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yume touka end roll
だれもがみんな完全じゃない。
自分も。
好きになった相手も。
もしかしたら、その好きという気持ち自体も。
この本は、それをすごく感じさせるなぁと思いました。
きゅん、というより、じわぁ~と沁みてくる本です。
■「ゆめ糖花エンドロール」
2年半の片思いを経ての告白、お付き合い。
映画ならここでエンドロールでもいいような、最高に幸せな時間。
うれしい、かわいい、会いたい、もっと一緒に居たい、ずっとずっとずーっと一緒に居たい
強い好きという気持ちが、現実と妄想をごちゃまぜにする。
永遠の愛は、この幸せな時に“死”というエンドマークをつけることで得られる
そう間違った方向に向ってしまった時、見えるのは、救うのは、……本当の愛の強さ?
不完全なトコロを補いながら2人で幸せへの道を進んでいくって、きっととっても素敵なこと
そう思わせてくれる物語でした。
■「コヨーテひたひたひたコウサギにやにやにやわたしたちふらふらふらあなただけにやにやにや」
ここまで青ひげで、年くったオカマって、なかなかBLには出てこないのでは?
正直「怖いっ!」と思ってしまう外見の、マキ子ちゃん。
公園で倒れていた(寝ていた)青年タクマを勝手にお家に連れてきて、
フカフカのベッドに寝せたことから始まる、ふたりの同居生活。
マキ子ちゃんは言う、「ワタシは半端者」と。
タクマは考える、自分の方がよっぽど「はんぱもの」じゃないかと。
優しさを受け取ってもらえる幸せと、与えられる幸せ。
一緒に居て楽しいって、きっと一番大事なこと。
そんな当たり前のことを気づかせてくれる、ちょっとファンタジックなお話。
最後はマキ子ちゃんがとってもキュートに見えて、人は外見じゃないよね~としみじみ。
■「きみしぐれ」「キミシグレ」
高校を卒業してから一切会わなくなった友達からの、いきなりの着信、6年ぶりの再会。
振り返る高校時代、あの時言われた、
「好きでしょ? オレのこと」
「お前の事が 俺に分からないと思うのかい?」
年月を経て変わったことと、変わってないこと、変わらないことの重み。
相手を待つという、心の広さが素敵だなぁと感じるお話でした。
完全じゃないからこその、色々な愛の形。
どれも素敵で「いい本読んだなぁ~」というのが、素直な感想です。
オススメですよ♪
何度も読む事によって、味が出てくるコミックスでした。
どくろさんは『野狐禅』も読んだ事があるのですが
こちらの方が好きだなー。
寂しさとか不安がふわわっと和らいでしまうような。
『ゆめ糖花エンドロール』
好きになり過ぎて幸せ過ぎて、今を永遠に閉じ込めたくなる気持ち。
わからないでもないけど、
やっぱり好きな人とずっと生きていく方がいいよね…。
悲喜交交あっての人生だ。
特別な事が無くても一緒にいるだけで幸せだと思える事が愛なのでしょう。
でも、この病んでるっぽい思考がそんなに嫌いじゃないですw
おネガ攻め、好きかも!
『コヨーテ…(略!!!)』
珍しいお話でした。
BLかどうかってところですけども。
自分の気持ちに正直に生きていくのは
誰だって無理はありますが
好まれはしなくても常識にとらわれず自分の道を歩む。
人生は一度きりなので、こういう生き方ができれば最高だろうな…。
お金があるとかないとかじゃないんですよね。
こんなお話を読むと、お金だけに執着するタイプの人間とか
偏見で凝り固まってる人間とかに
もうめちゃくちゃ腹立ってきてしまいます。
もっと大事なもんがあるんだよ!!と。
(ここで怒っても仕方ないですよね、すみません)
『きみしぐれ』『キミシグレ』
うわぁ。このカプ好きだな!
