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友達のままで満足できるわけないだろ!
konoaji oboeteru
受けがイマイチだったなぁ。
攻めを目の敵にするだけでなく、攻めの家業である和菓子まで貶したりする言動になんだかなぁと。
キャンキャン吠えてうるさいし、謝ることもできないし、好きなキャラではなかった。
幼馴染で大の仲良しだった二人が、高校時代のとある喧嘩がきっかけで犬猿の仲になってしまうんだけど、喧嘩のきっかけを忘れてしまっている受けの都合の良さというか、いやいや、そこを忘れるんかい!!というか、餡子の味も忘れてしまってたり、たかだか5年前ことなのにすっぱり忘れるとか大丈夫か?!とモヤモヤ。
そして受け一人で終始ドタバタしてたような印象で、過去を思い出して自覚して動揺のあまり仕事に支障をきたす様子も見ていられないというか。
洋菓子職人としてもどことなく中途半端な気がするというか。
そもそも攻めはなんでこんな受けを好きなのか疑問に思ったけど、小さい頃のエピソードは可愛かったので、刷り込みかしら?
せっかくの共同製作で一緒に頑張るのかと思いきや、無意味な一週間といい、俺一人で頑張る五日間といい、二人で作ったスイーツではなく、俺の気持ちをこめて一人で作った新作スイーツになってしまってガッカリ…
なんでこの話を買ったんだっけ?と記憶を辿ってみたら、ヘタレ攻めが読みたくて、ヘタレにチェックしてヒットしたんだった。
でもヘタレゆえに五年間手を出せなかったいうわけではなく、虎視眈々とその機会を伺っていた執着策士といった感じで、ヘタレ成分は皆無だったな…残念…
でも攻めの
「好きだって言っちまっても まだ側にいてくれるのか」
という台詞に妙にキュン!
そして攻めには同情せざる得ない!
受けからガルガルされて距離置かれて五年間もじっと耐えて…(なのに受けときたら都合良く記憶を封印してて)
一途な攻めにおまけして、中立寄りの萌です。
小さい頃は大の仲良し、
なのに今は口もきかない。
幼馴染でライバルで、
…の王道系BLです。
視点は一貫して(のちに受けになる)陽太。
明るくて、でも負けず嫌いな洋菓子店の息子。
お相手は寡黙で実直なお向かいの和菓子店の息子・喜代治。
高校の卒業間近の陽太の一方的な暴走がきっかけでこれまで仲違いの年月が続いていたが、商店街で新たなコラボスイーツを開発するという事でまた交流がはじまる…
…という出だしで、かなり後半まで陽太の恋心の自覚は無く、ひたすら喜代治への対抗心というか意地を張る姿というか。
ちょっと、というかかなり子供っぽい。
そして事態が動くきっかけが、喜代治に1人の女子高生が近づいてくる、それを見てしまった陽太がついに自分の独占欲と恋を自覚し…というこれもテッパン。
ならば洋菓子と和菓子というライバル関係はどうなのかというと、こちらもひとり陽太が空回ってるというか、突っ走るというか。
お菓子作りのもっと突っ込んだ過程や、出来上がったそれぞれのケーキ/和菓子の美しさの描写が足りなかったし、肝心のコラボ作も結局は陽太が自分のわがままで一人でやってみる、という形で進むのがイマイチ。
さて、BL的には。
結局喜代治の方もずっと陽太が好きだった、という結末で。
順当なハッピーエンドではあります。
ただ!
これ逆をイメージすると途端に作品世界が違う色合いを帯びてくる。
なんせこの喜代治。怖いくらい粘着じゃないですか?しかもムッツリ、策略家!
何年もじぃ〜〜っと陽太を待ってて、高校の校内新聞の取材という小さなきっかけも見逃さずに蜘蛛の糸を張り、結果陽太を遂に絡め取った…
そして「初めて」というのにHは余裕?脳内シュミレーションしてたの?
喜代治視点も適度に書いてくれたらより楽しめたかも、という意味で「萌」で。
高久尚子先生による喜代治はイメージぴったり。しかしいきなりの口絵がコレなのはちょっと内容を誤解すると思います。
幼なじみ!!執着攻め!!大好きです。
しかも、高久尚子先生のイラスト、そして(他作者さんですが)「美味しいカラダ」以来、パティシエものもツボにはまる私としては、今作は好きなものがたっぷり詰まった美味しい一冊でした!!
