ダブル・バインド外伝 アウトフェイス

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×222
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
18
得点
403
評価数
93
平均
4.4 / 5
神率
61.3%
著者
英田サキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
ダブル・バインド
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784199006906

あらすじ

極道の一大組織である東誠(とうせい)会三代目を、凶暴な狂犬が狙っている!? 会長となった新藤(しんどう)の愛を受け入れ、本宅で暮らし始めた葉鳥(はとり)。ところが襲名を逆恨みする元舎弟の稗田(ひえだ)が、新藤の命を狙うと予告!! 「新藤さんに何かあったら殺す」心配で焦燥を募らせる葉鳥は行方を追って奔走するが!? 極道の愛を得て成長した葉鳥の覚悟が試される!! 若き日の新藤と葉鳥を描く「名もなき花は」も同時収録!!
 
(出版社より)

表題作ダブル・バインド外伝 アウトフェイス

37歳,東誠会三代目会長
24歳,新藤の愛人

同時収録作品名もなき花は

32歳,東誠会会長の息子で幹部
19歳,妻公認の愛人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数18

そして父になる…

完結した作品大人買いの醍醐味を堪能中。
読み終わるのが寂しすぎる!!!

4巻読み終えたときに、
「あれ?新藤さんが殺されかけた件は?」
ってちょっと気になってたんですけど、はいはい、こちらでしたか。
まぁ、別に本編にはなくてもOKな要素だったんだな〜と思いましたが、ちゃんとオチがあってよかったです。

全国10万人の葉鳥ファンの皆様、お待たせしました!な外伝でした。
はぁ〜〜、でもね〜、”父親として”の自分の立場に悩む葉鳥の姿には萌えませんでした。いやもう、大人になんなくていいよ、、忍子ぉ〜!と思いながら読みました。
そして、むしろ新藤が素敵なダーリンというより、忍子と葉奈ふたりのお転婆な娘を持つ気苦労の多いお父さん化してきている気がして不安になりましたw
事件解決後のご褒美エロ、「はい、いいよ。おっけー。ブスって挿れて」by忍子、にブハっ!ってなりました。この色気のない呼びかけに対して、ブスっとする新藤に大人の余裕を感じます。さらに、新藤にしては珍しい言葉責は腰にきました。

上條と瀬名が友情出演してるのですが、本妻になっても新藤と瀬名が目を合わせるだけでヤキモキしちゃう葉鳥が可愛いです。だってさ〜、せっかくリノベしたのに瀬名が使ってた部屋(ふたりがイチャコラした部屋、聖域?)はそのまま残してあるとか、やっぱりモヤるよね!と楽しく読みました。元彼に不毛な嫉妬をする今彼っていうパターンはかなり好きです。

というわけで、実は”名もなき花は”の美津香と八代の関係性に、ひっそりと涙腺が緩んでしまったのでした。
美津香姐さんが一番男前な気がします。

1

葉鳥!!!!!

葉鳥~~~~
なんて面倒くさくて一途で強いんだ!!

この時まで待つと新藤が決めてた時より前倒しで
真の愛人になれたとこでめちゃくちゃ愛されてるやん!
読んでる方は良かったね、良かったねなんだけど、
愛することも愛されることも苦手な葉鳥は
新藤の思いを素直に受け取れないのが本当に本当に…難儀!!
愛と忠誠心は深くて深くて突拍子もないくらいなのに!
こと自分に返ってくるとなると…
そんな葉鳥がハードな事件と新藤の飴と鞭で変わってくのがキュンキュンしました。

1

一つの完結

「ダブル・バインド」の、進藤x葉鳥CPスピンオフ。

「名もなき花は」
「ダブル・バインド」本編では既に事故死していた、進藤の妻であり葉奈の母親である美津香がまだ進藤と結婚したばかりの頃のエピソード。
豪快な美津香は「愛人」の肩書で進藤と同居している葉鳥をなぜか可愛がっていて…
本作では、夫婦でありながら男女にはなれない進藤と美津香の複雑な同志愛と、葉鳥がようやく「こころ」を信じてもらえて抱かれるまでを描いています。
進藤と美津香はそれぞれ、自分の全ての様な相手を諦めているんです。そこからくるストイックすぎて一種退廃的な空気感。
葉鳥って名もなき道端の雑草かなあ?十分華のある、いや毒のある彩りの美しい花だと思いますけど。

「アウトフェイス」
時間軸は、本編「ダブル・バインド」の後。
進藤は正式に組の三代目になり、本宅に葉鳥と葉奈も一緒にお引っ越し。でも平穏な暮らしにやっぱり事件が起きてしまいます。
進藤に破門された幹部の舎弟稗田が、進藤をつけ狙い遂に葉奈を拉致!ブチ切れた葉鳥がたった1人で葉奈を取り戻しに行ってしまい…
ハラハラ展開ですが、ここで葉鳥が稗田をxxしてしまう!
これは!
これだけはやっちゃいけなかったよ、英田先生…!
進藤への愛しさ、葉奈への愛しさ故だけど、それでも!…と感じてしまいました。
進藤は本作では甘々の男になっていて、BL的にはより攻めらしくなって良かったです。ただストイックで硬質な面だけでは、ね。
でも、葉鳥のどんな部分が進藤を変えていったのか、そこも進藤視点でもっと掘り下げてみて欲しかったかな。

3

大人攻め×超はねっかえり の愛のカタチが大好き!

