チープ・フィルムス

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廉价剧本

チープ・フィルムス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
57
評価数
14
平均
4.1 / 5
神率
42.9%
著者
石原理 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784403663642

あらすじ

一瞬で心を奪われた。
その切ないほどの美しさに。

カジノオーナーの鷹尾は、ヤクザの大物組長から目の見えない息子・椿のことを頼まれる。
そして、組長の突然の死。
義母に疎まれている椿を守るため、敢えて彼を誘拐する鷹尾だが……!?

「LOVE or LOST」、「LOVE or LOST ~チープ・フィルムス~」
「恋いしいひと」「バレちゃいますよ! 」「よるのくに」そして描き下ろし「THE DAY AFTER」を収録。

(出版社より)

表題作チープ・フィルムス

同時収録作品恋しいひと

アパレル会社の社長
学生時代の恋人でショップ経営

同時収録作品バレちゃいますよ!

人気俳優
恋人の俳優

同時収録作品THE DAY AFTER

元刑事の用心棒
カジノオーナー

その他の収録作品

  • Love or Lost 前編・後編
  • よるのくに

レビュー投稿数6

作者節満載

石原さんらしい一冊。
2013年なので、男達のワイルドな生き方、ラブを描いたいわゆる石原作品というイメージで期待を裏切りません。この時期の絵が、私の石原さんのイメージ。

さて、いきなりでてくる盲目短髪の美人、彼が主役かと思いきや、メインカプはカジノオーナーの鷹尾とその用心棒、上杉です。
しかしエピソードはヤ○ザのある組の相続問題。親分がなくなり、気質になるはずだった美貌の息子は、愛する人のために後を継ぐことを決意する。。
という裏家業感満載のお話です。

後半は、元刑事だったという上杉の過去がわかるお話も有り読み応え有り。

0

渋くて味のある世界

カジノを経営する鷲尾とそこで働くディーラー兼用心棒(?)の恭吾が暴力団の継承争いに巻き込まれるお話。短編集だから手に取りましたが、もし一冊まるまるこの話なら手を出さなかったかもしれません。
というのも、リアルな暴力描写が怖くて苦手だからです^^;

石原さんのお話は過激なシーンや殺人描写のあるものも結構ありますが、これもまさにそう。結構ハードな暴力シーンがありますので、苦手な方はご注意を。
しかし・・・面白いんですよね。

鷲尾と恭吾は軽口をたたき合い、悪巧みをするなら一緒に、て二人です。共犯者っぽい2人は恋仲でもあるのですが、そのへんは多少説明不足。
この二人にも萌えるけど、主役2人の恋愛を楽しむタイプのお話ではなく、どちらかというと暴力団幹部の成正と椿の関係にスポットライトが当てられています。

跡取り抗争に巻き込まれかけた鷲尾は、それを断るために訪れた極道のお屋敷で椿に惹かれて力を貸します。椿その人に惹かれたのではなく、椿と成正の主従関係に惹かれたから力をかした、というところがすごくいいです。
ドロドロの血が流れる暴力的な世界で、2人の関係はすごく綺麗なものに思えます。単なる主従関係を超えた愛、そんな関係がお好きな方にはおすすめできると思います。

最後は含みのあるラストですが、鷲尾と恭吾に合っている気もします。
本編では甘いシーンはあんまりありませんが、おまけは萌えます。
攻め攻めカップルって感じですね。

「バレちゃいますよ!」
これが一番面白かった。けどBLかと言われたらうーんて感じです。いや、BLなんですが。
ゲイカップルの芸能人をマネージャーである主人公がひたすら眺めるというお話。
何がどうなるって話でないのに何だか面白かった。もうちょっと掘り下げて欲しかったです。

「よるのくに」
このお話、BLじゃないなぁ…と思ったら、これだけ一般雑誌の掲載なのですね。
行方不明の兄がいなくなった当日の足取りを辿る主人公のお話です。
非常に面白かったけど、BLと思って読んでいたので普通に終わってちょっとアレ?てなりました。どっかに一言説明があればよかったかも、と思います。

2

オムニバス映画のような短篇集

「チープ・フィルムス」というタイトルにたがわず、毛色のそれぞれ違う短編映画を集めたような一冊です。
任侠・アクション物にコメディに奇妙な味系に…と話のジャンルは様々でも統一感があるのは、どの作品でもタフな世界に生きる凛とした男達の姿が描かれているからかなと思います。


