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doctor no koibumi
うわ~~。正直を期待をしていませんでした・・・。
イラストやタイトル的に地味なものを想像していましたが、
いい意味で、期待をすごい勢いで裏切ってもらいました。
正直、私の勝手な先入観がなければ、「神」ではなかったかもしれません。
でも、勢いで「神」をつけちゃいます!!
商店街で文具店をやっており、
万年筆のペンドクターを志している
智秋は、失恋して泥酔した際、介抱してくれた人と一夜を共にします。
その相手は、医院を開業している檜野だったのですが、
その檜野は、智秋が中学生のときに包茎手術をしてくれた医師だったのです。
これだけのストーリーが設定で終わってしまったら、
神にはならないと思うのですが、
神に至ったのは、ストーリのバランスのうまさです。
パワフルな感じを受ける檜野も
それに押される智秋も2人ともそれぞれ辛い過去を持っています。
でも、シリアスで続けるのではなく、
シリアスになるシーンに、「クスッ」と笑えるシーンを入れてくる
包茎の手術では、なかなか笑ってしまうような事件がおきるのですが、
そういった笑いを挟んでくるのがうまい!
あれが万年筆に似ているとか・・・。
さりげなく、でも「えええ」と思わせられる表現でクスッとしてしまいます。
こんな作者さんがいたのかと、驚かされました。
初読みの作者さんだったのですが、今後、大注目です。
ネタバレを極力避けて記載させていただきました。
是非、読んでいただきたいです。
完全なる包茎の中学生と妹を亡く失意の若き研修医との出会い・・・・おちんちんが連発する一見ふざけてる様な件も温かな優しい印象です。地味だけどもじんわりと優しさが広がる話でした。仕事に対する姿勢、人としての成長がさり気無く描かれていて後読感も良いです。(受)自身も恋愛に対して視野が狭く元彼はサイテーだし、イラっとする場面もありますが(攻)と結ばれるまでの過程としてはそれくらいないとねと思えました。(攻)が医師としてに矜持に大切に持ってた恋文は(受)包茎中学生からの感謝とお礼だというのも可愛くて良かった。運命なんて言葉はBL世界でもなんだかなぁ〜と思うのに運命なんだと思える作品でした。良い作品を書いているのに話が地味なせいか浸透してないのが残念です。もっと多くの人に読んで貰いたいですね。派手な作品が苦手な方は一度手にして下さい。
安曇ひかるさんの本は初めて読みました。
見てるだけで和みそうな可愛い表紙に惹かれて買ったんですが、職業もの大好きな私にはとても楽しめました。
診療所のお医者さんと、文具店店員の組み合わせ。
万年筆専門の文具屋さんというのは珍しく、それも今時ない様な昔ながらの商店街で…というのは楽しくて、大げさな舞台設定よりも何気ない生活観のある下町が好みな私には好印象でした。
行きずりで寝てしまう…という冒頭の始まりは結構ドロドロしていて、展開も途中から主人公・智秋が元カレに暴力を振るわれたりとシリアスになっていくのですが、それを差し引いても2人の10年前の最初の出会いが可愛すぎて可愛すぎて…やっぱりほのぼの職業ものだと言わせて頂きます。
何よりイラストがすごくあっているのがいい。
これしかない!ってイラストが付けられてる小説はほんとに貴重ですね!
ぶっ飛んだタイトル付けましたが、これは受け様が中学生の時に涙しながら
発した心の叫びなのですよ(笑)
これだけ聞いたらどんなコミカルな話なんだと思ってしまうかも知れませんが
内容は、せつない系でシリアスだったり、ほのぼのとしていながらじんわり来る
話だったりと、緩急のとり方が心地よくて、すっかりハマるお話なんです。
恋人の裏切りで深く傷つき、自暴自棄のように見知らぬ男性と一夜を過ごしてしまう。
心に重く悲しみが濁っていてるが、祖父から受け継いだ文房具店をいつもの日常と
変わりなく営んでる受け様が店に来たお客を見て、驚愕してしまうのです。
それは二度と逢う事は無いと思っていた攻め様だったから・・・
偶然なのか故意なのか分からない不安を抱きながらも万年筆の修理もしている受け様に
仕事として依頼されるが、修理の出来ない品だった為に、断りほっとしたのもつかの間
代わりに新しい物を買い求めると・・・
その日から、週に何度も店を訪ねては受け様を食事に誘い、断る受け様。
半年もそんな日々を過ごした時に、成り行きで攻め様と居酒屋に行った時に知った
驚愕の事実、10年前に真性包茎の治療し、抜糸をしてくれた医者だったのです。
受け様のフルネームを知っていた攻め様の正体がわかり恥ずかしさで逃げる受け様。
受け様は実は10年前も手術が怖くて逃げているんですよ。
攻め様の前から3度目の逃亡になるのです。
この10年前の出来事が、受け様の終わったはずの恋や、攻め様が苦しんだ過去を
お話の後半でシリアスになり過ぎるところのクッション材みたいな働きをします。