マイペース過ぎる猪瀬と、わりと普通な東條w
東條が振り回されているようでいながら、
猪瀬は猪瀬で東條を好きすぎていたんだから
もうおあいこでいいんじゃないかな☆
何も想いを伝えあわない学生時代でしたが
「お前の事が 俺に分からないと思うのかい?」という猪瀬。
それはある意味猪瀬の言霊だったような気もするのです。
時間がいくら経ったとしても
何もかもが変わってしまうわけじゃない。
どれだけ好きか、言葉で言うよりも
やはり体で表すのがいい。うん、それがいい。
もっとやっちゃって欲しい。
…どくろさん、ツリ目っぽい目尻と上瞼と、
まさに弾力のありそうな厚めの唇がセクシーだ…。
思わず絡めたくなるような手。
肩甲骨とか、撫でたい線。たまらん。
あとは眼鏡。本当に眼鏡最高。太めのフレームがイカスわ!!!
いい具合に力が抜けてる感じで、
私は過去作品より好きなので、今後要チェックです!
夜中に読み始めてうおお!こええよ!寝れねえよ!
と思ったのですが、ほっこりするお話でした。
短編集?というのでしょうか。お話は三つ入っています。
表題の『ゆめ糖花エンドロール』と
『コヨーテひたひたひたコウサギにやにやにやわたしたちふらふらふら
あなただけにやにやにや』と
『きみしぐれ』
が収録されております。
エロとろを読んでいなかったので、わたしはわからなかったのですが、
エロとろの『キミシグレ』の前に描き下ろしが入り一つの作品と
なっております。
二つ目の収録作品題名すごいですね!!やはり夜中に読んでいたので、
文字の羅列だけ読んで呪いの呪文かと思ってヒヤヒヤしました。
全然怖いものじゃないです。すみません。
表題は、付き合い始めて、終わりが怖くてヤンデレになり、
殴られ正気に戻るお話です。
病んでるところがすごいです。恋をしてここまでなってしまうのか!
となりました。怖さもあり、すごくヒヤヒヤしますが終わり方は、
かわいかったです。
二つ目は、おかまさんと男の子のお話です。
これは心温まるという感じでした。
2人が出会ってよかったなああ
三つ目は蛇龍さんの描く男の子のアホっぽさが
いっぱいあって面白かったです。
ずっと待ってる猪瀬かわいい。
萌え!!って感じが強かったのがこれでした。
萌える!!って言うより心に来る感じの作品だったかなと思います。
萌えもありましたが!
『コヨーテひたひたひた
コウサギにやにやにや
わたしたちふらふらふら
あなただけにやにやにや』
これ↑題名だから。
素晴らしい言葉のセンスにビックリ!!
私の好きな世界感が広がっていました。
一気に先生のファンとなってしまいました。
話の内容も面白くて とても感動します。
『マキ子ちゃん』がとにかく素敵なのだ!!
男なんだけどね。
優しくて たくましくて!
不思議な世界なんだけど ラストはほっこりします。
他の入っている話も 全部面白かったです!!
結局の所、蛇龍さんってどうゆう作風だったのか、既に不明になってしまっていたけれど、
これは、結構好きかも。
表題作の、ファンタジーともサイコホラーとも言えるような、ロマンティックなハッピーエンドのその後のお話。
この、ストーリー展開が好き。
この、極端に背景の書き込みの少ない画面構成もすき。
エンドロールのその続きは、二人での物語の始まりで、
このお話は、その始まりの物語。
そして、さらにその続きは?
