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大好きなお話で、もう何度読み返したか分かりません。
居酒屋の息子で大学生の月浦くん(攻め)と、お客さんの呂久(受け)さんのお話。
私が大好きな、“攻めが受けを大好きで強引に迫る”系のお話です。
月浦くんと呂久さんが、お互いに「いい人だな」「いい子だな」と、暖かい気持ちで接しているのがひしひしと伝わって来ます。
説明調の文章は全くなくて、ひとつひとつの会話や言動がとても大切に書かれているので、この可愛さには「くん」「さん」という表記の仕方はなじんでいると思えました。
私は呂久さんのキャラクターが大好きです。
叶わない恋をしているとか、仕事に対して真摯なあまり行き詰る感じとか、信頼していた(元)彼に突き放されてしまう様子とか、月浦くんの女友達にパシリにされてちょっとしょんぼりな感じとか(でもこっそり可愛い反撃に出るのはツボでした☆)、どのエピソードも健気で可哀想で可愛くて、呂久さんの、優しいんだけどいつも損な役回り担当、という性格をよく表現していると思います。
だけど、月浦くんにきちんと説教も出来るような、真直ぐ生きてる大人です。
呂久さんが、幸せになることを祈りながら読み進めました。
そしてそんな彼を満たすのは、居酒屋「つきうら」の「しあわせ丼」。
表紙の絵に描かれていますが、これを文章で読むと本当に、お醤油とニンニクと脂の香りが漂って来そうな臨場感があり、私も「つきうら」に行きたい!と思ってしまいます。
草食男子な呂久さんが、脂たっぷりの肉どんぶりが好きっていうのも可愛い☆
呂久さんの元カレの奥田さんと月浦くんが、呂久さんのいないところでコソコソ親しくなっているのも可笑しかった。
奥田さんは豪胆すぎる人物で、核心を突いた台詞が多いのですが、言動がいちいち芝居がかっていて、憎めないキャラ。
そしてお互いが「呂久さんの一番の理解者は自分」と自負しているのがまた面白いんです。
それから、月浦くんの病気のお父さんと、支える家族の姿が美しいと思いました。
中盤以降は、お父さんの容体や、月浦くんの就職、呂久さんとの今後、そして呂久さん自身も壁にぶちあたり、試練が続きます。
日常的なテーマでありながら、それに対する二人それぞれの向き合い方はとても真剣で美しく、ひとつひとつを確実に乗り越えて行くさまは、読んでいて胸がいっぱいなりました。
ラスト付近の、月明かりの下で、池に落っこちた状態のままでのキスシーンは、彼ららしい優しさに満ち溢れ、とても暖かい気持ちになる名場面です。
ただ、呂久さんをパシリに使いまくった月浦くんの女友達と、スイーツ脳丸出しの元カノは、もっと何か、キツイ制裁があってもいいんじゃないかな~と思ってしまいました☆
猫のぶうたんが、いつも鼻をぶうぶう鳴らしているのも可愛いかった!
猫はちょっとぶちゃいくなくらいが可愛いですね。
ぶうたんを抱きしめて眠ってしまう呂久さんも、同じくらい可愛かったです。
心が暖かく満たされる、大好きな1冊です。
きっとこれからも何度も読み返すと思います。
作家買いです。いつもの凪良作品と少し毛色の変わったお話だな、と感じました。特別事件が起こるわけでもなく、出てくる登場人物たちもどこにでもいそうな、ごくごく普通の人たち。それが凪良さんの手にかかると途端に生き生きとした、ふんわりと優しいストーリーになってしまう。さすがだなあ、と感心します。
特に受けの呂久さんがとても好き。ゲイであることから辛い経験もしたことがあるのに、それを周りに気づかれないように配慮のできる優しい青年で、かといってやられっぱなしでもなく、ちゃっかり、こそっと仕返しをしてしまうところもお茶目。
自分の仕事に対していろいろ思うところがありながらも一本筋の通った思いをきちんと思っているところも良い。
草食系男子のような風体でありながら食事はこってり油ものが好きっていうのも意外性があってよかった。
仕事に対しても、自分の性癖に対しても、引け目を感じるところは数多くあれど、かといって卑屈にもならずに淡々と受け止めることのできるナイスガイでした。
一方攻めの月浦くんも可愛かったです。年上が好みで、初めは自分の父親に恋愛感情を持っていた呂久さんを振り向かせたくて一生懸命で。
思い込んだら一直線なところが年齢相応で、呂久さんがキュンキュンしちゃうのも分かる好青年でした。
呂久さんの最低な元カレが「あいのかたち」に出てきた劇団・裏窓の奥田さんだったというのがまたよかった。やっぱりあの人、独特な世界観をお持ちだったんですねえ。奥田さんに振り回される呂久さんと月浦くんに思わず笑ってしまいました。
最後のぶうたんのSSもとても良い。月浦くんと呂久さんを取り囲む、優しい世界にホッコリとする、神作品でした。
え?凪良先生??