【LOVE or LOST】(前・後篇)
カジノオーナー・鷹尾とその用心棒・上杉がヤクザの跡目争いに首を突っ込み…という話。組長の息子と幹部の主従愛も絡み、めくるめく騙し合いが繰り広げられます。
飄々とした雰囲気の鷹尾と上杉ですが、行動の過激さと冷徹さは極道顔負けですw 
誰もが死と隣り合わせなダーティな世界は一種の退廃美も感じさせ、読み応えのある作品でした。

【LOVE or LOST~チープ・フィルムス~】
元刑事・上杉と鷹尾との出会い編。
過去の因縁があるとは言え、某ハリウッド映画の悪役のような容赦のなさでヤクザ組織を潰しにかかる上杉と、ある意味そんな上杉以上にぶっ飛んでいそうな鷹尾の息の合いっぷりが絶妙。

【恋いしいひと】
雪の日に偶然行き着いた骨董屋で昔の友人と再会し…というお話。淡々とした会話劇の中に深い情感も醸し出しつつ、最後は小粋にサラっと締めるw良い短編でした。

【バレちゃいますよ!】
新入りマネージャー視点から見た人気俳優カプのお話。会議室でのプレイはマネージャーが「手伝い」に入っての強制終了…って売れっ子はスケジュールハードで大変ですねw
この本の中では(唯一?)比較的まともにエロシーンがあった気がしますw 

【よるのくに】
夢で見た映像を頼りに、過去の事件をさかのぼる…というミステリ風味のお話。主人公の子供の頃の不思議体験は、今にもホラー映画的ナニカが起こりそうな雰囲気たっぷりで良いですw

【THE DAY AFTER】
「Love or Lost」の後日談で上杉×鷹尾。エロさはあってないようなものですがw、本編ではあんなに飄々としてた鷹尾が珍しく動揺・赤面する姿が個人的に非常~に美味しかったです♥

描き下ろしペーパー【いつもあなたと】
鷹尾と上杉の日常のひとコマ。
普段はつかず離れず、面倒事・厄介事がらみでは息ピッタリなふたり
「チープ・フィルムス」予告編short ver. といった趣のSSでした。

5

石原節だ!

石原理先生の描く、ストイックな男同士の色っぽいカッコよさがすごく好き。
暴力、ヤクザ、とダーティな世界でありながら、飄々としてキラリと澄んでいる。
そして、ふとした瞬間に可愛くて切ない男達。
そんな眼も心も(残念ながら身はねぇw)すっかり楽しませてくれる短編集です。

盲目のヤクザ組長の息子・椿と組幹部の成正、カジノオーナー鷹尾と元暴力刑事の上杉、
二組の男達が出てくる「LOVE or LOST」。
最初、鷹尾×椿?と思ったら違いました~w
プラトニックに違いないヤクザの主従愛、いいなぁ〜♥
鷹尾と上杉も、勿論いい。この二人、無敵のスーパーコンビじゃないかしら?
「執着は骨つぼに入らない」などのセリフや、軍艦島や死体に咲く花などの描写もいい。
Hはなくとも、LOVEはあるのか?侠気のある特別な関係に萌えます。

続く「LOVE or LOSTーチープ・フィルムスー」はその鷹尾達の出会い篇。
安っぽい映画みたいな、刹那的でしょうもない人生の男達。

「恋いしいひと」は、漂う空気が印象的な作品。
石原さんは多分かなりの映画好きだと思われるのだが、
この作品も短編映画のような美しさです。
表題作のようなハードな話もとても好きだが、こういう雰囲気のある作品も好き。

芸能プロのお話「バレちゃいますよ」は、カップルを傍から見ているという設定が
なかなか楽しい。
「よるのくに」は、ちょっと毛色の違うミステリ話。

描き下ろしの「THE DAY AFTER」は、その名の通り奴らのその後の話。
フィフティフィフティな甘くないやり取りが面白い。
鷹尾、結局ものにされちゃったかなw?

作者のブログによると、
「基本自分的には、愛が満載です。書き下し8ページは
いつもは描かないようなエロいヤツ(当社比)を入れこんでみました。」(笑)
こちらのお二人さんはまた描くご予定があり、「待っててね!」とのこと!
うん、待ってるよっ!!

