BL恋愛専科7 メガネ特集(アンゾロジー著者等複数)

bl renaisenka

BL恋愛専科7 メガネ特集(アンゾロジー著者等複数)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
媒体
漫画(コミック)
出版社
松文館
レーベル
価格
ISBN

あらすじ

メガネ=クール×理知的+セクシー…そんな方程式にぴったりな男子が、メガネにまつわる恋のお話を 繰り広げます。

美形度増量! 

メガネの魅力を堪能してください!!

収録作
「最初のお願い」(いさか十五郎)  
「幸せの余韻」(宮越和草)  
「僕たちの卒業式」(如月清華)
「玻璃の壁」(Tee2BOOKS)  
「びいどろ3月」(今本次音)の全5話を収録。
「カバーイラスト」(いさか十五郎)

レビュー投稿数1

印象に残る作品でした

BL恋愛専科ってたくさんシリーズがあって、
実は続きものだったりするものだったり、
「あぁ〜好きだな」って思うものを探したりするのが好き。
今作は、中でも今本次音さんの「びいどろ3月」が私は好きでした。

以下ネタバレです。

田舎で教師をしている義高は
「ゲイ」なんて口が裂けても言えないという環境の中
ずっと幼馴染の久志の事が好き。
地元で教師をしているからこそ久志と離れずにいれたのに、
田舎ならではの世間体が強く「そろそろ結婚して…」があり、
久志はお見合いして「いいカンジの人だったから」と結婚する事に。
自分はずっと想い続けてたのに、
彼女は1回会っただけなのに。
結婚式なんか行きたくない…見たくない…っていうどん底の時に
卒業して東京に行くという生徒から告白され、
つい義高はその生徒と寝ちゃうんですが、
その時にその生徒が
「ここじゃゲイだってバレたら変人扱いだけど、東京じゃそんな事ないだろ」
「先生に好きな人がいても構わないから一緒に行こう」
って言われるんですね。
しかしそんなやり取りを久志に見られてしまい、
義高の恋も、久志との友情も終わってしまう。

っという、短〜いお話なんですが、
このBL恋愛専科は「メガネ特集」。
義高はずっとメガネをしてるんですが、
これがいい。
義高にとって自分を隠すアイテムのひとつなんですが、
変に説明ったらしくなくて、程よく伝わってきてそこが好きでした。
後、松山が義高に「先生も俺の事気持ち悪いって思う?」という時の表情に
最初は「なんか急にホラー」な気がしたんですけど、
なんかそれが妙に印象に残ってて、
なんでかなーと後でその事思いながらもう1回読んだ時に、
私の好みですが、表情の使い方が上手いんだなと。
ホラーに感じてた表情が、今ギリギリの所で喋ってるんだなって思ったら、
皆笑ってないんだな、ちょっとしか見えないんだなとか思ったら
それが面白くなってきて、
逆に笑ってる時がさっきよりもせつなくなってきて。
そういう細かい所で地に足がつかない不安定さが終始流れてて、緊張が抜けないんだなと。
だからこそ、
久志に殴られた痕を松山に「好きだった人にバレちゃった〜」と笑いながら言う義高にあぁ…となった所で
ぶわっと、嘘がない、しがらみもない涙が出てくる松山が来て、
よくあるっちゃあるシーンかもだけど、
凄く私には泣けてきちゃったんですよね。
やっとそこで泣けるというか、救われるというか。

で、最後の久志の幸せな笑顔も違う意味で心に残る。
久志には別の選択もあったんじゃないかって思うけど、
やっぱり久志は選ばなかったと思う。

これで良かったんだと思うと思うこのせつなさ。
最後までしっとりした暗い終わり方な感じがするお話なんですけど、
最後はちゃんと辛いけど、前を向いてる感じ。
淡々と、大事なとこ1点集中のそこだけですべて持ってく感じ。
好きだわ。
私にはどストライクの作品でした。

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