って所で終わっているところもいい。
「コヨーテ~」も、はっきり言って、これ非BLだと思うけど、ええ話やし。
「キミシグレ」は眼球処女喪失の図で萌+。
「きみしぐれ」で猪瀬が嫌いになって萌ー。
と、いうことで、トータル萌1.5をオマケして萌×2
ほんわかするからLOVEじゃない。
愛するということは
普通じゃない感情の一つであり、
恋愛状態の脳は時として正常な判断をできないことがある。
極端な判断をしてしまうことがある。それを再認識させてくれた
作品でした。
二年半の片思いから告白し付き合えることになった。
幸せだからこそ、この幸せの終りを考えてしまう。
幸せな間に終りをむかえること
これが答えな気がしてくる。
黒い闇がうごめいている。
とーーっても良かった。
タイトルが長すぎて入力をあきらめましたが、他にも作品が入ってます。
目が覚めたらクマのぬいぐるみに囲まれていた。
公園で寝ていた青年を自宅に連れ帰って世話をした。
ネカフェ難民と自分を名乗る。
マキ子は男の体で女装をしている。とってもハートフル。
ラブの形は沢山ある。
それを伝えてくれる作品でした。
だって嬉しいんだもの。と
力強くいうマキ子ちゃんが
とても愛おしかった。
リブレ出版さんのフェアにつられて、知ってる作家さん+表紙が良かったので購入しました。
表題作。やっと適った想いが、いつか冷めるのではないか、冷めるなら暖かい内に幕を閉じよう・・・。斜めにそれた歪んだ愛情と妄想で、つき合っているのも妄想かと思いましたが、実際ちゃんとつき合っててホッとしました(笑) 歪みを正すためのほんのりしたバイオレンスも良いスパイス。
コヨーテ~。長いタイトルの意味を考えても私には理解不能でした。はじめに出てきたオカマちゃんはサブキャラで、受なり攻なり別に居るんだろうなと思いながら読み進めても一向に現れず(笑) 結局はネカフェ難民の男とオカマちゃん二人のストーリーで拍子抜けしましたが、ネカフェ難民男の夢に出てくる幼い二人が、現実の古い記憶なのかとても気になりました。
キミシグレ。この世界観も好きです。潜在的には両思いなのに一方が認めなかったが故にもう一方は6年もの歳月を経て想いと遂げる。長年想えるって素敵。ただ、6年間、音沙汰も無かったのになぜ今なのか?離れている間に絶対何かあったはずだと勘ぐってしまいました。その描写はないのでなんとも言えませんが。エロシーンはありませんが、最後のページでベッドに二人が全裸で横たわってて一方は全身舐め回されたとゲッゾリ。もう一方は上機嫌。と言うことは致したと思って良いのでしょうか?疑問が残る作品でした。
表紙に釣られて、「知らない作家さんだけど」と購入。
読み終わって、中の一作がとても好みだったので作家名で検索。
あ、この人の本持ってた。
デッサンがしっかりした絵でとても上手いのですが、地味な所為かいつも忘れてしまう。
前作も好き!という萌え方向じゃなく、いい話を描かれておりました。
でも今回、話の傾向はかなり違うかも。
ああ、同じ作家さんだよねーという印象が全くないので、分かりませんでした。
表題作に、前に読んだ「野狐禅」みたいな淡々とした話を期待していたら、どっちかというとホラーというか、ヤンデレな話でした。
惜しい!
一冊丸々、告白から始まって駄目になって、またくっつくような話が読みたかったです!!
で、真ん中の異常に長いタイトルの話が、一番好きでした。
オカマのマキ子ちゃんと助けられた主人公の話。
BLではないかも。
そういう感情すら出てきません。
でもよかった。
そして、この二人にそういう感情は芽生えない方が萌えます。
恋愛じゃなくてもずっと二人でいて欲しい。
そういう意味ではBLなのかしら。
何といったらいいか分からないですが、ズキュンときました。
最初、ギャグにしか見えないマキ子ちゃんが最後にはとても愛おしくてたまらなくなる不思議。
何で、こういう話のオカマちゃんは、もれなく愛おしくなるんだろう。
たまらない。
最後の話が、一番BLでした。
でも不思議ちゃん過ぎて、私は好みじゃなかったかなあ。
好みの作家さんなので、他の著作も読みたいです。
久しぶりにどくろさんの本手に取りました。最初に買った作品が「エンドレスワールド」で、発売されてから4年ということで絵のタッチが変化してらっしゃいましたが私は今のタッチも素敵だなと思ったし、変化が逆に新鮮さを感じよかったです。
「ゆめ糖花エンドロール」
透吾の2年半の片思いの末結ばれることになった2人。陸のことを想いに想い続けた透吾という人間の奥底に隠れていた自分自身じゃないような本当の自分。好きになったが故に生じる人間の一面というものが描かれています。妙にリアルで現実と理想の間で何が真実で何が偽りか気づかないまま透吾の行動がエスカレートしていく何とも言えないスリルというものにちょっと震撼してしまいました。
「コヨーテひたひたひたコウサギにやにやにやわたしたちふらふらふら
あなただけにやにやにや」
現代社会にある偏見であったり、差別であったりそういうものに対して現代を生きる人間としてどうあるべきであるか、またどう行動していくべきか、どくろさん自身の考えであったり、メッセージが含まれた作品のような気がします。また、読み手としてもいろいろ考えさせられました。
「キミシグレ」
何とも掴み所がない作品でした。同級生の再会ものでストーリーは非常に穏やかに進んでいきます。何気ない会話、日々の中に感じる「好き」って気持ちがほんのり香ってくるような作品です。
自分で何言ってるかわからないorz言葉に言い表せないような心地がしました。実際読んでみてください!
