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junjou immoral
1巻のレビューにも書きましたが、こちら5編の短編を2巻に分冊した短編集です。
1巻目と違い、こちらは確実に読む人を選びます。
ダークな話が嫌いじゃない自分からしても、後味はまー悪いです。
読み終わったあと表題作(純愛インモラル)をもう一回読んで心を落ち着かせました(^^;
『まだ、たゆたう水は』
好きな相手に拒絶されて絶望した少年と、自分と同じレベルの汚さにまで堕としたい歪んだ大人の、共依存の始まりを思わせるような話。
こういうのが読みたくなくて、ショタを一括りに嫌ってましたね。
相手が子供だと大人のズルさ汚さ身勝手さにどうしても吐き気が…大人同士ならまぁ自己責任でやってくれって思うんだけど、子供だとなー。
実際こういう目に遭ってる子いるだろうしな~
はらださんの歪みシリーズばりにゲスい方向に突っ切ってれば逆にファンタジーと割り切って読めるんですけどね。
『楔、あるいは解放の扉』
タイトルがものすごい意味深、且つ恐ろしいですね。
輪姦された少年が主犯格(なのかな?)の少年にやり返す話。
これは思うところが色々ありますが、敢えてノーコメントで…
『きっと、聞こえない』
コピー本です。
男からお金を貰ってセックスする少年の切ない本心を描いた作品。
これもやっぱり大人はズルいなってなる話。
つくも号さんの作品ではこの手の大人×子供をチラホラ見掛けますな。
それにしても修正が酷い。
電子書籍の修正なんて概ね酷いけど、同人誌を電子化して安価に販売するこの手のレーベルは殊更酷い。
後背位で繋がってる攻めのお尻辺りから受けのナニの先っちょまでを一括りにガバッと全消しですからね…
最近のリブレ出版の修正で酷い酷いと憤怒されてる紙派さんが見たらタブレット投げ捨てるレベルだと思うw
純情インモラル(1)の表題作がとてもさわやかだったので、
チャラめの大人とウブな子の続編かと思いきや…
つくも号の同人誌アンソロジーだった件 orz
これだったら、ご本人のページに飛んで、そこからチマチマDLしたほうがいいと思う。
しかもけっこう前のコピー誌発表だったのも混じっている…。
切ないというより痛いのが多い。
それでもつくもワールドまんまで切ないっちゃ切ないんですが。
このテのダークな読み切りストーリーってやおい期によくありがちだった気がする。とくに「楔~」なんて、あれ? およそ20数年前のBLコミック誌でおんなじよーな展開のを見たおぼえあるぞ~…。
ストーリーの展開や組みたて方はやはりエロエロでも切ない系でも、
やっぱり最近のつくもさんのほうが好きですねえ。
【参考までに収録作の詳細】
まだ、たゆたう水は(2009年12月30日 冬コミ出品)
楔、あるいは解放の扉(2010年11月)
きっと、聞こえない(2011年コピー本)