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あなたを知れば男はみな堕ちていく…
rokudenashi yori rokudenashi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
1冊丸ごと表題作です。「最果てのロクデナシ」の続きなので、そちらを読んでいないと内容についていけません。題名に2とかつけて欲しい…。
ロクデナシは止まらない。巻を増すごとにロクデナシが加速している気がします。ロクデナシは執着するととんでもなく怖い…。
受けが本気で拒絶し続けるのにあくまで執着する攻めはまだ許容範囲ですが、レギュラーのロクデナシ達が酷い…。終盤、里和を「一番のロクデナシ」だとロクデナシメンバーが言いますが、いやそれは違うから、と心中で激しくツッコミました。
コミカルなホラーを読んでいるような印象の作品でした。作品に漂う雰囲気はコミカルなのですが、会話やロクデナシ達の思考が怖いです。人格無視で身勝手すぎます。
海に身を投げた里和を、助けようと甲斐が飛び込んだ。そこを見出して辛うじての「萌」評価です。私には助けようとしたのか、捕まえようとしたのかは分からないとも考えていますが…。
あと続きがありそうな不穏なエンドが気になりました。
シリーズ2冊目、3冊目で、設楽が甲斐と寝たがっているという布石があり、スピンオフ「貴公子の理不尽な愛情」が発行され、そのスピンオフで里和は話題にされていて、それから「最果て」「ロクデナシよりも」が発行されたので、この「ロクデナシよりも」で終盤に言及されていた"堀をネタにしたゲーム”で、また堀が主役の作品が発行されるのでは、と怯えています。堀の人生と人格が壊されない程度にして欲しい、と切に願います。正直、主役である仁科×里和はどーでも良かったです。
倫理観が強くて真面目な方には楽しめない作品じゃないかと思います。
しかし、私もなんだかんだ言いながらシリーズ通じて全巻そろえてしまったので、やはり魅力があるというか続きが気になる作品ではあるようです。ロクデナシ、Welcomeの方はぜひ読んでみてください(笑)
「最果てのロクデナシ」の続編です。
今回は、千里と母親を捨てた実父の波多野が千里の会社「仁科水産」に金の無心に来ます。
が、この実父がかなりしつこい!
普通では有り得ない手ばかり使い、もうイライラさせられっぱなしでした。
そして、今回のストーリーは実父のことばかりで少々飽きてしまいました。
前回は甲斐に奪われてしまった里和を千里が奪い返したところで終わりましたが、今回、またまた甲斐が里和を奪いに来ます。
でも今回は千里と設楽がタッグを組んでいるので、事は容易に運びません。
ラストは、まさかここで終わりなの…?
というところで終わってしまい、モヤモヤが残りました。
続編あるよね…?
里和さんは本当にブレませんね。
甲斐にも千里にも、身体は許しても恋人として彼らを愛するということはしません。
里和さんは恋愛に興味がないのかな。
里和さんがこれからどうなっていくのか、また続きが読みたいです。
うーん、、実に殺伐とした話で、とても考えさせられてしまう。
多分話的にはものすごーくシリアスなんだが、あの独特のセリフ回しの樹生節の為にコメディに見えなくもないのだが、コメディと呼ぶには、中身があまりにも殺伐として、不毛すぎて、サボテンくらいしか生えてない荒野を歩いてる気分になる(汗、、)
話としてはとても恐ろしい「執着」の話だ。
この執着が凄まじすぎて皆がロクデナシになってしまうのか、ロクデナシだから執着がすごいのか、
執着する相手を拒絶し続けるから、される側もロクデナシに見えてくるという、なんともはや!
