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ao no namida
作者さんの鬼とか妖狐とか、そういう人外のがっつりファンタジーものです。
続きモノなので、この1巻ではまだまだ色々沢山な事が謎です。
全体として、何となく同じことの繰り返しで展開されながら、小出しにして主人公の抱える秘密が見えるような進行をするので、ちょっともたつき感があります。
後半になって更に登場人物が増えたので、彼等によって色々と激的な動きがあるのでしょうか?
なので、この1巻はまだ様子見、といった感じの様相でありました。
主人公・鬼野青は皆にたよりにされる、成績も優秀な高校生。
でも実は彼には、頭に角の名残のような突起があり、それの為に子供の頃いじめられた経験から、好かれる為に努力しているその結果なのです。
青は鬼の血を引いた子だったのです。
彼には鬼火を出すことと、人でないものを見ることくらいの力しかありません。
クラスに一人、そんな人物がいるのですが彼は気配を消しておりクラスの皆や先生には見えません。
その同級生・天利の世話を先生に頼まれたために、気配を消している彼に声をかけることになる青。
天利は妖狐の血を引くものでした。
青の頭の角にも気がつき、それを触ることに執着します。
青は、その角を触られると力が抜け、そしてそれが非常に怖くていつも泣いてしまうのです。
そして、触られるうちに青の覚えていない昔の記憶が断片的にフラッシュバックするのです。
母親は病気で亡くなったはずなのに、それは本当なのか?
そんなとき、クラスに転校生として青の正体を見破る不知火がやってきて、そして同時に怪しげな保険医の杞堂もやってきます。
彼等も鬼なのか?
転校生と保険医がやってくることで、やっと話が動き始めるので、それまでは天利が青の角を触ってばっかりwww
力が抜ける青に、青の匂いに惹かれる天利が、妙な気分を誘われるような雰囲気があるので、どうもこのあたりが恋の始まり部分を示しているかもですね。
まだBL展開をみせてはおらず、匂いどまりです。
やはり2巻に期待というところです。
あまり青が泣くので、小さい頃にいじめられて人から好かれるように努力する、なんて設定があったので思わず「泣いた赤鬼」ならぬ「泣いた青鬼」かしら?とか思ったのですが、それがモチーフなのかどうかも2巻を待てですね(見事はずれるかもしれませんがw)