本編より先に気になっていた、超好みのリカコ先生の表紙。
〇さんものなんですよね、このキレイな繊細そうな顔なのに。
そしてかなりやんちゃ。この表紙の受けさん。
派手派手しいスタジャンとか着るらしいし(笑)
勝手に抱いていたイメージが ぐわらぐわら壊れましたが
でも やっぱりこのカプが好き。
カラー口絵の2P目の 葉鳥を優しく見やる新藤さんの図がすんごく好き♡
うーん、格好いい。。。。。
ダブル・バインド読まないと ちょっとこれだけでは無理です。
是非 本編と合わせて。このカプは きゅん担当だと思う(笑)
新藤さんが本当に大人。人間的な感情をよみがえらせてくれた?葉鳥を寵愛。
葉鳥は葉鳥で、自分に第二の人生を与えてくれた新藤さんに全てを捧げてる。
本編メインカプはお笑い担当かな。

70Pぐらい 名もなき花は
160Pぐらい アウトフェイス の2編構成。

名もなき花は は、新藤さんと葉鳥がマジの愛人関係になる前
新藤さん新婚2か月目ぐらいで、美津香ねーさん(新藤さん嫁)と
その護衛の八代、新藤さんと葉鳥が出てきます。
美津香ねーさんの人となりや、彼女なりの恋心が分かって、
私は切なかったです。ねーさん、葉奈ちゃん産んでくれてありがとうね。

アウトフェイスの方は、本当にハラハラもんでした。
新藤さん、葉奈ちゃん、葉鳥 大ピーンチの巻。
葉鳥が命はって頑張りますが・・・・ちょっと悲しい終わり方。
〇さんものなので、ある意味しょうがないのかも という気もしますが
でも この終わり方はやっぱりあんまり好きではない。
善人ばかりではないんだけどさ。

まあ、その頑張りでなんとかなったのですが
あんまり人の事を心配させない方がいいと思うよ、葉鳥ちゃん。
新藤さんと新たな絆を結べて良かったわーとは思うけど、
ほんとしばらくは大人しくしてて・・・
新藤さん、心労で老けちゃうよっ(笑)

0

まあ、普通

本編がかなり面白かったので外伝もまとめて購入。

でも、新藤×葉鳥がはまっていなかったので、個人的にはそれ程萌えなかった。お話しとしての出来は普通に良いと思いました。

新藤に壮絶に尽くしながらも、1対1の関係になる重さを受け止められない葉鳥。彼の成長物語でしょうね。
こういう自虐的な性格は、せつないのかもしれないけど、私には理解できない人格なのであんまり迫ってこない。

でも英田さんがうまいので最後まで飽きずに読みました。はまらなかったということでこの評価。

1

すっかり葉鳥に落ちました(笑)

葉鳥、あかん、この子。
最初は「まあ、好きかな?』程度でしたが、読み進めていくうちにすっかり落ちてしまいました。か、可愛い。この子が人気有るの分かりますねえ。
唯一無二の関係が好きなので、こういうのたまらないです。
893ものは不得手ですが、さらっと読めました。
おっさんハードボイルドをよく読んでいたので893が出てくるのは構わないのですが、主役格だと矢張りもやもやします。
分かってはいってきた葉鳥はいいですが、葉奈ちゃんは大きくなったらどうなるのか本当に不安です。お母さんほど色々飛び抜けてなそうですし。ああ、でも案外血を引いてるからあんなになるかもですね(笑)
奥さんと葉鳥のやり取り、とても好きでしたが、だからこそこういう形じゃない方がよかったなあと思ったりしました。
色々ありましたが、綺麗に着地出来てよかったです。
続編がまた出たりしないかなあ。

0

名もなき花は

CDで「アウトフェイス」を聴いたので「名もなき花は」も読み返してみる。

「道ばたに咲く名もなき花」って自分で思う分にはいいけど他人が言うのは結構失礼では。良い意味で言っているというのはわかるけども。
正式に愛人になるときにああいうやりとりをしていたら葉鳥がダブルバインドで「愛人としての自分」に意固地になってしまうのも無理ない気がする。
瀬名との確執も含め、ダブルバインドが拗れたのはだいたい新藤のせいなのでは?とつい思ってしまった。ごめん新藤。

