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themis no tenbin toarubengoshi no urei
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
メイン二人のキャラクターがとても魅力的な作品。特に藤巻はドラマの主人公感がすごい!法廷バトルはなくてもお仕事描写はしっかりあって、弁護士という職業がただの肩書きや設定だけになっていないのが嬉しかった。
白石は不倫男を捨て、藤巻の事務所に飛び込んできた新人弁護士。仕事では小姑くさいと言われる細かさなのに、恋愛では相手の家庭を気にしないように不倫を続けてきたらしい。まあ当然そんなのは無理でボロボロになってる。
仕事にはまだ正義感を失っていなくて、新人らしい青さを持ってる感じ。
藤巻はだらしない見た目といい加減に見える仕事ぶりで、最初は白石をカリカリさせてばかり。それが実は奉仕活動のように無料相談をしていたり、小汚い格好にも意味があったり、裁判になると別人になって圧勝したりと、ギャップがすごい。
子供っぽかったりヘタレオヤジだったりもして、白石を軽く口説いたりこっそり手を出していたりする。もう萌え属性が盛り盛りで、藤巻の魅力にやられてしまった。
BL的には三角関係モノになるのかな。白石の元不倫相手の三上は魅力が分からな過ぎて、絡んできても白石に復縁を迫ってきても冷めるばかりだった。
弁護士として対決する展開になっても、あっさり終わってしまったのは残念。三上はもう少しバトルを盛り上げるか、揺れ動く白石の気持ちに共感できる当て馬としてBLを盛り上げるか、何かして欲しかった。最後まで小物ムーブなのはちょっと……。
ここが違えば神作品だったかも。
説明なく専門用語がバンバン出てくるところは一般小説のようで、とても読みやすい(個人的にラノベの説明過多で読者に親切すぎる書き方が苦手なので)。
気になったのはダッシュ(―)の単体使いを多用していること。音引き(ー)と区別しにくく、ダッシュは二連使い(――)にしてもらえると読みやすくなるのにと思った。作者のこだわりなのかな?
弁護士同士のお話です。
攻めはだらしないけど仕事はできて、そして男前で優しい。最高ですね。
受けは若くてエネルギッシュ。失恋しても、くよくよしてなくて、でも、嫉妬しているところも、可愛かったです。
さらっと読めますし、面白かったです。
ぜひ、続編も読みたいです。
井上ハルヲさんの作品が面白かったのでこちらも手に取りました。これはオハル名義の時代のものです。
ずっと続いていた三上との不倫関係を清算したくて、別れを切り出した受け(白石)と、軒下を貸しているうだつの上がらなさそうな弁護士の攻め(藤巻)。
しかし、ノキ弁として事務所で藤巻と過ごすうちに実は意外と弁護士としての資質?方向性が見た目とは違うことに気づく。
別れたはずの三上とは裁判所で出会ってしまい、戻ってこいと誘われる始末。そして三上と藤巻は同期であり因縁もある関係で…
依頼人や訴訟の話がそれなりに入っているので仕事BLとしても楽しめました。
何より、イラストが好みで、二人の絡みイラストが素敵でした。みずかねりょうさんの他の本も読もうと思いました!
自分も法律の世界にいるので法曹ものは興味深く読ませてもらいました!
あさっりと読みやすく、けれど薄っぺらな内容ではなく、最初はグダグダと不幸体質なのかな?と思ったら、後半は勝気な受けが憎たらしいくらい小気味よく描かれていたのが良かったです。攻めは少々くたびれていますが、儲け度外視に自分の生き方を貫いた人生観に受けらなずとも惹かれていくのに至極当然納得いく流れでした。
続編が読みたいですね!4年も前なので難しいでしょうか?
