条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
seiyuu ichinensei
「声優一年生」第3巻。
伊勢と黒江が出演しているアニメ『光臨BLADE』が無事1クール目を終了。伊勢と黒江、椙山綺羅(類の妹)に人気少女向けライトノベルのドラマCD版出演のオファーがきます。なんと、綺羅は初主役。伊勢と黒江もメインキャストに選ばれました。収録現場にいくと、同じくメインキャストの3人のイケメンが。3人は伊勢たちと同様にみな高校生ですが、そりが合いません。しかも、5人で声優ユニットを組むことになってしまい!?
素人にアニメのレギュラーを任せるなど、第1巻から無茶な展開があったこの漫画。第3巻も無茶盛りだくさんです。人気ライトノベルのドラマCD版に高校生6人(しかもほぼ素人6人)をキャスティングするのも無茶。一年限りで声優を辞めるメンバーがいるのに、アニメ化へ向けての大プロジェクトを発足するのも無茶。とにかくありえないことばかりです。好きな少女小説のドラマCD版が無名キャストばかりだったら、私ならぜったい買いません。敏腕プロデューサー・苑原さん、大丈夫なんでしょうか?
しかしながら、如月先生の美麗絵によって設定の欠点がカバーされています。登場人物たちが悩み苦しむ表情や心象風景があまりにも見事で、お話につっこむことも忘れてついついのめりこんでしまいました。
新キャラは3人。当然ながら全員イケメンです。
ハーフの不思議キャラ、山田ガブリエル清正。
クールビューティー、加々美京谷。
色気たっぷりの自信家、興柳武。
興柳は天才型。初アフレコにも関わらず完璧な演技をしてみせます。しかし声優業には興味がない様子で、「何もやってもつまらない」とまで言い放ちます。それなのに興柳が声優になったのは、幼馴染みの京谷と関係があるらしく…。
家庭の事情であと一年しか声優業を続けられない京谷。それでも運命を受け入れ精一杯仕事に打ち込んでいます。そんなにも京谷が執着する「声優」に興味を覚えた興谷は、自身も声優になってみましたが、良さが分かりません。興谷は苛立ち、伊勢や声優仲間へ暴言を放って、鬱屈をぶつけます。それすらも京谷にはお見通しでした。
傍目には傍若無人な興柳が京谷を振り回しているように見えますが、実は京谷の方が精神的には優位。京谷は興柳の幼い部分も熟知しており、興柳は京谷に頭が上がりません。BLではないので友情以上に発展することはありえませんが、いろいろと気になる二人です。
登場人物が少なく、匂い度も低い「声優一年生」ですが、ついにイケメンが増量され匂い度もアップ!といった巻でした。次が最終巻なので、楽しみのようなさみしいような気持ちです。