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honjitsu no osusume
おいしい料理をいただきつつ、おいしい男をもいただくという、ダブルでおいしい短編集。
会話のテンポが良く、さらっと楽しめます。
◆本日の男ススメ◆
タイトルを見てちょっとドキドキしてしまいましたが、男よりどり日替わり定食・・・というお話ではありませんでした(;^ω^)
人気居酒屋の料理長・加藤望(28歳)と、グルメ雑誌の副編集長・杉孝文(34歳)の喰う×寝る的ラブラブ食性活。もちろん「寝る」も「喰う」と同義でありマス。
煮物は柔らかく煮るのが料理の基本、男は堅いうちにいただくのがホモセの基本。
そんなセオリー(??)も語られてはいますが、「おいしんぼ」のような料理を語り倒す話ではなく、軽く「料理のプロの年下イケメンに告られた。ハッピーすぎるだろ俺」的なノリのお話です。
料理は杉がいただくほう。男は加藤がいただくほう。
ノンケの杉としてはいただかれるほうは初めてで、経験豊富そうな34歳の杉が初々しく戸惑う姿がカワイイ。
これがこの作品のメインの味付けといってもいいかもしれません。
心配性の私としては、グルメ雑誌の副編集長を味方に付ければ居酒屋としては大いにメリットがあることだし、ひょっとして店ぐるみで加藤を杉の買収に差し向けたのでは・・・なーんて疑ってしまったんですが、そういうブラックな展開は一切なく、杉が疑心暗鬼になることもなく、全くもって私の杞憂でした。
しかしまあ、なんとなく個人的には杉がグルメ雑誌の編集者である必然性が薄い感は否めず・・・少し物足りなさも。
「東北」に出張中の杉が、いかにも富山名物の鱒寿司っぽい弁当を食べているのも、グルメものだけにちょっと気になったり。
ただ、ラストはグルメ雑誌編集者らしいオチになっていて、後味はすっきりでした。
◆とろけるまえに◆
ジェラート屋の店長と新人君の、甘くとろける職場ラブ。
ひゃー(^▽^;)こんなところでこんなジェラート・プレイを?!
男性のアソコは冷やしたほうが健康にいい、という話は聞いたことがありますが、そこまで冷やしちゃって、だいじょぶ??(笑)
まあ、偉大なる愛の自家発電力で、すぐにあったまるんでしょうけどね。
おいしいジェラートにおいしいカレを埋めて「スゴくおいひいれふ」・・・見てるだけでごちそうさま!なお話でした。
◆ラブなべ◆
恋人同士を演出するメニューといえば、やっぱり焼肉か鍋!
ということで、鍋です。
ルームシェアしてるラブラブの2人(社会人1年生)が、鍋の〆めのことで大モメ!
うどんか雑炊か、両方入れるか・・・や、両方は勘弁でしょう!!と思ったんですが、この2人、なんと両方入れちゃいました!
でも、ネットで検索してみたら、両方という人もいるんですね。やってみると案外、イケるのかも・・・
いずれにしろ、二人が仲直りできればそれでいいんですが。
「両方入れる」だけにリバップル??なーんてまたまた勘ぐってみたり・・・ええ、やはりただの勘ぐりでしたね(苦笑)
あ、書き忘れそうになりましたがこの2人、しっぽり鍋つついてるだけじゃなくて、鍋物レベルのあつあつ度でHしてますので♪(ていうかそっちがメインの話です(;^_^A 失礼しました)
望×杉さん
イラストが自分の好みではなく、なかなか手にとりにくかったのですが、
今回は、表紙が良かったので
読むチャンスかもと思い、読みました。
杉さんの可愛さと望の、純真さが
とてもうまく、流れていたので
テンポよく読む事ができました
普通に彼女とつきあってきた杉さんは、
自分が大切にされる事を考える。
これは、面白いなぁと感じました
男だからこそなのかな?
女役?女みたいに?
とか。
杉さん色々考えちゃうけど
天真爛漫な望は、軽くこえちゃうあたり
年齢じゃないよな、を
痛感。
相性の良い2人もに巡りあえて
良かった!