その上、攻め様も和菓子職人でしたし、和洋のコントラストで更に気分が盛り上がります。
攻め様が黒髪、ムッツリ、寡黙、一途・・・と、私の中でてっぱんの萌え要素を備えていて、受け様も強気の美青年、でも、二人ともHが初めて同士!!!というのも最高でした!!
高久先生の描く喜代治(攻め様)の表情がどれもこれもたまりません!!!!
作家買いです。
幼馴染で実はお互いずっと好きだったのに陽太が幼かったからか自分の気持ちを受け止めることが出来ず、それでも喜代治を独り占めしていたい嫉妬心から関係がこじれてしまっていた二人。商店街の目玉商品を二人で作るという事をきっかけに関係が発展していく、王道といえるお話でした。陽太が明るい感じの性格なので話全体的に明るいトーンでさらっと読めるエンターテイメントという感じです。
喜代治に比べると陽太の幼さが目立ちましたが、喜代治にとっては陽太の天真爛漫なところや前向きなところで実は癒されていて陽太が必要不可欠な存在になっていたようです。喜代治には肉親が祖父しかいないのですから、陽太の存在が大きいのも頷けるなーと思いました。
高久さんのイラストがステキで陽太は可愛らしく、喜代治はかっこよく描かれていてテンションあがりました!
和菓子職人・桜庭喜代治×パティシエ・小椋陽太の幼なじみものです。
とりあえず、一言。。。
和菓子と洋菓子が食べたくなります(笑)他のレビュアーさんのレビューにも
ありましたが、ダイエット中の方は読まないことをおススメしますww
BL的には、私は好きな話でしたね。何気に寡黙攻めって好きなんですよね。
陽太は安定の普通の青年でしたし。←またそれが可愛いんですけどww
高校生の頃、あることが原因で5年ほど絶縁状態だったのですが、商店街の
会長に和洋菓子のコラボ商品を作ってほしいと頼まれ
喜代治と陽太で作成することに・・・。
なんか話の流れがずっと陽太サイドだったので、前半はほとんど
コラボ商品の作成だし、陽太が全く、喜代治に対して恋愛感情もなかったので、
ここらへんの話はもういいよ!と思う人は、止めた方がいいのかもしれませんね。
後半で陽太が突然、喜代治に対する気持ちに気づいて、グルグルしてました。
そして、喜代治と一緒にコラボ商品を作らないといけないのに、和菓子材料は定期的に
陽太の親に渡していて、なんか陽太ちょっと勝手だなぁ~と思ったりもしました。
あと・・・個人的には喜代治サイドも読みたかったと思います。
海野さんの作品は結構好きなので、気になっていたのですが、
なかなか手を出さずに、何となく寝かしていましたが、
やっと読めました。
商店街で和菓子屋、洋菓子屋で育ち、幼馴染で大の仲よし→
いつの間にか仲が悪くなり、
犬猿の仲である2人が、商店街の事情で2人で協力しなければ
ならなくなるというお話。
幼馴染+お互い職人という点がより面白かったです。
また、初エチの際、ずっと友達だったこともあって、
受が声を抑えようとして・・・というシチュエーションが
何とも良かったです。
海野さんは結構好きです。でも、これは正直評価に困りました。というよりも、海野さん(好き作家さん)だから、と期待値が上がったせいかもしれません。他の作家さんなら『まあ、こんなもんか』くらいだったかも。
いやもう、喜代治(攻)のどこがどういいのかが、私にはまったくわかりませんでした。何の魅力も感じない。
なので、陽太(受)がひとりでぐるぐる悩んで右往左往してるとしか思えなかったんです。
とにかく、陽太がなんで喜代治が好きなのかも理解できないし、そのことに説得力のカケラも感じられませんでした。
別に、喜代治がダメな男だと言うのではなく、それ以前の問題です。逆に『イヤなヤツ』という印象さえない。終始陽太視点だから仕方ないと言えばそうなんですが、少なくとも2/3までは、なんとも薄っぺらなキャラクターとしか感じられませんでした。