語り口調とか雰囲気が今までの作品との違い、表紙を確認してしまった程でした。
ストーリーは淡々と平たく進む「恋始めました」なほのぼのストーリーなんですが、切なさや事件もほどほどで、だからか、それも凪良先生っぽくないな~なんて思ったり、言葉に足された修飾にA.M先生みたい?猫と穏やかな受けにE.Y先生の最近作っぽい?なんて考えたりも。
大学生の月浦くん×家でやっている居酒屋つきうらの客・近所の呂久さん。
女の子にモテる月浦くん×少女のように可憐な呂久さん。
家とは違い静かな店でレポートをする月浦くんと、月浦父が大病で休業中の店の灯りが気になって覗いた呂久さんとの初対面の出会いから、2人は8才差も関係なくお互いが気になる存在になっていった。
早々に、月浦くんは、呂久さんがゲイで、且つ、優しい月浦父に仄かな思いを寄せていると知るが、自分もまた呂久さんを他の女の子達と違う目線で見ていることにも気付く。
なかなか進めない恋を、彼ら周辺の知人や仕事からまた自分の中で出てくる焦りや嫉妬が、少しづつ2人の背中を押していくストーリーでした。
文章が、月浦くんがどうした呂久さんはこう思ったって、小学校の低学年の算数の教科書→佐藤さんがリンゴを5個買って隣の田中さんに2個上げて・・みたいです。
そこら「誰目線?」とか、最初からラストまで気になったけど、もっと気になる巧みでステキな言葉やこそばゆい少女趣味のエピソードがあるからか、気になり過ぎなかったからまぁ良いか。
季節感ある章ごとのタイトルも(オリジナルなのかな?)気持ちと恋のエピソードに合っていて面白いし、時折出てくる「野菊のような人だ」や「まだあげ初めし前髪の」とかマイフェアレディのヒギンズとかにププとなったり、素直な大学生と優しいゲイの恋を楽しめました。
あと、デブ猫視点のSS「ぶうたん、かく語りき」
ぶふーぶふーと、彼の環境を語ってくれています。
優しい月浦家に拾われて良かったね。
だけどラスト、ぶうたんとミチルさんの一時に、これからのちょっとした風雲を匂わせてたから、どうなるのか続きが気になります。読みたいですね。
凪良先生の、今までの短距離走や障害物とは違う走らせ方のこの作品にも、やっぱり満足させて貰いました^^
ほのぼのです、赤くなって俯くやつです、お好きな方にお薦めです。
また新しい凪良さんを読めて幸せです。
最初、本の帯をみたら「呂久さんは野菊みたいな人だ」ってあるから、「野菊の墓」なのか!?と思ったら本当にこの言葉が(笑)
本当にただゆっくりと、出会いがあって恋があって、何気ない日常の中でゆっくりと気持ちが育っていく様が展開されるだけなのに。
だけなのに、って言ってしまったら味がない。
読んでいるうちにまるで自分が、ときに月浦くんになり、ときに呂久さんになり、一緒にこの優しさと気持ちの変遷を共有して体感しているんです!涙腺まで刺激されちゃって!?