今度はもっと三上をヤキモキ、ギャフンと言わせてほしい。
新米の白石と、新宿の片隅で地道に仕事している欲のない藤牧、藤牧の天敵のような存在で白石とは不倫関係にあった先輩・三上が繰り広げる弁護士同士の三角関係もの。
彼らの商業柄、当然弁護士としての仕事ぶりにも触れているが堅苦しさはなく、仕事描写と恋愛面・攻め受けの両想いまでの過程がバランスよく書かれているので読み易かった。
人の良い藤牧は弱い立場の人達を助けたい人情派弁護士として、いいとこ取りで利益優先で動く三上は己の不倫を自己正当化している利己主義弁護士として、二人の人物差もくっきりとしている。
受けの白石は一応弁護士として自立しているものの、まだ若いせいかどこか青さの残る印象だった。
話の途中までは藤牧の仕事ぶりに惹かれて勢いで彼の事務所に飛び込んだ一方で、不倫関係を清算したはずの三上に対して感情がざわめく描写もあったのでもう少し正反対な二人の男に挟まれて気持ちが揺れ動くのかと思った。
しかし、藤牧が依頼を受けた訴訟を通して二人に対する気持ちをはっきりと自覚してからの吹っ切れ具合がさっぱりしていたので好感が持てた。
仕事面でも白石って元々意思表示がしっかりしていた男だったんだなと感心するエピソードにも取れて、まだ新米ながらも自身が理想とする弁護士として成長出来そうだ。
一般的な第一印象だと職業=弁護士といえば高スペックでいかにもモテそうなのに藤牧にはそんな様子がなく、庶民的で親しみやすいところが白石を相手にした一面でも現れている。
いざとなると案外と白石のほうが大胆なようで、藤牧が攻めとして主導権を握りきれないところが何だか微笑ましい。
人物設定がしっかりしていて文章も読みやすく面白かったです。
だからこそ欲張りになってしまいますが、依頼人の女性の話を掘り下げたり好意から恋愛感情への変化をもっと描写してくださればもっと面白かったのになと思いました。ただ、そうすると、このページ数では収まらないので限られたページ数の中でとてもよくまとまっていたと思います。
他の方も感想で書かれていますが、受の白石が気持ちを自覚してからの襲い受け具合が可愛いのにカッコよくて好きです。
もっと二人のラブラブなところが見たかったです。
お仕事もラブも両方しっかり見たい欲張りな私なので、ぜひ続編が見たくなりました。(ラブ多めで!)
オハル先生の他の作品もぜひ読んでみたいです。
オハルさんの作品を読むのは二冊目です。
柔らかい感じではないのですが、読みやすい。
今回は痛いシーンなし!
そして、キチンと調べて書かれていらっしゃるのだなあと感じます。
お仕事系がお好きな方向けの作家さんだと思います。
受けの白石は、雇用主でもあったエリート弁護士の三上と長い間、不倫状態。
しかしその関係を断つ決意をし、事務所を辞め藤巻の事務所でノキ弁(まさに事務所の軒先を借りる弁護士)として在籍させてもらうことに。
攻めの藤巻は38歳で、細々と法律事務所を営む弁護士。
生活はだらしなく、整理も書類作成も苦手。
三上とは同期で、お互いの方針や価値観の違いから犬猿の仲。
出だしから白石が三上から離れます。
しかし、この不倫関係は白石から絶った割に、ズルズルと気持ちを引きずらせるのです。
白石はウジウジタイプの乙女系ではなく、リアリストという感じなのですがね。
そんな三上を引きずる白石が、藤巻の誠実さに触れて徐々に彼を気にするようになる……というのが少々性急かなと思いました。
だって別れるはずがないと思いながら、何年も三上と関係を続けてきたのにね。
藤巻は昼行灯といった様相。
ダメダメに見せても依頼人の立場に立って、誠実です。
恋愛方面も、ガツガツ感は少ないけれど実は…というのが、わたしは好きなタイプの攻めでした。
藤巻と三上の顔を合わせるたびに言い合いをしている様子は、『ケンカをやめて〜』という歌のフレーズが頭を回ります(笑
彼らの、本当にお互い嫌いあっているのだなあと感じさせる言葉の応酬は面白いです。
BLの感想にあるまじき!ですが、わたしはこのふたりの嫌悪感いっぱいなシーンが一番良かったです(苦笑