厳密には、喜代治の心情がまるでわからないわけではありません。ただ、終盤になっていきなり言い訳みたいに畳み掛けられても、そういうのは台詞で説明するだけじゃなくて文中で見せてよ、とかえって白けました。
結局のところ、キャラクターがどちらも好みじゃなかったのが、いちばん大きかったかもしれないと思います。何だかんだ言っても、陽太がすごく好きになれたら、もしかしたら喜代治なんてどうでもよかったかもしれない。
でも考えてみれば、海野さんでキャラクターが好きな作品ってあったか?というくらい、好みのキャラクターはほとんどいない気がします。それでも、設定やストーリーが好きになれたら、何の問題もないんですけどね。
『幼馴染み』も『すれ違い』も好きなんですが、なんというか『幼馴染み』でいちばん苦手なパターンをやられたな~という感じでした。
実は無自覚にしろ思い合ってて(いえ、それはいいんですよ。大好きです)、それなのに理由はともあれ険悪になってて・・・イヤもうホントによくあるんですが、私はどうにもダメなんです、これが。
ラブに関しては、もうまったく共感ポイントがなかったので、当然ながらHシーンも、なんとも気が乗らなかった・・・ねちねち長いから余計に醒めました。
だからといって、ラブはもう切り捨てて『お仕事ドラマ』と割り切って読むには物足りないんです。特に、肝心の『菓子作り・商品開発』のあたりがあまりにも稚拙です。『趣味のお菓子作りレベル』ならともかく、プロを感じさせるものがない。すべてにおいて中途半端でした。
設定もストーリーも、意外性なんて皆無の、まさによくある『王道展開』ですが、キャラクターあるいは仕事面にもっと魅力があれば、十分私の許容範囲です。そういう点では安心して読める作家さんですから(もちろんいい意味で)。
読まなきゃよかったとまでは言いませんが、好きか・面白かったかと訊かれれば、確実に『否』です。
あとはイラスト。高久さんの挿絵はたいてい好きですが、これは絵柄がちょっと違うように感じて、正直言って今ひとつでした(特に子ども時代)。キャラクターのイメージが合わないわけではないんですけどね。
しかし、この口絵は勘弁して欲しかった。
若き和菓子職人とパティシエの対決!みたいな、
どっちも譲らない感じだけなのかと思いきや、
お互いが家を継ぐ事になった経緯が微笑ましくて
ほんわかしてしまいました♪
自分の嫉妬心を隠そうとするあまり、
思っていない事をとっさに口に出してしまって
後悔の念に駆られる陽太が可愛らしかったです。
一方、喜代治は朴念仁で口数は少ないけど男前!!
実は、陽太より好みですw
密かにずっと想いを寄せていた陽太に暴言を吐かれ、
それでも想い続けていたなんて…健気じゃありませんか!!
二人の交流に5年のブランクがありながら、
時折よみがえる思い出とか、
昔とは違う現在と、何年経っても変わらない人間味と。
家族も商店街の皆さんも温かくて、
こういう作品を読むとホッとしてしまいます。
お菓子が本当に美味しそうだったので、
甘味大好きだけどダイエット中!という方にはあまりお勧めできないかもw
Hな事に縁が無さそうな喜代治が、
実は結構助平だったのにも萌えました!!!えっろ!w
そりゃ、長年の想いが実を結ぶんですからね♪
…これはあくまでも私個人の感想ですので
どうかお気を悪くしないでいただきたいんですが…。
挿絵は夏目イサクさんで読みたかったです!
(高久さんファンの方々、誠に申し訳ございません!!!!!)
イサクさん贔屓っていうのは自覚しておりますが、
どうも陽太がイサクさんカラーのような気がしてしまったんです。
意地っ張りでテンパるクセがあってぐるぐる考えて、でも一生懸命で。
喜代治への恋を自覚したあたりも、もだもだしました!
脳内ではかなりイサクさんでイメージしておりました…。
ケンカップル的な。
勿論、高久さんのイラストも素敵でしたよ!
陽太がまんま可愛らしくて、喜代治は凛々しい男前で!
失礼を申し上げて大変恐縮ですが、最後に、
喜代治って、おじいちゃんみたいな名前の若者は良いです!