こうした一体感はどこからくるのか?と思ったらこの文章の文体ですね。
真っ先に思い出したのが橋本治の「桃尻娘」
あんな感じの書かれ方をしてるんです(うまく説明できなくてすみません、わかる方は想像してみてください・汗)
この「野菊の墓」の有名フレーズをもってくる、しかり。
時としてコピー文のようなワンフレーズが入ってみたり、
登場人物のセリフの喋り方。
すっかり忘れていた、あの青春小説の文体によく似ていました。だからなのか、自分の好きな文章なので、移入が半端なかったのね、、、と。
さておき、月浦くんのお父さんの病気を通した家族の姿もとても素敵でした。
呂久さんのでしゃばりすぎない、まさに野の花のような健気さは、多分月浦くんに群がってくる少女たちと比較しての事かもしれませんが、海のシーンで彼女たちに負けじと座席争いのジャンケンに参加する呂久さんがかわいかったり。
恋人になってから、どうやって接したらいいのか、元カレの登場に焦り、大人になりたいと、焦る月浦くんが若かったり。
どの場面を通しても、キュンを通り越したギュンがありました。
「卒業生」のコピーが”真面目にゆっくり恋をしよう”だったと思いますが、本当にこの話も真面目にゆっくりであり、この真面目にゆっくりほどキュンを催すものはないんだと、改めて感じたのでした(ま、作品の好き嫌いにもよりますがw)
最後に、月浦くんちの猫”ぶうちゃん”かわええ~の~!デブでブサな猫ほどかわいいものはないのです!・・・”ぶひ~ぶひっ”
わが家にも拾ったときあまりにブサイクでぶうちゃんと名付けた猫がwww
ああ…。これほどまでにゆっくり進む恋のお話、
不思議とじれったくなりませんでしたし
普段エロ好きなのでもしかしたら物足りないかも…?なんてのが
杞憂に終わりました!!
切ないぞ!!!
いつもの凪良さんの、ただひたすら苦しいような、
どこに救いが待っているのだろうかという不安なものが無くて、
でもきっちりきゅんとさせられて
くすっと笑えるエピソードも盛り込んでくれていました!
(個人的に床屋のおっちゃんの「さ、今日はどうするっち」がツボりました)
月浦くん、という表記に最初戸惑いつつ、だんだん慣れてきて
そう呼ぶお話全体がすごく優しく感じられました。
月浦くんもご両親も温かくて、
呂久さんの幸せとは言いえない過去が少しずつ相殺されて…。
呂久さんの元カレの奥田も、嫌なヤツじゃなくて憎めない存在だったし
月浦くんの年下故の悩みが可愛らしくて(本人は真剣すぎるけど)
こういう恋愛って素敵だな、と素直に思えました。
最後、今まで呂久さんがしたくても出来なかった事をしようと
提案してくれる月浦くん。
ただひたすらに呂久さんを思いやってくれて涙がこぼれました。
どうしたって私は凪良さん作品に泣かされてしまうのだなと
再認識させられたのですw
脂いっぱいの“しあわせ丼”もおひとり様の焼肉も
…食べたいけど恐ろし過ぎる!!
呂久さんだから許されるんじゃないか!?
とにもかくにも、大変幸せな気分に浸れました。
ずっとえっちぃ雰囲気が無かったので
ラスト、多少がっつく月浦くんに悶えるし、
恥ずかしがりながら気持ち良さげな呂久さんにノックアウト!