…絶賛お勧めです♪

5

ハードで深い

とにかく、登場キャラが素敵なんです、男の色気をガンガン感じるのですよ。
収録作品全部が何処かミステリアスな雰囲気もあってシブイ余韻が残るのです。
男に男が惹かれる、理屈無くそう感じる事が出来る作品でした。

内容的には表題は、カジノオーナーと用心棒的な相棒とが、とあるヤクザの組長に
一人息子を自分が亡くなった後に託されることから始まる。
面倒事が嫌だと思いながらも組長の葬儀に行った先で、一目で目を奪われる花を見る。
その花が組長に託された一人息子、しかし、息子は檻のような場所から逃げる事を
良しとしない理由が、それは愛する人がここにいるからと。
そんな息子と相手のつながりに惚れてしまうオーナー。
二人の為に貧乏くじを引いてしまうような流れになっていくんです。
かなりハードな内容で、奥深い作品、主人公二人の出会い編などもあって魅力的なお話。

収録作品全てが一筋縄ではいかない男同士の関係が描かれていて、更にミステリアスで
どんでん返しみたいな内容もあって最後までドキドキしちゃうような作品です。

6

カッコイイ理想の男

石原理さんの描く男が大好きです!
カッコイイ!色気がある!
デンジャラスなのも、そうでないのも、なぜかしら匂いたつようなフェロモンを発散してる♪
今回の主人公は、危険な匂いのするすんげー奴ら。
ちょっと危険な男を描かせたら魅力全開!クラクラしちゃうw

表題は主人公たちの出会い編。
でも雑誌掲載は08年【Love or Lost】のエピソードが先。
単行本化するにあたり、出会い編を描いたのかな?と邪推してみる。
二人の出会いは警察のマル暴をクビ(!?)になった上杉がヤクザに絡まれその耳を切り落とす場面を建物の上から見ていた鷹尾が、これから開業するカジノの従業員(用心棒)として雇おうと決めたところから。
善大寺組と相良組の争いに足をつっこみ、相良組を潰してしまうという話なのだが、
この上杉・・・お前はターミネーターか!?
っていうくらいに強い強い(驚)
元刑事といえど、汚職暴力刑事でクビになったくらいですから、小ずるいとかじゃなくて、もう一人暴力団みたいなw犯罪者顔負けの凄さ!!
でも、、、これは上杉の復讐だったとこうことがわかるのです。
一方鷹尾はキレ者の様子。
ヤクザと渡り合ってカジノを開くくらいだから、度胸も座ってる。
上杉がワイルドな男前なら、鷹尾はイケメンの男前。
このコンビ、最強かもwww

その鷹尾の人間を買って贔屓にしている善大寺組の組長に、自分にもしものことがあったら、息子の椿の面倒を見て欲しいと、ジェレルミンケース4個の現ナマと拳銃を渡された直後、組長が急死。
息子の椿を厭う義理の母の姐さんが、組の実権を奪おうとする中、
この息子の椿(過去の怪我で盲目)と、組幹部の成正の主従愛をメインに置き、それを鷹尾と上杉のコンビが助けるという展開になっている。
石原作品なんで、盲目の息子椿は、ただの綺麗なお人形さんじゃない!
強い意思を持った、キモの座った男なのだ。イイネ~♪
幾分、鷹尾と上杉は脇役に収まっているが、ラストのシーンは何か二人の関係を暗示させる気がして、粋な演出だと思えるのです。
島で男二人の死体の胸から百合の花が咲いていた・・・かっこいい!!

石原作品って、出るときババババーって出て、放置プレイが多いんです(涙)
これもあとがきで、他のエピソードや続きが見たい人はリクエストしてね、だって!
いや、リクエストなくても描いてくださいよ~!かっこよすぎるじゃないですかw

他の掲載は大学時代、体を重ねたことで離れ離れになった二人が再会するという、お洒落かっこいい【恋しいひと】

お同じ事務所の売れっ子俳優同士が恋人で、その片割れの担当マネージャーになった新人が、二人をうまくおだてて使う才能を見せるという【バレちゃいますよ!】

この本の中で一番古い03年にwings掲載になった、自分の過去をミステリー小説家デビューした先輩に解かせるという作品【よるのくに】

の3本が入っています。
えちシーンが本編の中になかったので、サービスで描き下ろしに、全然色っぽくない上杉と鷹尾の駆け引き勝負の話が♪
一応、上杉×鷹尾 のようでありますよ(笑)

7

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