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jyounetsu no yukue
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
情熱シリーズ2作目。
遥が何者かに誘拐されてしまいます。
何とかして遥かを助けたいと思う佳人は、川口組若頭の東原と関係のある弁護士の貴史の力を借りて救出に向かいます。
いつもは遥にどう思われているか気をつかってばかりの佳人が、今回は気丈に振る舞っていて頼もしかったです。
遥も囚われ身でありながら佳人の心配ばかりだし、不器用な二人がようやく自分の気持ちに気付けて素直になれてなによりでした。
そしてメインの二人以上に、素晴らしい活躍だったのが貴史でした。
行動力も救出後の二人への気遣いもGOOD!
幸せそうな二人を見て、東原にちょっとぼやいちゃう人間臭さも良かったです。
逆恨みから拉致監禁された遥を救いに行く佳人。
遥の親友東原の指示で遥が救援の手助けする貴文の健気さが不憫。
救い出した遥と佳人がひしと抱き合い無事を喜び合う姿や、その後の体で確かめ合う様子に羨ましくも切ない気持ちで見つめるシーンに涙ジワリです。
続編の『一途な夜』では、出会いから強引で傲慢な態度なのに嫌いになれない。
それどころか、呼ばれれば断れないわけではないのに僅かな時間に抱かれホテルに一人置いていかれるばかりの逢瀬。
これではダメとわかっていても離れられずズルズル2年も…
でも今回初めていい仕事をしたご褒美に一晩ゆっくり可愛がってもらえて、目覚めたときに同じベッドにいられたことはちょっと嬉しそうでした。
何と言っても、「このベッドで寝ているのはおまえとだけだ」なんて言われてはね…
この二人もなかなか素直になれないです。
1作目『ひそやかな情熱』では互いに想いを遂げたかに見えた彼らですが
それ以降これといった進展もなく、蜜月と呼ぶにはどこかぎこちない同棲生活を続けていました。
内心で佳人を大切に思いながらも、気恥ずかしさと口下手という性質から愛の言葉一つ口に出来ない遥。
そんな遥の胸の内を汲み取れない不安で、あと一歩積極的に踏み込めずにいる佳人。
そこに、今回の遥行方不明事件です。
五体満足で帰還できるかも怪しい危険な状況下で、遥は今まで言葉が足りていなかった己の行動を改めようと考え始めます。
そして再会した佳人に、出来得る限り自分の素直な気持ちを吐露するのです。
その後の佳人の真摯な言動によって、様々な不安をある程度吹っ切る事が出来た遥は
なんというか、とても甘い…!
他のBL作品と比べると普通じゃない?という程の変化ではありますが…
前作までの彼を思うと、劇的な変貌です。
これでようやくちゃんとした恋人同士として関係が進んでいく、といった所でしょうか。
また今作には、前回遥の親友として登場した東原と、
新キャラクタ―である執行という男が深く関わってきます。
番外編は、そんな二人の過去と現在のお話。
本編で素晴らしく活躍してくれた執行さんの、全く別の顔が見られるエピソードです。
一途な想いに悩む彼とは対照的に、飄々としている東原にも何か含みがあるように感じられ…
どちらかと言うと本編二人よりもじれったい関係かもしれません。
個人的に、東原の容姿が想像していたより厳つくて意外でした(笑)
そして今回は新装版ということで、旧作にはなかったメイン二人の描き下ろしが収録されていますが
旧作既読者としてはやっぱりこれが一番嬉しい特典でした。
旧版では本編締めの部分であっさり他のキャラクターに焦点を移してしまって
少しだけ不完全燃焼な気がしていたので…。
やっと本当の意味で近づく事が出来た二人のラストとしては、物足りなく思っていました。
それがこの書き下ろしで払拭された感じです。
時系列的には無人島から帰還した直後。
少しのぎこちなさを残しつつ以前よりは格段に打ち解けた甘々な二人を
ちょっとだけ覗くことが出来ます。
全体を通して見るとそれなりに王道な展開ではありますが
だからこそ無理のない話運びで読みやすかったです。
これはたしか昔読んだ事あるわ~と思ったら
『新装版』だったのね~。
普通 題名で気づくだろ!!
それがすっぽり記憶になかった。
絶対 捜せば 旧本もでてくるはずだ。
2002年だったから10年!!
話の内容。
ヤクザの組長の男妾だった受け。
ひょんな事から攻めの元へ行く事となります。
2人はお互いの事を想っているのだが
素直になれないのだよ。
じれじれしました。
攻めがピンチとなりまして
最後はおきまりのラブラブとなります。
うん。とっても王道の話。
10年経っても読める小説ってすごいです。
でも 萌え無かったです。
記憶に残ってないのも頷けます。
やっぱり人気があるからなのか、イラストも同じでの新装版で再登場。
確かに古さも感じさせない、男同士の不器用な恋愛には萌え心を擽らせる内容ではあり、
じれったさが堪らないなんて方にはおススメの作品なのかも知れませんね。
新装版2作目で、ヤクザの組長の囲い者から、組長を裏切りこのまま殺される展開かと
かなり悲惨な目にあった受け様が1億の大金で攻め様の元へ引き取られ、
互いに心が通じ合ったかと思えば、まるで中高生かと思えるような不器用な二人。
距離が縮まって甘い二人になってもよさそうな展開なのに、受け様はホントに受け身だし
攻め様は傲慢で唯我独尊かと思えば愛情の示し方が不器用すぎて、同居してるのに
互いにどこか遠慮してる焦れったい関係。
でも、この2作目では攻め様が危機に陥ったことで、いつ何が起きてしまうか解らない、
そんな当たり前の事が身に染みて、相手に気持ちを言葉で伝える、そんな当たり前の事が
やっと出来るようになる二人が描かれています。
後は、番外編的に攻め様の親友の東原と弁護士の貴史とのお話ですね。
こちらも、何やらじれったい二人、貴史の一途な思いが届く事があるのか?なんて
貴史の切ない苦悩が悩ましい番外編。
書下ろしの短編は二人の甘いお話です。攻め様の料理上手と受け様も負けない器用さ
恋愛面は不器用なのに、二人とも手先は大変器用なカプの日常です。