ぶうたんは……。犬で言えばわさお系なんだろうかw
あー、良い作品を読ませていただきました♪
シリアスかコメディかどちらかに偏りやすい凪良さんですが、今回はどちらでもなく、はじめてのほのぼのBL、やさしさ100%の癒し系でした。
特に大きな物事もなく、個人的には凪良さんのダークな部分が好きなためにちょっと物足りなく感じつつも、途中から引き込まれ、読んでいてとても癒されました。
いつも凪良さんの本には萌えではなく、他のものを目当てに読んでいるんですが、今回は二人のいじらしくじれったい恋愛の様子にちゃんと萌えました。笑
BL小説でびっくりするくらい何の抵抗もなく始まるお布団シーンも、この本では引っ張って引っ張って最後に一回。回数があるより、じらされた方が数倍悶えますね。
ただし攻の月浦くん、初えっちを温泉でとか考えたり、結婚を視野に入れたお付き合いをしてみたり…健全な男子だよね?と疑問に思うくらいの乙女脳で、少女漫画のよう。
文体も、三人称の文章でも「月浦くん」「呂久さん」という敬称付き。最初こそ気になりましたが、慣れてしまえば意外と全く気になりませんでした。
「くん」と着けることで、凪良さんのあっさりした文章(それが時にすごい冷酷さを持つ、上手な文章)も、ずっと柔らかく優しく感じるのかなぁと思いました。
もちろんストーリーの主軸は、月浦くんが恋を知り、二人が結ばれるまでのじれったいお話。ですが、呂久さんやお父さんお母さんや奥田など周りの人たちの仕事、生き方も書かれているのがフツーの恋愛小説とは違う凪良流なのかなと思います。
呂久さんは、自分の才能のなさに諦めを感じてブツ撮りへの道を進み、満足している仕事ではないながらもささやかなやりがいを感じていたり、でも一方では夢を叶えた恵まれた元カレに才能を諦めるなと言われて葛藤していたり、とてもリアル。
月浦くんは、就活に悩み、恋人のために安定がほしいから公務員と考える思考も実際ありそうで、ちょっとイタくもありつつ、微笑ましい。
個人的には、萌え以上に、むしろBLの主軸である二人以上に、月浦くんのお母さんの強さが一番心に残りました。
病気のお父さんを抱えて気持ちが弱り、お父さんの入院中は家で大好きなアイドルの曲を大音量でかけるお母さん。
それでもお父さんの病状が良くないと医師に言われた時でも、「お母さんは大丈夫。あなたはいつも通りにね」と言って息子をデートに送り出し、自分もいつものようにアイドルの追っかけをしに行く。「いつもどおりが一番」というお母さんの強さには完敗です。
月浦くんは恋をすることで(お父さんの病気という一因もあるけれど)周りの人の生き方や人生に触れていて、この本は月浦くんの成長譚でもあるように感じました。
そういえば最初、名前の感じからか呂久さんが黒髪で攻めで、月浦くんが受けだと勘違いしてました。途中から話が違う方向にすすみかけて驚いたのでした。
攻め視点の小説が珍しいからか、呂久さんのが女の子にもてそうなかんじだから?
よく考えたら、イラスト付きのキャラ紹介もなしに、「こっちが受で、こっちが攻」と当たり前のように一目瞭然にさせるBL本はすごいのですね。
最後のSSは、金ひかるさんのブタ猫のぶうたんのイラストずくしでとてもうれしかったです。不穏な未来がちらつきつつも、この二人とこの月浦くんの家族なら大丈夫じゃないかなーと楽観してしまう読後感。
あっさり読めるほのぼのBLテイストで包んでいますが、仕事や病気、人生、裏に流れているテーマは普遍的だけど重たいテーマなのかも…?
癒し系、だけど読んでよかったなと思う本が読みたい人、猫好きの人には是非!とおすすめしたくなる本です。
大学生とプロカメラマンの出会いから互いに少しずつ惹かれあって行く過程が
日常の日々と共に描かれている、ほのぼのとしていて、盛り上がりも、下げも無く、
のほほんとした雰囲気で綴られてる作品でした。
だからと言って決して面白くない訳でも無く、イケメンモテ男の大学生が恋愛低温度
みたいな攻め様が受け様と出会った事で今まで感じたことも無い思いが、
恋だと気が付き、まるで思春期の少年みたいな純情さを見せながら戸惑う様子や、
年上好きの受け様が、年下の恋人との関係が、神様の贈り物?なんて可愛い様子が
読んでいるとほのぼのさせられながらも、恋って不思議なんて単純に思えるお話。
胸にど~んって来るハイスピード感も泣きたくなる程切なさがある訳でもないけれど、
だからこそ感じる事が出来る恋の芽生えみたいなものが素直に見えてくるような作品で、
昔感じた事があるかも~なんて思えるような恋する甘酸っぱい感じがします。
そして、何よりネコスキーの私のハートを擽るのがブサイクネコのぶうたん!
