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uchi no senzoku shitsujisama
電子配信の作品で、この執事と主人公の大学生を中心とした話と関連のあるスピンオフでまとめられた一冊。
どうやら続篇があるらしいです☆
大企業の高槻家では長男は跡目を継ぐ為に優遇され、次男は英才教育は受けずに自由にしていたが、そんな事情で兄弟格差があっても仕方ないと思っていた次男の澪だが、
いつも長男専属に執事兼秘書がついているのが羨ましくて、今度の誕生にこの執事の森山を一日貸してほしいと希望する。
本当は兄に対するようにかしずかれたいと思っていただけなのに、何と森山は普段の仕事モードとは打って変わってラフで強引で、デートだろ?と決め付けて澪を振り回す。
あまつさえ、泣き顔が可愛いと襲われかけて・・・
そんな澪の勘違い戸惑いラブと、森山の二面性ラブのお話は、結構面白い♪
森山、完全に主人を決めていて澪へは”従”の態度じゃないのが、何かいい。
ただのドSに変身する執事じゃなくて、お前とは対等なんだよ、みたいな態度。
きっと澪は森山がそばにいていいな~程度で彼を見ていたと思うのだが、森山はそうじゃなかった、待ってたよ子羊ちゃん♪的に、全然勘違いしてたんじゃないかな(笑)
澪は青天の霹靂だけど、彼にほだされていく形。
後の話で彼への執着を覚えてちゃんと気持ちが育って行ってるんだな、というのがわかるし、森山もただの狼じゃない澪が可愛くてちゃんと恋人にしたいという欲求があるんだとわかるエピソードがあって、そのフォロー具合はバッチリだと思うのですv
多分、またきちんとエッチまで行ってないから、続篇はそのあたりに触れられるのかな?
さて、もう1本は澪を溺愛する兄=森山の仕える主人となる靖之と、彼の元に花嫁修業と銘打った許嫁として送り込まれようとした姉の身代わりでやってきた弟の紅とのお話。
この紅がとてもポジティブで真っ直ぐでかわいい♪
姉の無理な願いを彼女の幸せの為に聞いてあげたのはもちろん、行ったからにはと意地でメイドの格好をして花嫁修業の名目を貫き通そうとする姿。
また、靖之の体調を心配する気遣いといい、なんていい子なんだろう~!しかも男前。
靖之もほだされるわけです(笑)
ここで、靖之が澪と血の繋がった兄弟でないということを言っているのですが??なにか今後に影響するのかな?
その紅が通う学校の同級生で友人の話が【兄以上、恋人未満】
親同士の再婚で兄弟になった同じ歳同士の春紀と東吾。
東吾は春紀が好きで近づきたいのに、春紀は拒絶してとってもいじわるで傲慢。
周囲にも兄弟だってことを言ってないから、春紀の友人である紅が東吾を威嚇したり心配したりするのです。
して、結末は・・・春紀・・・ひょっとして超ツンデレーーー!?
東吾の苦難の道のり続く・・・のかwww
「にこやかな執事の本性は傲慢で、本質は優しい」
という事を重に澪視点で見ていくのが表題作かな。
森山は兄弟に対してちゃんと好意を持っていると思うのですが、
兄に対してはあくまでも丁寧な仕事の従属としての態度に徹するのに対し、
澪に対しての愛情は強気な恋人が押しつけるような愛情のかけ方に思えるのです。
澪がその情熱さに押し流されるだけ押し流されると、逆にもっとわがままを言えと
森山に「本音で付き合う」事を強く求めてこられるのです。
それに対して澪は最初は兄に対しての態度が森山の本質と勘違いして混乱しますし、
元々自分の立場を強く意識し(正直言ってまだ養われ身のボンボンですね)て
引き引きなのが可愛いなと思うのです。
この本のカワイイは彼だけでなく途中で「実はつながってるのか!」と思わせる短編に出てくる紅にもあり、どこをどうひっくり返しても男の子っぽいのになぜそう思ったのか疑問な姉に似てるからと兄のいいなづけみたいなものとして押し付けられて。
うーむ。結局この姉は弟に何を期待したのだろう?
婚約継続しちゃいけないけど、ばれてもいけないとか・・・
まぁ結論から導き出した導入としては良くできてると思いますが。
今月は読む本読む本頭の上を上滑りするようなものが多く
当たりが少なかったのですが、この本は比較的好きかも。