四畳半王子

王子様が不憫すぎる

ブラックカードを持っているような俺様な大学生の攻め様と、貧乏だけど神様か天使か
なんて攻め様が思うくらい清廉な受け様とのラブストーリー。
コミカルな雰囲気とほのぼの感で進む前半と切なくて、健気な受け様とそんな受け様を
助けようとする攻め様との展開が、セレブなオレ様ぶりだけだった攻め様が受け様と
出会い、受け様に感化されるように、いつしか惹かれ、親しくなり、最後は離せない
存在になるまでのお話で、良かったですね。
それに、いくら小国でも王子様がボロアパートに住んでて、穴あきのTシャツを
自分でアップリケ仕様にするなんて言う設定がおかしいです。

風の庭 は、こちらも王子様ですが、病弱な王子様が主役、一目で綺麗だと引かれた
侍従の攻め様を傍に置きたいからと初めて父王に願い自分の侍従にしてもらう。
でも何故か攻め様は自分の前では笑わない、笑って欲しくてする行動が全て空回り。
健気なんですが、かなり不幸です。
攻め様は王宮での出世をしながらの未来を夢見ていたが、受け様付きになったことで
出世街道から外れてしまい、心の踏ん切りが付いていない。
だから笑顔が消えていたんですが、それを知った受け様が自分の我儘が原因と攻め様を
王宮に戻そうとするのです。
しかし、攻め様は受け様の側に戻って来る、新しい別の未来を受け様と歩為に・・・
なんて感じのストーリーでしたが、最後はかなり引いちゃいました。
最後の1ページいらないなんて個人的には感じた作品。

ホワイトスワン　は、王子様同士のお話で、初めは諍いが絶えなかった二人が
受け様の境遇を知りった事から急速に距離が縮まり、愛し合うお話です。
可もなく不可も無くと言った感想です。