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2013年4月頃に、いつもの書店でフェアがあり、その時に初めてこの作品を知り、
フェアの機会に新本で購入しました。
読んでみて、1~2時間もののサスペンスドラマみたいな感じで、とても面白かったです。
帰宅直後に暗闇で突然、男に強姦されるという強烈な場面から始まり、
強姦された時の指の感触だけを頼りに、社内の同僚たちに体を張って
一人一人 探りを入れて、危ない目に遭っているところを何度も暗闇で
犯人に助けられますが、とてもスリルがあり、グイグイと作品に惹き込まれました。
一度、読み始めると、最後まで読むのが止まりませんでした。
受けの生い立ちや境遇、犯された要因となったと思われる過去の話や、
犯人が判明した後の受けの心境の変化など、適度に萌えました。
受けと同じように、やはり強姦したことは許せないですが、
その後の受けに対する接し方などは、攻めに対して好感を持ちました。
攻めは猫を飼っているのですが、猫の名前は「モチ」です。
1回目に読んだ時は、猫の名前に対して全く何も感じなかったのですが、
攻めの受けに対する想いが再燃して執着しているのを十分に理解して、
2回目に読んだ時に、
ふと「モチは、森近の、森のモと近のチを取って名付けたのではないか」と閃きました。
一度そう思ってしまうと、本当の名前の由来が仮に色が白いからモチ(餅)だとしても、
どうしても森近さんの名前から取って付けたとしか思えなくなってしまいました。
1話目に攻め候補の人たちの氏名、年齢、所属部署や性格など様々なプロフィールを
知ることが出来ますが、意外と受け自身のプロフィールは明記されていませんでした。
受けの森近さんの年齢は、攻めの年齢から知ることが出来ますが
(攻めの名前はネタバレになってしまうので伏せておきます。)、
数回ほど読み返して確認した限りでは、下の名前は一度も出てきませんでした。
今回、購入した際に付いていたフェア特典に、「実信」と明記されていて、
そこで初めて下の名前を知ることが出来ました。
あとがきによると、6話目の濡れ場のシーンについて、
詳しい内容は此処では割愛しますが、
雑誌の掲載時の内容を加筆修正したということでした。
雑誌掲載時の分をカバー下(表紙と裏表紙の両方)に載せているということで、
雑誌掲載時に知らなかったので、この配慮が嬉しいです。
今までBLに限らず少女漫画や少年漫画など多数の単行本を読んできましたが、
全てのジャンルの中で貴重な資料を収録している単行本は、この作品が二冊目です。
もしバックナンバーも絶版で入手困難だった場合は、雑誌掲載時と単行本の違いを
比較することが不可能で、それが単行本一冊だけで可能になるので、
ファンだけではなく全ての読者のことを思っているのだということが伝わってきました。
また、あとがきの最後には、2013年9月末日までの期間限定で、
上川先生のウェブサイトでコミック発売記念の専用ページが
公開されているとのことでした。
この一文を見た時はヒヤッとしました。
購入しても積み本の消化が追いつかず、今回は運よく新刊の
『エゴイスティック トラップ』のレビューも兼ねて
未読本の中から優先的に読みましたが、幸いにも期間内に
読むことができて安堵しました。
もう期日が迫っていたので、慌てて記念ページを閲覧しました。
今回の評価は、「神」と「萌×2」で迷いました。
物語の内容や展開、舞台設定や人物設定、絵など、不快な点などは一切なく、
全体的にバランスが取れていて、実際には、あまり迷わず「萌×2」です。
しかし、それらに加えて、カバー下に雑誌掲載時の漫画を掲載していることが
「神」評価にした一番の理由です。
貴重な資料を盛り込んで、一冊のコミック、一つの作品として作り上げたことに対して
「神」評価を付けたいと思いました。
あらすじそのまんまで特別にひねりはなかったです。
初読みの作家さんでしたが、本の厚さで購入いたしました。