それにしても「葉鳥忍」という名前は何事にも負けない強さ(葉、忍)と何事にもとらわれない自由さ(鳥)を表していてキャラにぴったりな名前だなあ。

0

恋の終着点

葛西リカコさんも絵が好きです。
馴染みのない作家さんでもこの方のイラストだと迷わず買いです。
不思議と気にいる率が高いので。
カバー絵の葉鳥の睨みつけるような威嚇するような顔がいいです。
これが『アウトフェイス』の意味なのかなと思いました。
キャラ文庫の好きなところはカラーイラストが2枚あるところです。
この作品の扉絵はこれだけでポスターにして飾りたいくらい素敵です。

『ダブル・バインド』 は面白かったのですが続編ではなくこちらは外伝なのでそのうち機会があれば読もうと思っていました。ところが最近ドラマCDを聴いて新藤×葉鳥の関係やその後がすごく気になって急いで買いに走りました。
もっと早く聴けばよかった&読みたかったと後悔するくらい良かったです。

『名もなき花は』は、未成年の葉鳥が新藤の正式な愛人になった頃の話。
葉鳥が新藤のことを救ってくれた恩人への忠誠だったり子供が親を求めるような無邪気な愛情だったりといろんな意味で求めているのだとわかります。
愛人でいいとか自虐的な言動はそんな欲しい気持ちの裏返しや失うことへの恐れみたいで素直になれない幼い忍ちゃんがかわいく思えました。

それも、欲しいものを欲しいという互いの立場や未来もなく新藤のために死ねたら幸せだと考える子供じみた後先考えないところが新藤の心配の種なのがよく理解できます。

新藤の元妻が葉奈を生んだ理由がただ一つの純愛にも繋がっているのかと思うと深紅の薔薇のような女性の切ない思いが伝わってくるようでした。

新藤に正式に愛人として扱ってもらえた時に泣きだすシーンが印象的です、思うが溢れているようで。そして愛人になって、だからこそ支える力が欲しいという葉鳥が男らしくて好きです。

それから数年後に『ダブル・バインド』の事件が起こるわけですが、何年経てもさほど成長の跡間見られませんでしたが…。

表題作の『アウトフェイス』は『ダブル・バインド』のすぐ後。
やってることはハチャメチャでも葉奈の父親としての迷いや葛藤の中で責任を自覚し力不足ながらも精一杯やって行こうという覚悟のようなものが芽生えて強くなった葉鳥が見られてよかっと思う。
新藤の方も危険の多い自分の人生に葉鳥を巻き込む覚悟ができてのプロポーズで、二人の恋の終着点にたどり着き平たんとは言えない立場ですが葉奈と3人家族の幸せを願わずにいられません。

友人の居なかった葉鳥と久地楽との友情が微笑ましい。

2

番外?というか5つめ的

新藤さんと奥様との関係がずーっと不思議だったのですが
奥様の美津香さんとは、こういう関係だったのよ!というのが
ハッキリ解って、やっと納得いきましたw

今作は、葉鳥くんがより一層頑張ってるのですが
異常人間の餌食になっちゃうのではないかと
やっぱりハラハラドキドキしながら読みました。

自分を投げ出してまでもその人を守りたくなるほど
人を好きになるなんてこと、現実ではどれだけあるものだろうって
思ったのですが、葉鳥くんは、本当に新藤さんが好きなんですねぇ。

新藤さんのちょっとした崩れっぷりも良かったですねw

1

自虐からの成長

『ダブル・バインド』の番外編。
本編にも登場していました、新藤×葉鳥カップルのお話です。
過去編『名もなき花は』と現在編の『アウトフェイス』の、二本収録。


攻めの新藤は『名もなき〜』では東誠会幹部で結婚したばかり。
『アウト〜』では三代目東誠会会長となっています。

受けの葉鳥は新藤の妻公認の愛人。
新藤に汚濁の中から救われたことで、新藤に心酔しています。
『名もなき〜』では、まだ未成年。


相変わらず葉鳥は新藤にすべてを捧げるような愛し方をしており、こんなじゃ新藤も心配で仕方ないだろうなあと。
葉鳥が命まで投げ出すことを新藤は恐れているし、望んでいないので。
ただ『アウト〜』の方では、本編で起きた事象や新藤の娘・葉奈の存在に考え方を改める時期が来たことを自覚していて、「葉鳥ってば乙女から母になったのね」なーんて感慨深かったです。

今回は、本編でチラッと触れられた葉鳥と新藤、そして新藤の妻・美津香の関係が描かれています。
美津香はウジウジドロドロというタイプでなく、台風のような、周りを巻き込まずにいられないような女性。
とても魅力がありましたし、ボディーガードの八代との、他人には図り知れない間柄も潔く、読んでいて気持ちが良かったです。

英田さんの作品は気持ちが暗くなりがちな時は読めなかったのですが、こちらのシリーズは痛みが少ないのでお気に入りです。

1

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