眠れる森
issho ni gohan mouippai
一応コンセプト的には「料理擬人化」らしいのですが、
実際には調理大学の寮を題材とした学生ストーリーなこの話。
この本で三冊目になります。
カップルがいるわけではないのですが、
米田光(よねだひかり)にどうにかして自分の店の経営を手伝ってほしい林流宇(はやしるう)に対して、
米田の心はどうも林の兄(父親違い)である辛澤澪(からさわれい)に傾いており、
明らかな好意に対してはのらりくらりと交わしている現状。
そこに今回、急展開。辛澤が南インドにカレーと求めて旅立ってしまうのです。
これをチャンスとばかり林は米田を食事に連れ出し(二人ついてきちゃうけど)、
将来の事について話したうえで告白するのですが、
「将来はわからないから」
と嫌いとかではないけどでもはっきりとお断りしてしまうのですね。
でもそこをばねとして「兄貴に勝つ」とばかりに頑張る林、
そして精神的支柱としての怖い辛澤の帰還もあり、いつもの世界が続くのです。