課のスタッフは兄貴的、ナルシスト系、ワイルド系、天然男前、アイドル系とイケメン揃いでしかもみんな欲望の対象に受けを狙ってる所がお粗末でチープな印象を受けるのですがなぜか楽しく読めました。そして犯人はすぐにわかるのですが意外な過去と一途なピュアさにキュンときました。
個人的に、美人で警戒心を張り巡らせているのに無防備で快楽に弱い受けは大好きなので萌え×2ってことで。
ただ、過去に社会的な抹殺をされたにも関わらず一途に受けを想える攻め様は…あまりの健気さとお人好しにもほどがありツッコまずにはいられませんが、そんな攻め様だからハッピーエンドになったのだろうと納得させました。
上川さんの作品って絵柄がキレイでつい手にとってしまいます。
この作品、ストーリーを抜き出せば本当にありえないとツッコみたくなるお話ですが、それでも最初から最後までぶれてない一貫性の強いお話なのと、主人公が本当に色っぽく描かれていて何度も見返したくなる魅力があります。
強気で傲慢な主人公・森近は突然レイプされ、同僚の中に犯人がいると確信して犯人捜しをするものの、近づいた同僚にさらに次々襲われ…というお話です。
こんな同僚全員がゲイで同僚全員に襲われるなんて…とちょっと冷静にならざるを得ない展開なのですが、ミステリー仕立てになっているのが普段読んでいるBLと違って新鮮でした。
主人公が蹂躙されて落ちていく様子が綺麗な絵柄で映えていて良かったと思います。
プロジェクト完成の打ち上げから、マンションに帰った夜
エントランスで一緒に飲んでいた仕事仲間と別れ
人とすれ違うことなく自室にたどり着く
いつものように帰ってきた、それだけ…のはずが
部屋に入るなりいきなり、灯りのスイッチを付ける前の、真っ暗な中で
後ろから押されて、手を縛られて、目隠しをされて、脱がされて……犯された
体を這い回る指に、言いようのない屈辱を味わい
同時に、言いようのない快感を味わう
この本はそのレイプ犯を見つけるお話。
ツッコミを入れたくなる、その①
マンションは会社が借り上げたもの、入居者はすべて会社の社員
だから、犯人は会社の人間
???ええ~~???
借り上げマンションにも、きっと見ず知らずの泥棒や強盗が入ると思うけど……
その②
マンションに帰ってきた時エントランスには
打ち上げで一緒に飲んでいた課長と同僚、計5名しかいなかった
だから、犯人はその5名のうちのだれかに違いない
???ええ~~???
違う階から階段を使って移動だってできると思うけど……
なんて感じに意外と(?)小さなことが気になるらしい、自分……ちっちゃい(‐ ‐;
こんな感じでちょこちょこと気になることがあったこちらの本。
でも、それを笑えたら反対に結構面白い☆
個人的にツボだったのは、
レイプしたくなるほど美しい容姿で、本編ではキリリとしていた主人公が、
描き下ろしでは、平気な顔してコウロギを指でつまんだり、
お風呂で無防備にねむねむになったりする姿。
やっぱりギャップっていいなぁ♪
何故か気になったので、購入してみました。
初読みの先生。
美人な主人公に、同僚達が翻弄されていくお話。
かと思いましたが、純情要素があったり、青春の続き、なお話でした。
主人公、森近の言動は、漫画の設定ながら絶句してしまいましたが、改心したようで、よかったです。
タイトルの“指先”は、謎解き(ってほどではないですが)の材料でもあったように思います。
媚薬は、優しさとか愛しさの象徴として隠喩されたように印象を受けました。
あらすじに少し補足します↓
比較的シンプルな設定なので、オチが分かる可能性があるので、注意。
兄貴肌の課長を筆頭に、オレ様、ナルシスト、弟分、天然くんと、美青年の森近の6人が同じプロジェクトで仕事をしており、打ち上げの飲み会から帰宅するところから話は始まる。
帰宅早々、何者かに襲われる森近。
嫌悪していた奴に犯されているにもかかわらず、体の熱は増す一方。
翌朝、何事もなかったような室内で、森近は自身のベッドで目を覚ます。
同じ職場の人間が、同じ寮(借り上げマンション)で生活しており、同じ会社の人間の仕業だと犯人探しをする。
