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izanau yoru wa kindan no kairaku
夜晚的禁断享乐
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
丸ごと1冊表題作です。
果桃さんには珍しくファンタジーのお話でした。
天使と悪魔という設定ですが、天使が俺様・傲慢で悪魔の方が優しくて人がいいという、立場から受ける印象とは逆の設定です。
お話が進むにつれて天使のジルヴァラはとっても執着心も強いという事が分かってくるのですが、本人はどうも気づいてないような鈍感な所や、男前な俺様という設定は果桃さんらしい作品かなと思います。
先の展開もなんとなく想像できて安心して読めるのですが、このファンタジーの世界の詳しい設定や、冒頭から語られるジルヴァラの罪については一切説明がなかったのが最後まで気になりました。
特に人間なのに彼らの存在が見える斎木とジルヴァラと斎木の過去については詳しく知りたかったです。
Hは過激ではないですが、多めに登場します。
ファンタジーBLです。
まちがい無くファンタジーBL。
ドSな怜悧冷酷氷の男な天使と、
人が好すぎて生きていくのも困難な可愛い悪魔。
天使×悪魔が恋に堕ちるのは、
ま…古くは「魔天道ソナタ」の大昔から続くファンタジーBLの伝統芸。
が…お話の意味が解らない。
というより以前に、世界観の前提が解らないから、???なんである…。
言いにくいことをあえて言ってしまえば、
ぶっちゃけBLとファンタジーは、相性が悪い。
よほどキッチリとした世界観設定が無ければ
「Hシーンは解るけど、どういう世界なのかイマイチ解らない」まま、
なんとなく最後まで読んで、なんとなく正義が勝って、
何だか解らないうちにハッピーエンド…なんてことが、ままあるのだw
だからファンタジーBLは難解。フランス映画級(?)に難解。
でもだからこそ…世界観が見えてくるファンタジーBLは、
推理小説よりも、謎が解けたような感じで胸がすく。
なのでハマる作品には本当にハマるのだけれど…
この作品、いろんな部分が残念だった。
眼鏡神父様との前世での因縁とか、
天使ワールドの基本的仕組みとか、
悪魔ワールドの…これまた基本設定とか、
ともかく初期装備が非常に解りにくい(…というか書いていないw)
「魔天道ソナタ」級の世界観…とまでは贅沢言わないけれど、
説明して欲しい…というのは、私だけではないだろうねぇ。
天使が攻めとか美味しいじゃなイカ!悪魔が純潔なんてこれまた美味しい( ̄∀ ̄)
設定だけで萌えますね。
しかーし!色々惜しい作品でした。
ファンタジー系は現実にないことゆえに、読者からしたら目の前で行われていることが「意味が分からない」ことってあると思うんですよね。
なんと言いますか、あいまいな説明では、読者がついてこれないというか。
まるで作家さんのほうから「そこはお前のほうで適当に補って読んでよ」と丸投げされたような、
まぁそこまで言っちゃあれですけど、そういう感じがしちゃいます。
だから、ちょっと詰めが甘いのかな、とかキャラ設定や背景はあまり細かく考えてらっしゃらないのかな・・・と思ってしまうんですよね。
傷が癒えるとか・・・まさか・・・まさかの「是」設定!?
ファンタジーでよくある設定だから説明ナッシング!むしろ分かっとけ、って感じだったのかな。
天使と悪魔の交わりに必然性があるのかどうかも分からない、なんだか微妙な感じでありました。
ただ、エロは結構盛り込んであったので、エロ重視の人はいいんじゃないかな~とも思いました。