作品内でいい味出してるぶうたんのショートも萌え心を擽ります。
ころっと丸いぶうたん、お腹に頬ずりしたいかも~
容姿も性格も家柄もよくてモテモテ、なのに付き合った女の子にはことごとく振られてしまう月浦くん。
自分のことを好きだって、付き合って欲しいって言ってくれる女の子のことを、可愛いって思って、大事にしているつもりなのに、なんで振るのは彼女の方からなのだろう?
そんな月浦くんが、初めて自分から恋をしたのは、年上の、野菊のような、男の人でした。
ということで、月浦くんが、恋とは何かを、ゆっくり考えていくお話。
このパターンのお話は好き。
月浦くんが、自分から恋したことで初めて味わう、ドキドキや、ちょっとした嫉妬や、見当違いのアレコレが微笑ましい。
お相手の呂久さんも、ゲイの自分がノンケだった月浦くんとつき合えるとは思ってなくて、いろいろ後ろ向きにウジウジしてみたり、お仕事絡みで悩んでみたり、やっぱりちゃんと社会人として男らしかったりって言うのも好ましい。
こんなお話なら、たとえ作家さんが誰でもきっと好き。
ブタネコちゃんもいい味出してるしね。
ただ惜しむらくは「月浦くんは~」っていう地の文章。
地の文章は、月浦くんの一人称じゃないんだって所に最初で引っかかって、微妙な気分を引きずって読了。
なんだかおとぎばなし。
いまにも「むかしむかしあるところに・・・」と聞こえてきそうなやさしい感じ。
地の文でも月浦くんが呼ぶのでも、「呂久さん」っていうのがこの上なくほんわか響いてよかったです。
でも本当の田舎はね、徒歩圏内どころか車でもないとコンビニには行けないのよ笑←そこはどうでもいいすみませんw
大変申し訳ないんですが、凪良さんは何読んでもあんまり合わないんです。コメディはまだしもシリアスは特に。う~ん、まあ『上手い』のかもしれませんが、それ以上の何もないという感じですね。
それでも、非常に評価の高い作家さんですし、何より自分の中で『どうしてもダメ!』までは行ってないので、ついなんとなくというか、どこかに次こそはという気持ちもあって買ってしまうんですが、勝手に期待しては外され(個人的好みにおいてです)が続き、なんかもう読む気になれずに積んであるものもあったりします。
なのでしばらく前から、もう凪良さんの新作は買うまいと思ってたんですが、イラストに惹かれて(・・・ホント懲りない私)買ってしまったよ。
そして、表紙イラストが好みだったので、凪良さん作品には珍しく買って1週間経たずに読み始めました。大抵は後回しなんですが(早くて1か月後、そして年単位で放置になる本も・・・ホント、だったらなぜ買うんだろうと自分でも不思議です)。
ただし、読み終わるのに5日以上かかりました。1日数十ページ読んでは中断(で他の作品を読む)を繰り返した結果です。
まず、この地の文での『月浦(攻)くん』『呂久(受)さん』はじめ『~さん・くん・ちゃん』の文体が気になって気になって・・・普段とは違うので故意なんでしょうが、小学生の作文みたいでイライラしました。 作家さんなりの意図があってのことなんでしょうし、確かに独特の雰囲気は出ていますが、すみませんが私にとってはただマイナスにしか感じられませんでした。
ほのぼのテイストや淡々とした何気ない日常、ゆったりじんわりの恋模様自体は好みなんです。ですからメインキャラクターやストーリーは悪くなかったんですよ。ヘタレ攻は好みだし(でも、月浦が好みのタイプかと訊かれればちょっと違うんですが)。
まあ対比のためか、月浦の元カノやその他の女の子たちと、呂久の元カレ・奥田(何故コイツだけ地の文でも『奥田』と呼び捨てなんだろう・・・月浦の親友・四谷は『四谷くん』なのに)は何かと極端で鬱陶しかったですけどね。
でも、トータルでは凪良さんの作品ではまだいい方なんです。ですから、ちょっともったいなかったような気はしました(文体で躓いて楽しめなかった自分が)。