今作はあまりに展開が読めてしまいしたし、白石達が依頼を受けた女性の事案もアッサリでしたし、前作『SH』の方が個人的には面白かったかな。
リーガル物ではありますが、法廷場面はありませんし固さはありません。
キチンと男性同士という様子に描かれていますので、女の子ちっくな受けが苦手な方や英田サキさんのような作風がお好きな方にはぜひオハルさんの作品を手にして頂きたいですね。
今現在、まだ三作しか発売されていませんので、もっと書く場があれば注目される方なんだろうなあと思います。
次は『愛は裏切らない』を買ってみようと思います。
……とでもタイトルをつけて、よく出来たドラマになりそうな物語。
読み易く、そして予想以上に面白かったです。
白石は、まだ20代の若手弁護士。
六本木の一流弁護士事務所でアソシエイト(年次の低い雇われ弁護士)をしていたが、
上司の三上との実りのない不倫関係を清算して、
三上の同期で犬猿の仲の藤巻の事務所でノキ弁生活を送る日々。
(※ 新米弁護士が先輩の法律事務所に給料を貰って「居候」をするのが「イソ弁」、
対して、固定給なしで軒先=机だけを独立採算で借りるのが「ノキ弁」)
場末のエレベーターもない事務所を物が探せない程散らかしまくり、
しょっちゅうそこのソファで夜明かしをするようないい加減な生活ぶり。
白石にしょっちゅう冷たくイヤミや小言を言われているが、
依頼主には誠実でひとたび法廷に立つと目の覚めるような手腕を発揮する……
三上を忘れられない白石だったが、そんな藤巻が気になり初め……
……という内容的にはベタな展開。
しかし、重過ぎず軽過ぎないリアリティを感じさせる筆致で描かれる仕事ぶりや、
比較的薄い一冊に綺麗にまとまったストーリー、と安定した気持ちの良い読み心地。
キャラは、無精髭のだらしのない様でも実はいい男で、本当は正義の味方のギャップ弁護士と
綺麗で優秀、言いたい事もハッキリ言うんだんけれど恋にだけは残念な若手弁護士、
というありがちさでで、どちらにも強い感情移入はできなかったけれど、
分かり易いながらもステレオタイプな絵空事になりすぎず、いい感じ。
途中の自慰シーンや、果敢な襲い受けであるところも好みだし、
「経験のない男は無茶をするからイヤなんです」とか、
ゴムをちゃんと用意しちゃっているところとか、
不倫に悩んでイジイジグルグルっていう設定でありながらも
ウェットにならない感じも好き。
法廷での実際の裁判シーンはなかったけれど、
一話に事件一つのパターンで良質な連続ドラマになりそう。
最後のSS『約束の半年』は、視点が代わって藤巻視点。
二人の出会いから、本編を挟んでその後のお話。
これも藤巻は可愛いし、白石は男前だし、個人的には割に萌えました。
(可愛い方が攻めで、男前の方が受けですよ、念のため!)
こういう業界物は、あまり読まないようにしています。
弁護士ものとか、刑事ものの作品だと
どうしても、設定のみになりがちで、嘘くさいのがぬぐえないんです。
なのですが、この作品、楽しめました!
オハルさんの作品は初めて読みましたが、
と~ても勉強されたに違いないと思えました。
そして!!評価が「グ~ン」と上がったのは、
誘い受け具合です!!!ドキンとしてしまいましたよ。
ずっと前の恋をひきずっていた弁護士の白石ですが、
その前の恋を思い切り、目の前の、藤巻への想いに
気づいた瞬間の襲い具合!?がたまりません。
藤巻は、オヤジといっていい設定なのですが、
こんなふうに受に迫られたら、オヤジたまらん!!ですよ(笑)
ひたむきで真面目な男、白石の「悪い男」具合がたまりません。
すごく定番なBL話でした。わかりやすいストーリー。主人公たちの関係や、過去の絡み、そして二人の関係の盛り上がり・・。定番すぎて、物足りない気がしました。挿絵もお話に合っているし、読みやすいのでスラスラ読み終えてしまいました。欲を言えば、もっと心理的にドロドロして欲しかったかなぁ・・。すごく割り切りが早い展開に思えたので、ラブが足りないもやもや感がありました。リーマン話がお好みの方には、読みやすい本だと思います。
書下ろしペーパーもお得感ありでした。