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aozora no tamago
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
実に雰囲気たっぷりの表紙ですが、非BLです。
原作は未読ですが、コミカライズは、かなり腐女子釣りを意識している感じ。
坂木と鳥井の関係も、BLの王道とも言える「友情と恋愛との間で迷いつつ微妙な均衡がいつ破れるのか」的な、BLの方向へいつ展開してもおかしくない雰囲気はたっぷりです。
と、この主人公二人の関係はニアBL,釣りBLなのですが、この作品が非BLである所以は、寧ろ、収録作「秋の足音」にあります。
「秋の足音」に登場するのは、白杖の美青年・塚田と、彼をストークしている謎の男女の双子。
ふとした偶然から、坂木は塚田と知り合います。
塚田は自分は誰かにつけられていて、それが男女の双子らしいと、その人物を確かめて欲しいと坂木に依頼します。
塚田の後をつけていたのは、塚田が失明する原因となったバイク事故で、一緒にバイクに乗っていた友人・安藤でした。
結末だけいえば、塚田と安藤は一緒に寄り添って生きていく道を選ぶのですが、ここに非BLだという最大ポイントがあります。
安藤は以前から塚田に恋していました。元もと歌舞伎の分家筋で喋るのは女言葉だし、容姿も女っぽい。そして、事故で生殖機能を失った。
結果として性転換した女の子です。
塚田の方は、以前から自分が安藤に好かれているのを知っていながら、恋愛対象としては安藤を見たことがない。
たとえこの先、二人が一緒に暮らすようになって、塚田と安藤の間に性的な関係が生じたとしても、二人の気分的には、男女の恋愛。
この結末の付け方が、この作品はBLではないと思わせるのです。
葡萄瓜
実は原作シリーズは総て目を通しております。
そしてこのシリーズは原作の時点から既に
(作者自身以外からは)ニアBLとして認識されて
いた節があります。
それに積極的に抗おうとしていない原作サイドの
意図は知る由もありませんが。
このコミカライズ、主人公達の関係は原作に
忠実に描かれておりますね。
そして原作通りにこれからも進行するならば
ニアBLと言わざるを得ない場面がこれからも
出て来るでしょう。
しかし主人公達の未来は違う地平に向かう筈です。
その紙一重の均衡が魅力の一つでもある推理小説、
と言うのが原作の正体です。