3カップルが収録されているのですが、全てのカプに共通するのが食べ物だったりする。
メイン的表題カップルはグルメ誌の副編となじみの店の年下料理長との恋。
まさに胃袋からいつのまにやら懐柔されて恋に落ちてるお話でほんわかしてます。
お次のカプは、ジェラート店の店長と新人君の恋で、失恋して落ち込んでる時に
店長にジェラートを貰い、そのさり気ない優しさに片思いしてるお話。
勘違いから告白しちゃうのですが、その後の二人のHはかなり身が凍えそうで笑えます。
ラストカプは、食にまつわるお話だけど、その食でケンカしちゃう展開ですね。
恋人同士で寒い日に温かい鍋を囲む、しかしその鍋の事で些細なケンカをして
すれ違ってしまう、自分の思いをなかなか素直に口に出来ない不器用な受け様と
明るく大雑把な攻め様との優しい温度を感じるような作品。
3編ともどこかほんわか暖かな雰囲気で、美味しいものは心を幸せにしてくれるね、
なんて思いながら読み終えた作品です。
新井サチさんの花音初コミックは、「食」に関連した3作品収録。
いつもほっこり、あったかくて少しコミカルでキュンもある新井サチカラーはそのままに。
読み終わったあと、「ごそうさまでした☆」と言いたくなる一冊でした。
どれも、3話3様の人物達のキャラクターに好感が持てます。
【表題】
グルメ誌の副編集長・杉と、お気に入りで通う料理屋の厨房担当で年下の望とのお付き合いの始まり。
望は好意がダダ漏れで見えているのに、杉が天然なのかこんなおっさんありえない!(といっても34歳)と決め付けているので、望の好意をやり過ごしてしまう。
だけど、過労でダウンしたときにやっと思いが通じ合うというもの。
胃袋込みで杉のハートをゲットしたぜ?とは言えるのか言えないのか?
でも嫁にしたい発言をしたところを見ると?
そして、【おかわり】はその後の二人がどうやって進展するのかが、なかなか愉快♪
相変わらず杉が天然?と思いきや、どうも気恥ずかしいのをそれでごまかしてるみたいw
彼が不安に思うのは、どっちがタチでネコかってことみたいw
杉にしてみれば望はかわいいし、
望にしてみれば杉はかわいいし、
しかしながら~杉きっとその天然かわいさで(望にとってのかわいさw)で、攻めしちゃう日が来るかも(笑)
杉の不思議な天然風味が結構お気に入りのキャラです♪
作中に出てくる筍の焼いたの・・・あれ吟醸と合うんだ!!
一献やりたくなったのは・・・否めない♪
【とろけるまえに】
こちらはジェラート屋さんが舞台。
以前恋人と通っていたジェラート店の店長・阿部に憧れて入店した祐也はなかなか上手くジェラートが盛れなくて失敗してしまう、ちょいドジっ子だけど、明るくて人気者。
彼が阿部にあこがれたのは、彼女に振られた日に阿部がジェラートを差し出してくれたのがきっかけ。
だけど、阿部がイタリアへ言ってしまうと勘違いした祐也は・・・
ジェラートのように甘いおはなし、そしてかわいいのだが・・・(爆!)
エッチがーーー!エッチがーーー!
祐也くん、ジェラートの盛る場所は店長のアソコですか?
「芯があるから上手く盛れる」って、、、そんな冷たいもの盛ったら店長の芯は萎えてしまいませんかwwwww
と、まあ、そんなサプライズもありながら、楽しかった。
おはなしもデザート風味です☆
【ラブなべ】
鍋だけに限らず、料理って性格が出ますよねwww
そして、それが元で互いの性格について喧嘩をしてしまった同居カプが、謝罪もしないで片方が旅行に行ってしまったために後悔を呼んで・・・というおはなし♪
大学時代にであって、社会人になって同居している恋人同士の月冴(つかさ)と陸。
月冴は大雑把なタイプなんだけど、陸はちょっと細かい(神経質)
鍋の作り方をめぐって、つい不満が爆発してしまう陸。
(あれ?陸って鍋奉行タイプだったのかなwww)
大雑把だけに動じない陸は懐が深いが、陸が妥協点を見つけるのは、相手を愛しているから。
かといって・・・・鍋の〆にごはんとうどんの両方は・・・(爆笑!)
この季節にぴったりのカプでした♪
描き下ろしは【本日の男ススメごちそうさま】
杉が阿部と祐也のいるジェラート店に訪れて、土産をもって望の店へ行くと、月冴と陸がお客で来ていて、、、というコラボになってました。
コラボにおいてもそれぞれの性格がバッチリ出ていて、思わずクスリ。
しかもごちそうさまだけに、杉のホワイトソースかけ(笑)←もちろんホワイトソースは望の、、、とか♪
全体にバランスのいい作品ですねー♪
安定の新井サチ作品、大好きです。