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uragiri wa kou eno josou
本編よりプロローグとエピローグが心に残りました・・・
愁堂れなさんの小説は初めて読みました。友人がおすすめだと言っていたので、読んでみました。
主人公は叔父から封筒を預かり、約束の相手に渡した途端、贈賄の現行犯で逮捕されちゃいます。もちろん、主人公は何も知らず、警察から釈放されたものの、会社をクビにされる。しかも肝心の叔父は行方不明。ただ、叔父の無実を証明したいので、そこで、逮捕現場にいた鮎川という探偵と一緒に叔父を探す。そんなあらすじです。
ミステリーですので、話には入り込めやすいです。けど、王道、みたいなよくある話のように感じられます。
普通でしたら、萌、ですが、最後がちょっぴり切なく、良かったので、萌×2、にしました。
サマミヤアカザさんの絵も綺麗で、楽しめました。
まるごと1つのお話です。
続編がありそうな作りでしたが、どうやらないみたいですね。
やっぱりねぇって感じです。
攻めも、受けも、脇役も、みんなそれなりにキャラ立ちしてていい感じなんですよ。
話の内容も。
それなりに惹き付けられて、十分楽しめます。
それなりに。
でもね、何かが足りない。
法医学シリーズの1作目のようなガツンとくる物がないのです。
それが、非常に惜しい。あと一歩なのに!
だから、続編がないのかなぁ。
それぞれのエピソードも中途半端感が否めません。
この作家様なら、もっと、美味しく料理出来るんだろうになぁ。
残念です。
文庫化再販書籍で、叔父の無実を信じる受け様と女装が似合う美貌の探偵の攻め様との
サスペンスラブになります。
サスペンスと言う程ドキドキ感は少ないかも知れないし、推理と言う程複雑でも無い。
サラサラ読める企業と政治家絡みの贈賄事件を背景にしたお話なのですが
主人公二人の恋愛となるとどこかぼやけた印象があるんです。
逆に印象に残るのが、攻め様の学生時代からの友人で代議士秘書で自殺をした人。
この人が自殺する事を決め、遺書をしたためる事から始まり、最後はその遺書で終わる。
主役二人をちらっとしか出てこないのに完全に喰ってる印象のある人でした。
事件解決に導くまでも主役二人の絡みが弱く感じてちょっと残念かも。
脇役が目立ち過ぎてもったいない作品だったように個人的には感じました。