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master sounyuu shimashita
世の趨勢として、マンガ家さんが原稿をフルデジタル化するのは、もう当然の成り行きではありますが、
やっぱり、原稿のフルデジ化と、電子コミックは、全く別物なんだよなぁ
って言うのが、第一印象。
電子コミック系の作品って、一コマ一コマは、細かく、きれいで、とっても丁寧に仕上げられているけど、
その、一コマ一コマ内で完結している感が、窮屈さとか、スケール感の統一感のなさとかを醸し出していて、それが読みにくさにつながっているんじゃないかと感じる。
この本でも、表題作のWEB版パートと書き下ろしパートを読み比べてみると、書き下ろしパートの方が抜け感、空気感があってずっと読みやすく感じるんだけど、これって私の勝手な思いこみなのかなぁ。
「まずはエッチに向かって剛速球」
という電子書籍の物語の特徴を強く感じる本です。
タイトルからしてエロ本っぽいですね。
「マスター、挿入しました。」
ゴミとして捨てられてたロボットをなんとなく拾ってしまった隼人。
このナイン、目的は恋人ロボットで、挿入すること=充電すること。
いやいや、まてまて。俺は男だぞってわけで、当然ながら拒否。
しかもナインは廃棄処分品・・・だけあって微妙にダメな所がぼろぼろ。
料理を作らせれば卵ぼろんぼろんだわ、子犬のように追いかけてきちゃうわ。
でも見た目だけはいいもんだからあっという間に溶け込んじゃうわ。
隼人の方がどっちかというと喧嘩っ早いはみ出しヤンキーなため、
そのナインの人気に変にイラついて突き飛ばしてしまうわけで。
そうしているうちに充電が切れたナインは暴走して、
それを止めた状態でプールへドボン。
そこでやっと「完璧でないナインがかわいい」という感情が湧く、と。
はい。テンプレート的なプチヤンのツンデレというやつでしょー。
「ビンボー男子」
まぁいわば、BL版「とりかえばや」
金持ちの同級生と似てるという理由で交代したら実は金に頼らざるを得ないような
冷たい家庭だったという・・・
それでも貧乏君は金持ちの子に個人的に憧れてたという話。
なんだろうなぁ、当たり前すぎるくらい当たり前な展開に
むしろ砂を吐きそうになってしまったのはなぜだろうかなぁ。
金持ちが不幸せというのはみょーに定跡過ぎてなんとも。
「エッチなお茶会」
高級ホテルでのお茶の擬人化もの。
ですが、お茶の性質が擬人化の性質に乗っているようにはあまり思えず
あまり話に乗りきれない感じでした。
どの話も
「少ない量でなんとかエッチまで頑張って持ち込まないと」
という作者の頑張りは強く感じましたが、それゆえに後味が浅くて。
携帯で読めば面白かったのかもしれないなー・・・。