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敏腕秘書とダメ社長の遅咲きハツコイ★表題作ほか、年の差すれ違いラブ、先生と生徒のひみつを収録!
hanataba mitaini daitekure
絵も華やかできれいだし、初心者さんにも読みやすい、入門BLって感じかな。
どの作品も、
好きなんだけど、ちょっとしたすれ違いで、片思いかと思ってちょっとウロウロして、
でも、最終的に両思いでハッピ-エンド。
成就エチはほどほどの露出で、それなりにしっかりページは割いているけど、基本はあくまで甘くロマンティック。
爽やかな読後感で、深く印象に残ることはないけど、いやな印象も残らない。
疲れた時に読むと癒されそう。
砧菜々先生の絵は優しくて可愛い。
カッコいい攻めや可愛い受け、どの作品のCPも見ていて癒されます。
この本は短編4作と描き下ろしです。
長編好きな私としては、少々物足りなさが残りますが
内容的には優しくハッピーエンドで終わるので
すっきりと読み終えることができます。
ただ、やはりどれも短いお話なので展開が早く
もう少しゆっくり時間が流れたらいいのに・・・と思うところもあり
良いお話なだけに、もったいない気もしました。
最後に収録されている「さよなら先生」は
王道の先生と生徒のラブストーリー。
一応前編と後編に分かれていますが、それでも短い。
ちょっと切なくて初恋のきゅんとする何とも言えないほろ苦さと
カッコいいのにちょっと天然な先生が最初は教師として我慢しつつも
結局は生徒と・・・という展開ですが
愛してしまった人が先生と生徒と言う関係であることを
どうやって乗り越えて、恋を成就させるかは、いつでも課題は同じ。
この2人もまた、一度諦めて離れたものの
やっぱり忘れられなかった・・・というパターン。
二人のちょっと不器用なところや、先生の可愛らしさ
可愛いのにHでは上?という予想を反した展開。
そして初Hの結末が、焼け焦げてしまった焼肉からのフェードアウト・・・
ところどころにさりげなく散りばめられた、笑いに完全にはまりました。
表題は新米ヘタレ社長と有能な秘書との擦れ違いラブでした。
何故か社長の受け様は、社長就任から自分の専属秘書に萎れて花びらが散ってしまう
花束をいつもプレゼントされるのです。
ボンボン社長で古参の社員に陰口をたたかれてバカにされてるような頼りない受け様。
その受け様のサポートをしている攻め様からホントは嫌われているから枯れかかった
花束を渡されるのかと落ち込むのです。
でもその花束は攻め様の受け様を思えばこその花束なんです。
どんなことでも直ぐに顔に出ちゃうような受け様と意外に策士な攻め様との恋です。
恋にいちばん効くクスリ は、高校生の受け様と隣に住んでる歳の離れた幼なじみの
お医者さんの攻め様との年の差カップルのお話。
小さな頃からお隣の攻め様が風邪をひくと必ずやって来て診察してくる。
でも最近は攻め様の診察を受けるのが恥ずかしくて風邪をひいても逃げ腰な受け様。
診察の度に攻め様にからかわれているように感じる受け様なのですが・・・
攻め様にショタの疑いを抱くお話です(笑)
きょうもあしたもきみのもの は、効率よくなんでも仕事をこなし、いらない物は
捨てるクールな攻め様と、健気な受け様との擦れ違いラブ。
受け様は攻め様が大好きなのですが、誤解から攻め様にはそれ程思われていないと・・・
実は受け様にメロメロな攻め様にギャップ萌えするお話です。
さよなら先生 は教師と生徒のちょっぴり切なくて甘い恋のお話です。
収録されてる作品全てにショートの書下ろしが付いてるお楽しみ作品です。
砧菜々先生の繊細な絵が美しくてたまらない短編集(4作)です。
各話のあとにおまけまんがが書き下ろしであります。
さて今作についてですが、表題作のぼんぼん社長くんはどうも好きになれません。
秘書の矢澤も分かりにくいよ、あんた!
4作の中ではさよなら先生がいちばん好きでした。
先生がまさかの攻なのにも萌♪
砧先生は個人的にこれからを期待している作家さんで
エロ切ない系の話を1冊まるまる描いていただきたいと勝手に思っています。
甘あまラブを集めた短編集。
表題作が最も可愛いので、丸っと描いて欲しかった。
◆ 「花束みたいに抱いてくれ」
父の後を継いで若くして社長になった紺。一生懸命やっているつもりなのに秘書の矢澤は冷たい。のみならず、毎日枯れかけの花を社長室に飾る。これは「花の命は短い。社長の座に居られるのも今のうちだけ。」というメッセージなのでは?などと口さがない人たちの噂にのぼる。矢澤が花に込めたメッセージとは?