予測不可能などくろワールド全開の1冊でした。毎回新たなどくろさんに出会えて、こんな作品も描けちゃうのかって、楽しみが絶えない作家さんでやっぱり好きです。どくろさんが描く混沌としたゆめうつつな感じの世界観に驚くばかりである。1つ1つの作品にはっきりしたゴールであったり、答えが描かれていないのもいいですよね。読み手自身で想像を広げて行けるんだものw
思い込みはイカンな、と自省(自制)を込めて。
こちらの本、一冊通してエロくないです。
『蛇龍どくろ』という作者名から受けるイメージからは少し距離のある絵柄。
でも、笑いながら泣いているような、泣きながら怒っているような曖昧な表情から生み出される作品は読み返すごとに違和感を消していきました。
【ゆめ糖花エンドロール】
好きすぎて膨らんだ一途な想いが生み出す驚喜と狂気。
執着を含んだ仄暗さは誰でも持っているというのが、いちばん怖いところです。
2年半の片思いが実った透吾(攻)は陸(受)の事が大好き過ぎて現実を飛び越えるような日々を送るようになり、挙げ句…という展開。
不穏な展開にワクワク!
しかし崩壊要素が大きく闇を広げたところで陸の抵抗により、あっけなくカタがついてしまったので少々、寸止め感に包まれました。
というのも短編だと思ってなかった自分の思惑だけが途中で宙ぶらりんになってしまったんですね(泣)
でも、この長さだと認識して読めば起承転結のメリハリが見事。
初読みと繰り返し読みでガラッと印象が変わりました。
【コヨーテひたひたひたコウサギにやにやにやわたしたちふらふらふらあなただけにやにやにや】
長っ!タイトル長っ!
今まで目にした中で一番長いw
行き倒れていた所をオカマさんに拾われたネカフェ難民:沢口拓馬…という、ありがちな始まりですが…。
オカマのマキ子さん、青ヒゲゴッリゴリ(でも華奢)で第一印象は可愛くない…けど健気で一生懸命。
結果、可愛い!というミラクル。
マキ子さんの生い立ちや選んだ道、拓馬の現実は十分シリアスなのに軽めにギャグっぽくコーティングして重くなりすぎずに収まってます。
萌えるかと問われると『萌えません』(キッパリ!)なんですが優しい話です。
BLではなく家族愛…どうかこのままふたりで仲よく暮らしていけますように。
【きみしぐれ】【キミシグレ】
掲載がこの順番で良かった。
高校生という年頃は甘酸っぱいけど苦くもあります。
ないことにしようとしても、一瞬で引き戻されてしまう。
薄れていようとも自分の中で決着をつけられていない気持ちだからなんですよね。
眼球舐めって痛くないのか!?と心配になりました。
蛇龍どくろさんの作品はキャラ同士の距離感がつかめなくて戸惑うんですが、それが読み返しのクセに繋がります。