的には凪良さんのダークな部分が好きなためにちょっと物足りなく感じつつも、途中から引き込まれ、読んでいてとても癒されました。

いつも凪良さんの本には萌えではなく、他のものを目当てに読んでいるんですが、今回は二人のいじらしくじれったい恋愛の様子にちゃんと萌えました。笑
BL小説でびっくりするくらい何の抵抗もなく始まるお布団シーンも、この本では引っ張って引っ張って最後に一回。回数があるより、じらされた方が数倍悶えますね。
ただし攻の月浦くん、初えっちを温泉でとか考えたり、結婚を視野に入れたお付き合いをしてみたり…健全な男子だよね?と疑問に思うくらいの乙女脳で、少女漫画のよう。
文体も、三人称の文章でも「月浦くん」「呂久さん」という敬称付き。最初こそ気になりましたが、慣れてしまえば意外と全く気になりませんでした。
「くん」と着けることで、凪良さんのあっさりした文章(それが時にすごい冷酷さを持つ、上手な文章)も、ずっと柔らかく優しく感じるのかなぁと思いました。

もちろんストーリーの主軸は、月浦くんが恋を知り、二人が結ばれるまでのじれったいお話。ですが、呂久さんやお父さんお母さんや奥田など周りの人たちの仕事、生き方も書かれているのがフツーの恋愛小説とは違う凪良流なのかなと思います。
呂久さんは、自分の才能のなさに諦めを感じてブツ撮りへの道を進み、満足している仕事ではないながらもささやかなやりがいを感じていたり、でも一方では夢を叶えた恵まれた元カレに才能を諦めるなと言われて葛藤していたり、とてもリアル。
月浦くんは、就活に悩み、恋人のために安定がほしいから公務員と考える思考も実際ありそうで、ちょっとイタくもありつつ、微笑ましい。
個人的には、萌え以上に、むしろBLの主軸である二人以上に、月浦くんのお母さんの強さが一番心に残りました。
病気のお父さんを抱えて気持ちが弱り、お父さんの入院中は家で大好きなアイドルの曲を大音量でかけるお母さん。
それでもお父さんの病状が良くないと医師に言われた時でも、「お母さんは大丈夫。あなたはいつも通りにね」と言って息子をデートに送り出し、自分もいつものようにアイドルの追っかけをしに行く。「いつもどおりが一番」というお母さんの強さには完敗です。
月浦くんは恋をすることで(お父さんの病気という一因もあるけれど)周りの人の生き方や人生に触れていて、この本は月浦くんの成長譚でもあるように感じました。

そういえば最初、名前の感じからか呂久さんが黒髪で攻めで、月浦くんが受けだと勘違いしてました。途中から話が違う方向にすすみかけて驚いたのでした。
攻め視点の小説が珍しいからか、呂久さんのが女の子にもてそうなかんじだから?
よく考えたら、イラスト付きのキャラ紹介もなしに、「こっちが受で、こっちが攻」と当たり前のように一目瞭然にさせるBL本はすごいのですね。

最後のSSは、金ひかるさんのブタ猫のぶうたんのイラストずくしでとてもうれしかったです。不穏な未来がちらつきつつも、この二人とこの月浦くんの家族なら大丈夫じゃないかなーと楽観してしまう読後感。
あっさり読めるほのぼのBLテイストで包んでいますが、仕事や病気、人生、裏に流れているテーマは普遍的だけど重たいテーマなのかも…?
癒し系、だけど読んでよかったなと思う本が読みたい人、猫好きの人には是非!とおすすめしたくなる本です。

4

のんびりほのぼのを楽しむ作品

シリアスでもアップテンポでもない、ほのぼのとしたお話でした。

ただこの作品、地の文章に「月浦くん」「呂久さん」と「くん・さん」を使って主人公たちのことを記述しているのにしょっぱなから相当どん引きいたしました。

あれですよね、銀色夏生さんの波間のこぶたみたいな文章ですよね。
恋愛系の詩を書く人が、絵本みたいな物語を描いたような、あの路線の雰囲気です。
いや、それはそれで好きだからいいんですけどね。
けどその雰囲気を出そうとして、何かが噛み合わないとこんなにも痛くなるのかと。

別に地の文でこれを使っちゃいけない!とも思っていないのですが、
私の中では月浦くんも呂久さんも地の文は「月浦」「呂久」と表記したほうがしっくりくるキャラに思えたので、この作品であえて使う必要がなかったんでは、と感じました。

例えばこれが小さい子供の視点から描かれた作品ならこうもおかしくは感じなかったと思います。凪良さんの試験的な挑戦なんでしょうかね。

読み続けているうちに「くんさん」は気にすること自体が面倒になってきてどうでも良くなり…おかげさまで普通に読めました。
そうするとそれ以外のところはそんなに嫌なところはなかったです。
受けも攻めもキャラ的に嫌いなキャラではなかったですし。
そこそこほわほわ加減を楽しむことができました。

