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gokudou to ai wo kou inu
タチ専だった男が、圧倒的な雄を前にして受けになる元攻めものが好きなので、途中までは楽しく読めました。
だけど、途中から予想以上にシリアスでびびった……。
でもこの容赦なさが、本来の小中さんなんではないかなと改めて再確認しました。
(ラプンツェルも容赦ないし)
というのも、私は小説を二年前くらいから読むようになり、とりあえず小中さんの作品は評価の高い作品から読み始めたんですね。
で、お気に入り作家さんとなりレビューを確かめずに新刊を買うようになったんだけど、ときどきゾッとするようなダークさが潜んでるときがたまにあって、うっかり大火傷。
それ以来、新刊はレビューチェックしてから買うようになりました。
この作品はデビューから二作目とのこと。
もし私が昔から小説読みで、デビュー当時にデビュー作(二人の性格悪さにあまり萌えなかった)と、この二作目を読んでたら、きっともう読まない作家さんリスト入りしてただろうな……とも思いました。
でも、その後めーちゃくちゃ面白い作品をた〜くさん書かれていらっしゃるのも事実なので、デビュー直後の数冊で合う合わないを決めてしまうのは愚かなことだという事にも気づかされました。
さて、この作品。
私が、小中さん容赦ないな……!!と思った部分。
・攻めの初恋の男「遊」の存在感が大。
攻めは高校時代から遊に惚れてて別格のお姫様扱いをしてて、何度も告白しては振られていて、現在に至るまで体の関係が続いている。
で、「お前だけを愛してる」と囁きながらの攻め×遊のセックスを見ちゃった受けに対して、攻めが「さっさと出てけ」と邪魔者扱いする。
便利な抱き人形くらいでしかなかったと思い知らされる受けが可哀想……。
→これが作品半ばなので、ここからどうくっつくの?と不安にすらなる。
・受けが敵に拉致られて輪姦されてボロボロになる。三日間も犯られ放題になるの……。
・とどめは、敵に犯されながら攻めに電話するんだけど、攻めは遊だと思い込み「遊、遊なのか?!」と……。
ちらりとも自分の名前が思い浮かばない様子に、受けは心の底から絶望しちゃうの……。
・遊の育ってきた背景がこれまた残酷すぎる。ダークすぎる。
途中までどこで攻めが受けを「特別」だと気付くんだろうか?と心配しちゃうほどだったので、最後に「惚れてる」とか言ってもなんか薄っぺらいというか。
あんた、途中の途中までかなり受けを粗末に扱ってたじゃん……みたいな。
で、遊とも決別するんだけど、なんかそこも極端というか……。
後半、強引に収めた感が強いです。
健気な受が酷い目に遭うけど最終的に幸せになるといった作品は大好きでよく読むのですが、今作の受は身長も高く見た目もイケメンでモテて、定職につかず人の心を利用して生きているいわゆるろくでなしで新鮮でした。
自分の男性性を利用して生きている受がさらに男らしい攻に翻弄されて変わっていきます。
その中でひどい目にあって心を打ち砕かれる様は見ていて辛かったです。
幼い頃に家族に見捨てられ愛を、そして愛し方を知らずに生きてきた男が、好きな男に出会い愛されたいと願う。でも愛は返ってこない。辛い目にも会い、もう死んでしまおうかとも思うが、彼は愛して愛し返されることが愛では無いと気づくんですね。
愛する人の幸せを願い前に進もうとする様に心打たれました。
「あんたも、あんたの惚れた相手も。俺が守るよ」という受のセリフが切なくて、でも前を向いていて本当に大好きです。
そんな受けを見てたらやっぱり絆されますよね。
最後は大団円なので安心して辛い目に会いましょう…
男に掘られるのはまっぴらごめんなヒモ生活をしていた受けが、ヤクザの女(※男)に手を出し痛い目みるところからはじまるお話。
監禁、調教に惹かれて買ってみましたが、これはゆるいです。
そこ重視だと満たされないかもしれません。
受けに丁寧な言葉遣いを強制しようとしていたのは萌えましたが、それも序盤だけで残念。
だが初回の卑猥な言葉でねだらせたところは好きだった。あぁいう下品度高い方が好き。
男に抱かれる側は断固拒否だったくせに、相手が相手なので暴力の気配にも気圧され諦めるのも早く、攻めの圧倒的雄力に受けはさっさと惹かれるので、長期戦が大好きな私はガックリしました。
もっとガッツあるかと思ったのによぉ。
あとは予想できるストーリーが続きます。
受けが不良集団?に乱暴されるシーンもありますが、私は全然痛くなかったです。
こういうの好きで読み慣れているからかな?