例えば良蔵とか、竹之助とか。
今、やたらキラキラネームって言われているので尚更…。
幼馴染み・犬猿の仲・目を背け続けた想い。
自分でもコレしか萌えれんのか!?、という位、好きな設定です。
正直、海野先生の作品は苦手な部類だったので、期待半分で購入しました。
しかし……!!、
すいませんでした~!(>ε<)
大当たり!!で御座いました。
もう受け(陽太・パティシエ)が可愛いいの何のって(笑)
元気にワンワン吠える小型犬?、とでも申しましょうか。
外見は王子様系なんですが、中身は負けん気の強い単純な猪突猛進タイプです。
対する攻め(喜代治・和菓子職人)は、作務衣の似合う寡黙な美丈夫。
家も近所で親友だった二人、しかし高3の卒業間近にした些細な喧嘩が原因で、その後5年間も疎遠になる。
何が原因だったのか、陽太はなかなか思い出せないのですが、実はこれ、陽太自身が自ら記憶にフタをしていたんですよね。
その記憶を思い出した時、初めて己の想いを自覚します。
その時の陽太が、思い違いだとジタバタ葛藤する姿に、ノックアウトされちゃいました!
もう私の語彙力では表現出来ません、ぜひ読んで御確認下さい。
ホント和みます。
そして、この本のタイトルですが…
読み終わった後に、何とストレートなタイトルだ!?と叫ぶ事になるでしょう。
喜代治にとっての「思い出の味」、
陽太にとっての「忘れられない味」
まさにタイトル通りの「この味覚えてる?」が、キーワードの作品で御座いましたから!
余談ですが、少し気になった事が…
これ、Hシーン長くないですか!?(笑)
でもコミカルで、生々しい描写が一切ないので、エロ臭くなくサラリと読めます。
友達から恋人になる気恥ずかしさが、とてもよく表現されていたと思います(←何か偉そうですね、スイマセン)
ほんわり和み地味系・Hヌル目、がお好きな方にオススメかと思います。
(o^-^o)
読んでると思わずお菓子が食べたくなる和菓子職人と洋菓子職人の幼なじみ二人の
恋のお話なのです。
学生時代のちょっとした諍いで5年も付き合いの無かった二人が、女子高の新聞記事部の
インタビューと、商店街の商店活性化の先駆けとなる和菓子と洋菓子のコラボ作を
二人で作る事になり、再び一緒にいる事になったことから過去の出来事と今の思いの中で
今更ながら好きだったことを自覚してコラボ菓子の成功と一緒に二人の思いが通じ合う
までを、お菓子作りと、過去の思い出話を取り混ぜながら描いたほんわかしたお話でした。
受け様と攻め様は向かい合う形で和菓子店と洋菓子店を営む家の共に跡取り息子。
いつの間にか二人で一緒にいる事が当たり前になっていた学生時代。
受け様は太陽のように明るくやんちゃ系で、攻め様は寡黙で和風の美形なんです。
陽と清って雰囲気の二人は互いに作った菓子を食べ合い、切磋琢磨するような関係。
でもそれがちょっとしたきっかけで5年間付き合いが無くなることになる。
そして、その原因を切っ掛けを作った受け様本人は忘れている、本気で忘れているのが
かなり天然ぽくてびっくりしちゃう、でもそれが思春期の受け様にとっては納得する事が
出来ない思いと混乱と動揺で自分でも気が付かないうちに心の奥深くに閉じ込めて
しまった思いがあるからなのです。
そして攻め様もまた、受け様との断絶状態にジレンマを抱えていて、
一見すると生真面目で策を労するなんて事と無縁な攻め様が受け様の側に再びいる為に
洋菓子と和菓子のコラボ計画に便乗して受け様の側に・・・・
すれ違いとは違う感じで、どちらも意地っ張り故に5年の月日が過ぎていた感じです。
再び二人でいる事で、受け様が無意識で忘れようとした過去の出来事が甦るたびに
二人の関係は昔のようになるのですが、肝心の事を思いだした時に受け様の混乱は
気の毒な程追い詰められているように感じます。
受け様視点で描かれているので、前向きで男前な所もある受け様の気弱な面が意外に
萌えるのです、攻め様視点だったらもっと切なくなるかもなんて想像しながら
読んだりしても面白い。
二人の思いが詰まった合作のパウンドケーキ、想像するだけで美味しそうなお話です。