また、攻めさんのお父さんが居酒屋をやっているという設定も好きでした。
しあわせ丼など、ほんわかするお話が随所に散りばめられていました。
それだけではなく、攻めさんの友達や彼女や受けさんのアクの強い知り合いが出てきたり、
ただポワポワしているだけの作品でもなくて、起伏も感じられるところが良かったです。

そして私がこの本の中で一番好き&面白かったキャラは攻めのお友達、四谷くんです。
四谷くんのどノンケぶりが最高です!ぜひ、四谷くんのスピンオフを!!
四谷くんと月浦くんのだらだらした日常をひたすら追うという一般受けしない内容だったとしても私だけは喜んだと思います。私的に二人の会話はツボでした。
ホモに迫られてキョドって欲しいです(笑)
あとぶーたんというネコもぶーふー言ってて可愛いかったです。

4

もっと早く読んでおけば良かった…!!

ああ…。これほどまでにゆっくり進む恋のお話、
不思議とじれったくなりませんでしたし
普段エロ好きなのでもしかしたら物足りないかも…?なんてのが
杞憂に終わりました!!
切ないぞ!!!
いつもの凪良さんの、ただひたすら苦しいような、
どこに救いが待っているのだろうかという不安なものが無くて、
でもきっちりきゅんとさせられて
くすっと笑えるエピソードも盛り込んでくれていました!
(個人的に床屋のおっちゃんの「さ、今日はどうするっち」がツボりました)

月浦くん、という表記に最初戸惑いつつ、だんだん慣れてきて
そう呼ぶお話全体がすごく優しく感じられました。
月浦くんもご両親も温かくて、
呂久さんの幸せとは言いえない過去が少しずつ相殺されて…。

呂久さんの元カレの奥田も、嫌なヤツじゃなくて憎めない存在だったし
月浦くんの年下故の悩みが可愛らしくて(本人は真剣すぎるけど)
こういう恋愛って素敵だな、と素直に思えました。

最後、今まで呂久さんがしたくても出来なかった事をしようと
提案してくれる月浦くん。
ただひたすらに呂久さんを思いやってくれて涙がこぼれました。

どうしたって私は凪良さん作品に泣かされてしまうのだなと
再認識させられたのですw

脂いっぱいの“しあわせ丼”もおひとり様の焼肉も
…食べたいけど恐ろし過ぎる!!
呂久さんだから許されるんじゃないか!?

とにもかくにも、大変幸せな気分に浸れました。
ずっとえっちぃ雰囲気が無かったので
ラスト、多少がっつく月浦くんに悶えるし、
恥ずかしがりながら気持ち良さげな呂久さんにノックアウト!

ぶうたんは……。犬で言えばわさお系なんだろうかw

あー、良い作品を読ませていただきました♪

5

やわらかくても芯がある、かな?

なんだかおとぎばなし。
いまにも「むかしむかしあるところに・・・」と聞こえてきそうなやさしい感じ。

地の文でも月浦くんが呼ぶのでも、「呂久さん」っていうのがこの上なくほんわか響いてよかったです。



でも本当の田舎はね、徒歩圏内どころか車でもないとコンビニには行けないのよ笑←そこはどうでもいいすみませんw

1

オーソドックスだけれど、新しい?

まったりしたかわいい話…といえるんだろうな?

ノンケの大学生月浦くんと、月浦くんの父に片想いをしていたゲイのカメラマン呂久さん。
そんな二人が出会い、美しいタイトルに示される季節の移ろいの中、心を通い合わせていく…

とりたてて目新しさのない物語なのだが、丁寧な心理描写、
「さん」「くん」づけで語られる、柔らかくちょっととぼけたような文章。
マンガチックにアクの強い脇キャラ、ファンタジーのような暖かい家族。
そして、ふてぶてしさが可愛い月浦家の飼い猫ぶうたん…

と、そういう要素が一緒に詰まっている感じは新しさを感じたし、
面白いとも思ったのだが、個人的にはあまり好きじゃありませんでした。
凪良さんの作品としては、「天涯行き」のような暗いものの方が好き。

金先生の挿絵&くん付けの会話が、一瞬一穂先生の「アロー」を彷彿とさせるんですが、
トーンというか、抑制のされ方と切なさが違うなぁ…と比較で見てしまう分、
評価が辛くなっているかもしれません。

呂久さんの強烈な元カレ奥田が、イヤな奴のようでいてすごくいいです。
実は言っていることがものすごくまともで、リアルにいたら迷惑かもしれないけれどw
好きなキャラでした。



ねこのぶうたんのモデルは、少女漫画に出てくるジュリアーノだとのこと。
故多田かおる先生の『愛してナイト』の加藤家の猫ですね♪

4

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