それより攻めの一言の方が衝撃で尾を引きましたよ。
攻め受けの愛の話というよりは、受けが居場所を見つけた話、という方がしっくりくるかな。
攻めの心情も語られますが、そこまでの話でそう匂わせる伏線めいたものがなかったので、感情移入はできませんでした。
肉体関係がきっかけで惚れた受けや恩があり慕う部下たちの気持ちは分かりますが、当人の攻めの活躍というか魅力が読者側からは感じられず、色々語られても、ふーんそうだったんかという気持ちしかわかなかった。
タイトルにもある通りお話の中でも犬に例えられたりしていますが、名前にまで入っているとさすがに安易すぎないか?と思ってしまった。
普段挿絵は重視しませんが、個性的な絵ですよね。
もう少し小顔にして首の太さや肩幅落ち着けたら…なんて。
単純に私の好みに合わなかっただけですね、すみません。
恐らく少数派…の感想でした。
ヤクザものです。一般人がヤクザに連れ去られ愛人(受け)にされ、だんだんと絆され始めた頃に別勢力に拉致され暴行を受けるという苦手な人にとってはは地雷になりそうな痛い作品です。
ヤクザものには結構よくあるパターンではあるのですが、小中さんにはBLヤクザものをありきたりな話にはしない作家としての力量を感じました。受けは180センチの大柄で冒頭では他の男(ヤクザの関係者だった)を抱き、そのハメ撮り画像をネットに売って…とかなり最低な場面から始まり、その仕置きとして存在感のあるヤクザの組長に抱かれ初めて受けの側にまわるのです。
攻めは男前ですが、受けを入れて7人の愛人がいる設定で平気でヤクザの手下となった受けに愛人宅に迎えに来させる場面もあります。攻めが別の男を抱いている現場に出くわし「出て行け」と言われもします。これも地雷の方が多そう。
でも私が1番可哀想だと思った場面は受けが拉致され酷い目に遭わされている時、電話で攻めに別の男の名前を呼ばれた時。あれは泣いた。よくあんな残酷な場面書けるわ。その後最終的にハッピーエンドになるとはいえ、ジェットコースターのようにその後も山あり谷ありです。BL2作目にしてこんな話を書けるとは「小中大豆…恐ろしい子」という感じです(褒めてます)。今売れっ子作家さんになっているのも納得です。
笑えたのは後書きで担当さんに「こんなプロットで大丈夫ですか?」と言ったら、「全然大丈夫。むしろもっとやれ。」みたいに言われたという話。BLに関わる人はドSばっかりなんだなと思いました。まあ全然この話が地雷じゃなかった私もだけど。
小中さんのシリアス極道もの。
愛を知らずに育った隼人は、ヤクザの鷲頭に拾われ囲われる。日々体を開かれるうちに惹かれていくが、鷲頭には愛人がたくさんおり、初恋の遊とも切れていない。
愛人の中で自宅で同棲するのは自分だけだと思っていたが、ある日鷲頭は遊を連れ込んで抱き、愛しそうに「愛してる」と繰り返す。隼人に気づいた鷲頭はどこかに行けと隼人を追い出し、遊を連れ込むときは帰ってくるなと言い含める。
つらい。。 好きなのに都合の良い奴としてぞんざいに扱われる主人公が不憫です。
しかし、後半は駆け足で、前半の不幸が嘘のようなファンタジー甘々展開。それについていけなかった。
仕事がら愛人を複数かかえているならすぐには切れないはずだし、鷲頭は仕事をおろそかにするのか?とか、隼人は仕事だと割り切ってそれでも強く生きる、というような多少現実味のあるストーリーがよかった。
キーパーソンであった遊は田舎に帰るような雰囲気だったが、幸せになったのか。。
極道ながら自分の居場所を見つけた隼人、先輩達の人情に囲まれているところはよかった。
受け攻めの愛憎が最後に安易に流れてしまったのが惜しい。
大好きな893モノです。
いや、しかし、この表紙のタイトルに○がついてるのが、やたらと気になる。
この○で、ちょっとシリアス感が薄れる気がするのは私だけだろうか。
さておき、内容は、ヤクザらしい組長に調教される隼が、紆余曲折、恋心を組長に抱いてしまい、ついそれを口にしてしまう。が、始めから複数の愛人がいる組長に受け入れられる筈は無く・・