結婚を間近に控えたキャリアのエリート里和が、ロクデナシ高校生・甲斐に目をつけられその人生を狂わされ、死のうと思ったところを銚子の水産会社社長に救われ、そこで10年間穏やかに暮らしていたのだが、
そこの孫息子・千里に執着され、甲斐も里和を探し出し、再び監禁されそして救出に向かう千里が甲斐にボロボロにされ、、、という一巻の続き。
甲斐に執着する設楽のおかげで、甲斐を押さえ込み無事銚子に帰る二人だが、
地元では、千里の実父である波多野が経営する不動産業が倒産の危機に有り、千里のうけついだ資産を狙って、次々と姑息な手をしかけてくる。
更に、おとなしくしていると思った甲斐が刺客を送り込み里和を拐おうとするのだが、、、
という、次から次へとロクでもない人物が登場する話となった。
10も年下の千里が里和に執着して抱くのだが、里和は決して千里が好きなわけではない。
千里もまた執着の度合いでいえば、甲斐と同じなのです。
ただ、10年も一緒に暮らし弟のような気持ちとその類いの愛情と祖父への恩があるから激しい拒絶をしないだけ。
むしろ、甲斐のトラブルに巻き込んでしまっている負い目も持っている。
里和も多分あきらめているところがあると思うのだ。
嫌だ、嫌いだと言っても相手が納得しなくて、自分の気持ちを押し付けてくる。
拒絶すればするほど迫ってくるのだから、もう本当に死ぬしかないと思うくらいなのだ。
今回、ラストで少し千里に愛情がわくのだが、これは、本当に少しだと思う。
彼が里和を守ってくれるというわけではないが(守るとはいうが甲斐がうわてすぎる)
幾分が自分の気持ちを理解してくれるという、近しさと親しみが勝る、唯一の存在だからという部分じゃないだろうか?
だから、甘い恋愛とか、普通の恋愛話を期待する人には多分、すごくイライラする話だとおもいますので、注意してねw
今回、ラスト近辺で刺客として送り込まれたのは、甲斐の高校時代のロクデナシ仲間・千葉=現在・高須賀という苗字。
彼は本編でも語られている【限りなくゲームに近い本気】で仲間だった堀の兄を堕とすというロクデナシぶりを発揮しております。
このロクデナシ、この巻で終わりなのか?多分ロクデナシであるが故に永遠にロクデナシスパイラルがメビウスの輪のように終わりがないのかもしれない。
やっぱり、死ぬしかないのかな~?(恐!)
前作「最果てのロクデナシ」続編、ぶっ飛び設定で、こんな権力まで持ってる
高校生に拉致られ、いいように扱われる受け様がお気の毒だと思っていた前作。
それでも執拗な追ってから逃げきれないと諦めた受け様を助けに現れるのが、
弟とも思っていた可愛い千里。
酷いけがをしながらも前回受け様を救いに現れ、受け様と千里がハッピーになるの?
なんて思っていた続編は、やっぱりストーカーロクデナシは懲りる事が出来ないと
あらためて感じる凄まじい執着ぶりでした。
アリがちな設定だと、凌辱監禁されながら、いつの間にか相愛になる展開が多いけど、
この作品は、10歳年上の魔性とも呼ばれるにふさわしい美貌の受け様がそんな相手に
絶対に屈しないで、死のうとした時に助けてくれた家で、家族同様に暮らす時間を過ごし
その中で弟同然に思っていた千里に思いを告げられ、ロクデナシと同じ年の千里を
選ぶ内容なんですが、ロクデナシ甲斐の間に手からなかなか逃げる事が出来ない。
まぁ、甲斐にも最強の相手がいるのですが、御曹司で宇宙人的思考の持ち主が
受け様へ行こうとする甲斐を押さえつけ、自分を愛するようになるまで縛り付ける。
こちらもかなぁ~り、凄いロクデナシ対決ですよね。
今回は、誰が1番ロクデナシなのか、罪なのかと言うようなくだりに最後はなっていく。
結局、ロクデナシ甲斐と、一途な千里をどんなに足掻いても諦められない程魅了して
放さない受け様が1番ロクデナシだと言う事で落ち着くんです。
ほんと受け様にしたら、なんて不条理なんでしょうと思えるお話なんです。
好きな相手に振り向いてもらえないロクデナシが哀れでもあります。
でも、受け様を捕まえる為だけに、キャリア警官にまでなる狂気のような甲斐と
その甲斐が大好きな宇宙人設楽さん、受け様を取り戻す為には手段を選ばない甲斐の行為で
まわりにもかなりの被害が出ているのですが、それも全ての元凶は受け様になる。
その結果受け様がタイトル通りの「ロクデナシよりロクデナシ」の位置づけなんですね。
なかなかシュールなんですが、恋に狂った男の悲しさも感じる内容かも知れません。