そんな中で、同僚から次々と体を狙われるが、それを救ってくれる何者かがいて…。
といった感じです。
院で研究をしていた受け様がヘッドハンティングのように誘われ働き始めた会社。
そしてその会社で用意している社員寮で受け様は突然レイプされてしまう。
それも暗闇で、動きを封じられ、誰とも解らない人物に・・・
そこから受け様の復讐する為の犯人探しが始まる、レイプされた当日に会社のメンバーと
飲みに行き、その帰りの出来事から、犯人は同じ会社の人物で、一緒に呑みに行った
同僚たちの誰かだと疑心暗鬼に陥る。
受け様は誰もが認めるような美貌の持ち主なのですが、本人はその為に幼い時から
同性ばかりに何度も悪戯されたりした過去を持っている為に、ゲイやホモの同性愛に
必要以上の嫌悪を持っているのです。
今回のレイプ事件もその事が事態を誘発した原因になっているようなお話でした。
受け様が忘れたかった過去の出来事も次第に繋がっていきます。
犯人ではないかと思われる人間は5人、一人は早い段階で違う事が判明するのですが
別の意味でアブナイ人間でもありましたが、年下の可愛いヤツなので許せるかも(笑)
それ程同性を惑わせる美貌の持ち主なんですよね。
始めから攻め様が誰なのか判ったら面白みが半減してしまうお話で、
犯人=攻め様、それ以外の人間も何かしらの思いを受け様に抱いているので
スリルもあって、尚且つ、犯人の指だけに欲情してしまう受け様の運命はいかにと言う
ストーリーでした。
ラストの書下ろし番外編みたいな「君は媚薬」は、そんな二人の甘い日常です。
レイプだったけど、、、なお話。
レイプ犯は、会社の同じ社員寮に住む、同じ課の人間の中にいる。
そいつを見つけ出して、必ず報復してやると思っていたのに、、、。
ちょっとサスペンスタッチ。
毎回一人づつお相手が変わって、危機があって、最初のレイプ犯が助けに来てくれて、
で、そのレイプ犯に結局犯されて、でもそれがだんだん嫌じゃなくなって、最終的に、レイプ犯はなんとあの時のお前だったのか、実は昔から・・・で、めでたしめでたし、と。
まあ、お約束なエロまんが?
お約束が悪いとは思わないけど、女性的できれいな絵が裏目に出て、やっているのはちゃんと男同士なのに、なんかレディコミか男性向けエロまんがみたいな?
ほら、この下や横のバナーに時々出て来る、BLサイトなのになんでこんな?みたいに感じるあれ。
あんな感じがつきまとって、エロいのは確かなんだけど、今イチ萌えきれなかったなぁ。
確実に現代だとアウトな内容(いや、昔でもアウトだろー!)なんですが、そこはそれ。
BLはファンタジーって事で‼︎って、読みながら言い訳をしてあげないと…
想い余って、ストーキングした上でレイプです。
犯人は一体…誰?と、被害を受けた当事者がこっそり犯人探しを始めるという、上川きち先生には珍しいサスペンスタッチの展開となっております。
ですが確実に乳首はツヤツヤです!エロエロです!
そして、ここに居るメンバーからどんどんスピンオフが生まれているので、まー、ちょっとアレなんですが、読んでおくべき作品となっております。
森近が、魅力的なのかしれないけど、同僚に襲われすぎでしょ。あまりにも現実離れしすぎて、あまり評価できなかったな。まぁコミックだから仕方ないかもしれませんが。ちるちるにも攻が特定されてないので、読んでいかないと誰と、くっつかわからないのがドキドキしちゃいました。まぁ感覚で、この人とくっつくだろうなっとは、わかりましだが。上川先生の話は好きなのですが、この話だけは、あまり好きになれないですね。。。。。。。。
いやいやいや!いくら何でもありえないでしょ!な作品。思いっきりコメディ路線にするか、ホラーサスペンスにしてしまってれば作品としてはありかもと思うのですが…。
暗闇で誰かわからない相手に襲われるって、普通に考えたら恐怖でしかないし、そんな状況でも攻めが受けを好きであればちゃんと恋に発展するという展開に、BL界の懐の深さを感じました。
ドキドキきゅんきゅんよりゾクゾクするようなスリル感を味わいたい方にはよいかもしれません。