一度振った隼に、何がきっかけで組長が傾くのか、ワクワクして読み進めていた訳ですが・・、全く組長側の内面に触れずに進行していく物語に、後半、これはバッドエンドも有り得る気配に、戦々恐々・・。
相手の一挙手一投足に、内面を抉られてしまう隼。
隼の絶望感がひしひしと伝わってきて、叶わぬ片想いの辛さに、胸が痛くなりました。
この辛さってきっと物語のスパイスとして、大事な部分なんですが、これが過ぎると、再読不可能作品になってしまう。
もう、ここはBLのお約束を信じて読み進めるしかありません(笑)
頼むから、バッドエンドだけは・・許してくれっ
そう願いつつ、やっと組長の告白を聞けた時は「もっと早く言ってやれよ!」と身悶えました。
本当コワかった〜;
バッドエンドだったらどうしようかと思った;
この読後の幸福感は堪らないんですが、途中のハラハラ度はなかなかのものでした。
でも、これに懲りず、次の893に移りたいと思います。
強気受けが挫け、絆されていく様を読むのは、たまらない御馳走ですよ。
ヤクザ社会を背景にした受け様にとってはかなりハードで痛い展開のお話です。
読みはじめは軽いノリなのかと思って読み進めると、どんどんきな臭くなる。
男女問わずのヒモ暮らしをしていた受け様が、半同棲みたいになっていた遊が
実はヤクザの組長の男で、前にハメ撮りした画像が組長の手に渡り、それを理由に
落とし前をつけてもらうと、無理やりヤクザの組長である攻め様のマンションへ
連れ込まれ、男相手でもタチしかした事が無かった受け様は攻め様にその日から犯され
口のきき方から態度まで躾けられるのです。
ノリとしては、半野良ワンコが回りに迷惑をかけているからと捕まり再教育を無理やり
されて、刃向わないように力で抑え込まれてしまう感じでした。
普通の展開だとそこで欲情+仄かな恋情が芽生えて盛り上がりのようにトラブルが有り、
紆余曲折でハッピーエンドになる展開が多いのですが、この作品は思っている以上に
薄暗い展開のストーリーで、かなり痛いです。
3ッ日間で取りあえず躾されて、本人の意思なんてまるで無く、ヤクザの下っ端の仕事を
させられて、夜は攻め様に抱かれる。
でも攻め様は犯せるワンコを家に置いてるくらいの感覚で、愛人が男女何人もいる男。
まるっきりのヤクザなんです。
この攻め様も過去に母親をヤクザの抗争で無残な形で亡くし、更に学生時代から好きだった
相手で、身体の関係もある今は友人をやっぱりヤクザに拉致されていたりして、
それからは、大事な者を持たないようにしてると言うか、好きな相手を作らない、
深い付き合いをしないようにしているのです。
でも、受け様は攻め様と暮らすようになってから、やっと自分の居場所が見つかった感じで
心に安息が出来ると同じくらいに攻め様の事を好きになっていくんです。
でも、その気持ちを伝えてしまい、攻め様にはあっさりフラれる。
受け様も辛い過去を持っていて、生きる希望が無かった時に、本位では無くても
ヤクザになったことでそこに居場所を見つけてしまうと言う悲しい男なんです。
でも、その大事な場所は、攻め様の女の一人になりたければ辞めなくてならないと・・・
そんな時に、攻め様の大事な友人で受け様も身体の関係があった遊との関係を見せつけられ
攻め様と少しでも繋がっていたいと思う受け様は舎弟になる事を望むのですが、
それを実行する前に、受け様と攻め様を逆恨みしている男の陰謀で受け様は拉致され、
クスリまで使われた上に三日間も犯され嬲られる事態になるのです。
受け様を拉致した相手が、攻め様に愛人を拉致したと連絡するが、攻め様はその相手を
遊だと思い込み、受け様が聞いている電話口で、遊の名前を連呼して受け様をどん底の
精神状態まで追い詰める結果になります。
これでもかと思えるくらいこの受け様は散々な目にあってボロボロになる展開で
なんてお気の毒なワンコなんだろうと思う内容でした。
イラストは最高なんだけど、内容的にはかなり暗くて痛い作品で個人的な好みからは
大きく外れている作品でした。
後半で、受け様が拉致された事で、友人との関係や、愛人たちと手を切る攻め様。
そして攻め様本人も痛い目に遭う事で気持ち的に好みじゃないから中立になった作品です。