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oshikake hanayome no shinkon nikki
2012/11/22発刊の挿絵入り再編版。
古い作品だけど、健気な純愛だろうと予測して、気分転換に善さげなので購読。
捻じれない展開で、心がほぐれました。疲れたとき、こんな王道ハピエンがいいです。
「黎月華を守るためならなんでもします! 」
日向は 花友禅の老舗工房・黎月華の玄関先で、大見得をきる。
跡取り息子・総に恩返ししたい日向に、総は振袖に着替えてこいといい、そのまま日向は黎月華に嫁入りすることになる」
・・と、有り得ないファンタジーな展開。
日向が総から受けた恩
=虐めにあい、強制された女装の万引きから救ってもらった件を日向が伝えられないくらい、総は性格が荒んでいた。
日向が使用したのは、総の母の部屋。そこで偶然見つけた母の日記に、生前の葛藤が綴られていた。
日向は幸福の青い鳥的存在。
托卵の疑惑が溶け、父子の葛藤とお家騒動も解決。
意外に好きかもなんて思う設定だったりする作品、過去に助けられた事を忘れず、
一途に恩人を思っている健気さ、BLでもこの設定は意外に多かったりする王道ものかも。
そしてどこか童話的な幸せを運ぶ青い鳥も出て来て、ほんわかムードもあって
読み終えるとほっこりさせてくれる甘さのあるお話。
中学生の頃の受け様は、問題のある同級生に目を付けられ、カツアゲされたり、
脅され万引きをさせられる事になったりして、震えながら万引きをしようとしたところを
攻め様に見つかり、助けられる。
そして、温かいココアと共につらい現実へ立ち向かう勇気をもらう。
何かあれば力になると言って攻め様に名刺をもらい、それをお守りにして切り抜ける。
その日から受け様は攻め様への憧れを抱き、攻め様の友禅工房と攻め様を密かに
見続ける日々。
しかし、ある日、攻め様の家が大手着物メーカーに吸収合併されると知り、
受け様は攻め様の役に経ちたいと攻め様の元へ出向き、受け様の事を忘れてる攻め様に
何でもしますから、合併はしないでほしいと告げる。
そんな受け様を怪訝に思いながらも、攻め様は受け様に女装をさせ、合併相手で、
結婚を条件にされた相手へ受け様を恋人だと告げる。
そして、受け様は攻め様の為になるのならと偽りの花嫁になる事を決める。
攻め様には、誰にも言えない父親との確執があって、その為に友禅着物の絵を書くことが
出来なくなっていたんです。
理由は解らなくても攻め様にもう一度絵を書いてもらう為に受け様は懸命に仕える。
攻め様の為ならとその身体までも攻め様へ差し出す健気さん。
もっとも攻め様の事が恩人から大好きな人になっているからなんですがね。
にぎやかだった攻め様の家は、攻め様の父親が出て行き、職人もいなくなり、
残されたのは絵を辞めた攻め様と庭師と家政婦だけで、その庭も花一つ咲かない
寂しい庭で、受け様は庭を花でいっぱいにしようとし始め、咲き乱れた庭には青い鳥が
やってくる。
二人で偽りの新婚生活を送りながら、次第に攻め様の心が受け様といる事で変わってくる。
そんな二人の暮らしを邪魔するのが、攻め様を好きな合併先の娘。
攻め様と攻め様の父親の秘密をネタに受け様を脅し、更に受け様が出ていかなければ
受け様が男である事を世間に知らせ、攻め様をスキャンダルに晒すと強迫。
受け様は攻め様の幸せだけを願い姿を消す事になるのです。
ラストはもちろんハッピーエンドで、攻め様と父親との関係も受け様のおかげで
すっかり解決し、攻め様にとっての幸せの青い鳥は受け様なんて甘いお話です。
月東湊さんの作品で一番好きです。何度読んでも、切なくて泣いてしまいます。
日向には、中学生の時にいじめから抜け出すきっかけをくれた恩人がいます。その人は、花友禅の老舗工房(黎月華)の跡取り息子の総。6年後、黎月華の危機を知り、恩返しをしようと総の元へ行くのです。
日向が、本当に健気です。自分よりも何よりも、総が大切で、一生懸命尽くす姿にキュンとなります。
総がなぜ描けなくなったのか、父親との仲は修復できるのか…。日向という幸せの青い小鳥が来たことによって、明らかになっていき、事態は動き出します。
総のお母さんの手紙にあった真実。総のためにわざと憎まれようとする日向に涙が出ます。
最後は、6年前の総に戻って、日向を迎えに行きます。大満足なハッピーエンドに、心が温かくなりました。
おとぎ話のような印象なのに、なぜかエロシーンの多い不思議な話でした。攻の総も受の日向もいい人だったからかもしれないです。
総は、将来を嘱望されていたのになぜか筆を折ってしまった着物の絵付師。日向は、高校生のときにそんな総に助けてもらった大学生です。助けてもらってからずっと、総の個展に行ったり、記事をスクラップしたり、憧れ続けてきました。
総の実家の黎月華が買収されそうになっていると聞き、なにかできることはないかと黎月華の門を叩いたのが始まり。買収先の会社令嬢の求婚を断るために、日向は女装して総の恋人役を演じます。
そこからは良くある展開ですね。売り言葉に買い言葉で結婚式を挙げることになり、カモフラージュのために黎月華で女姿のまま生活することになり…。筆を折った総に絵を描いてもらうために、日向はあれこれと奔走します。
総が絵を書かない理由。総の父親が黎月華を出て行った理由。
その誤解をといた、総の母親の秘密の日記。その中の一文を読んだとき、ついホロリとしてしまいました。
読後感はとてもいいです。
総も日向も幸せになってよかったねと心から思えるお話でした。
月東さんの最新作にはまりさかのぼって読んでいます。
花嫁、新婚、どんな甘々かな?と楽しみにしていたら…。
これは私が悪い。そういえば身代わり花嫁ものは最近鬼門だった。いや、内容によるかもなんですが。
日向が総に助けられた日から、日向はずっと総に憧れ追い続け。
彼の家の家業が買収されちゃうって時に反対して何でもしますと押しかけます。
この間6年。
押しかけたらなぜだか振り袖を渡され、恋人役から花嫁役にされ、なぜか初夜だと抱かれその後も毎晩抱かれ女装も続けて。
この二人が理解が追いつかない。
いくら総に助けられ憧れ追いかけて押しかけたからって日向は男なのに、女装させられなぜか祝言あげて、毎晩抱かれ大学にも行かず泊まり込みで。
総も見ず知らずの青年にこんなことさせて、身元もわからないのに。しかもいくら結婚したからって毎晩抱くとか。
花嫁ものなのでこういうぶっ飛び展開はありなんでしょうが。
花嫁もの好きだったのにな…。
どうして読めなくなっちゃったんだろ。