なーんて。ちょっぴりミステリー。
実は実はの矢澤のクーデレっぷりにはヤラレます。短編なのでスピーディに想いは告げられ、あっという間に合体しちゃいますが、矢澤の執着ぶりは見えにくかったので、分かりにくっ‼︎ エアコン壊れたフリで温め合うとか。とにかく回りクドい。一旦タガが外れてからは溺愛系な筈なので、ここから延々とラブラブしていて欲しかった。
◆ 「恋にいちばん効くクスリ」
幼馴染の晃一は医者になった今も敬太の身体と健康を常に気にしてくれている。思春期になった敬太は急にいつもの様に身体を触れられる事にドギマギする様になってしまう。それもその筈、晃一はずっと「そのつもり」で見てきたし、触って来たのだから‼︎ 時は満ちた。実力行使に出る晃一。エッチなお医者さんのオマケもウフフなのに、アッサリ終わってしまう。晃一のエロ攻勢はこれからなのに〜。
◆ 「きょうもあしたもきみのもの」
人気広告デザイナーの薫は、クールでカッコいい。雑誌のインタビューでも「不要なものは切り捨てる」と言い切る潔さ。そんなところも好きだけど、切り捨てられるのは自分かも?と不安に駆られるヒロキ。そういえば最近薫に避けられてる様な。ネガティヴに陥ったヒロキは…。もちろん薫の執着ぶりにはそんな心配要らなかったってオチなんです。好き、俺の方が好き、みたいなインフィニティ。
◆ 「さよなら先生」前後編
天然ぽい先生と優等生。ちょっぴり切ない卒業までの日々。生徒である青井のが クールなので、てっきり攻めだと思ってたんだけど。ぼんやり系の先生の方から手を出してしまいます。それでいて忘れようとする。けど、忘れられなくて。卒業してめでたし!なんだけど、心の機微はザックリ端折られてる気もするので、これまた丸っと描いて欲しかったかも。こちらが表題作でも良かったかもね。
全部が全部駆け足っぽく終わってしまうのが残念。全てがBLの基本中の基本な設定なので、それぞれを甘く丁寧に読んでみたい。
砧先生にしてはエチシーンは頑張ってる方かなぁ。受けの耐え顔のみって感じですけど。
それぞれにとっても短い「おまけ」甘あま後日談付き。
社長がこれでもかってくらいお馬鹿で、コメディーというほどではないですが、ライトな可愛いお話でした。
なんでこの子に社長を任せてるんだ!?てくらい会社のことは何もわかっていないような子供な社長です。秘書の矢澤がいつからどうして篤志が好きなのか曖昧に感じたのですか、馬鹿な子ほど可愛いというやつでしょうか。
砧さんのお話ではわりとこの馬鹿な子ほどかわいいってタイプのカップルがある気がするのですが、いつも結構楽しく読める可愛くて好きな設定です。
「恋にいちばん効くクスリ」
26歳のお医者さん×16歳の高校生。歳の差ものが好きな方にオススメです。私はこのカップルがこの本で一番好みでした。
学生の敬太は病弱なのに負け嫌いで、部活のレギュラーになりたくて体調が悪くても無理するので、そのたびにお隣の幼なじみの医者・三島が診察にくるというお話です。
受けが子供というのが結構好きですが、加えてお隣りに住むお医者さんというのが楽しめた。
座薬というのがひそかに好きです…。治療のためにしてるのに、よこしまな目で見てしまう。
オマケで入っていた歯の診察の話もよかったです。
この二人はもう少し長く見たいな~という組み合わせでした。
なんとも可愛らしいタイトル。
タイトルって作家さんが考えているのか会社が考えるのか
その時々によるでしょうけど
気になります。
お父さんの後をついで社長に就任した息子の篤志には敏腕秘書がいる。
秘書の矢澤はきっちり仕事を管理できる優秀な男。
厳しく接しているのは何よりも
篤志が大切だから。
これまた王道パターンですが
わかっていても読みたくなるのは
王道だからかな。
例に違わずおぼっちゃまの方が恋心強く、秘書は恋心はひたすら隠し続け支え続ける
この愛の形は素晴らしく心地よい。
なんともむず痒い。心地よさ。