重くなり過ぎず、コミカルになり過ぎず、微妙なタッチで進められるお話。
皆、悩みながらも生きてるし、それでも季節の流れを感じる事が出来る幸せを
気づかせてくれるようなほのぼのした流れもあったりして、素敵でした。
受け様の何事も真面目に考えすぎてしまい、ネガティブになりがちな思考も
思い切って行動に起こせない気弱さも、羞恥で逃げ出す可愛らしさもあるかと思えば
意外に意地っ張りで、攻め様の気持ちに気が付かない激ニブさも、攻め様にとっては
きっと愛すべき存在で、なのに受け様は思いに気づけない。
自信がみなぎっているような攻め様のヘタレな部分が妙に萌えたりしました。
明暗様々な感情がリアルに感じられたりしてとても魅力的な作品でした。
受けは元、真性包○…
その手術の時の研修医だったのがなんと攻めだったというのですから、読まずにはいられません(苦笑
いや、しかし、真性包○って笑いごとじゃなかったのですね…知らなかったです。
想像しただけでも痛い(涙
**********************
受けの智秋は、万年筆職人だった祖父にならい同じ道を進み、商店街の文具店を継いだ25歳。
半年前に彼氏に振られ未だに傷心中。
攻めは町の診療所の医師、檜野。
体格に恵まれ見目も良いが、言葉遣いも動作も粗野な30代。
智秋とは半年前に一度、関係を持っています。
**********************
半年前、彼氏に振られお酒を浴びるほど飲みどん底だった智秋を拾ってくれたのが檜野でした。
その時は朝に脱兎の如くホテルから逃げ出したわけで、あんな痴態を見せた檜野とは二度と顔を合わせることなどないと思っていた智秋。
ただBLの神様は、そうは問屋が卸さないというわけです。
このお話、全編通して可愛いです。
細かい描写やセリフもすごくうまくて笑えますし、グイグイ引き込まれて安曇さんの世界に入っていきます。
攻めの檜野も大人と子供が同居していて口が悪いのに優しいとかねえ、最高にイイ男です。
すごく好きな作品です。
後半のち○ち○連呼には笑うしかないし(苦笑
ただ!
いかんせん智秋が優柔不断。
そして、当て馬である智秋の元彼も最悪。
元彼が登場し出すのは本編の1/3辺りからなのですが、そこからがひじょうに不快。
元彼の調子の良さはいかにもですし、正体も思っていた通り。
しかし、そんな最低男に輪をかけてイライラしたのは智秋の行動です。
何アホウなことしてんの!と一発かましたかったー。
いつもいつも都合の悪い時や格好の悪い時は逃げてばかりで、本当に困った子だ…こりゃ、弟としか見れん!と思いました。
なので、弟(いないけど)の情事見ているようななんとも複雑な気分でえっちシーンを読みましたよ(苦笑
可愛らしさとエロさが混じり合っている山本小鉄子さんの挿絵は、ストーリーにピッタリでした。
本文と挿絵の服装があっていない場面もあったのですが(苦笑
丸ごと1冊表題作です。智秋の目線で進みます。
医師×ペンドクターという珍しい組み合わせです。檜野(攻め)は万年筆の購入・修理に智秋(受け)の文具店を訪れますし、それ以外にも万年筆が小道具として様々に登場します。自分も万年筆が欲しくなりました。
単に珍しい仕事だから使ったというのではなく、智秋がペンドクターであることの必要性もありますし、指先の汚れへの対応で、檜野と元彼・芳朝との違いも示してくれてます。
芳朝との関係や、序盤で登場した下ろしたままの看板をラストでは揚げるなど、隅から隅まで、伏線を綺麗に回収してくれているので、読後はすっきり爽快な気持ちになりました。
切ない話なのですが、会話や智秋の思考にユーモアがあるので、読んでいて辛くはありません。「耐震偽装」には吹き出しました。シリアスとコミカルの緩急のバランスがとても良いです。智秋の心中を丁寧に書いてくれているので読みやすいです。
俺様な年上攻め、可愛く天然な年下受け、切ないけれどコミカルな恋、がお好きな方にお勧めです!
新刊の「ひまわり荘~」が好きで、安曇先生の本にまた手を伸ばしてみました。
ぶっきらぼうな町医者×引っ込み思案な文具店の(一応?)店主
という設定です。
攻めさんの不器用な愛情表現も、受けさんの気持ちの変化も、
コミカルなのにとても細やかに書かれていて
ところどころウルウルしながら読み進めました。
場面によってシリアスになったりシュールになったりという
物語のながれも緩急が付いていて飽きずに最後まで読めました。
ただちょっと、シリアスな場面のシリアスが私には濃すぎて、
幸せなエンドに浸りきれませんでした。
一冊を通して「命」がテーマのひとつかな、思うのですが、
そのテーマがいまの私には重かったかなぁと。
神をつけたい気持ちは山々なのですが、萌*2で。
でも安曇さん大好きです!
「節操がないんですね」
「心が広いと言え」
「広いのは心じゃなくて守備範囲かと。けどそのおかげでおれは路上から救出された」
安曇さんの書く会話劇はゆるい漫才のようで、読んでいて心地よい面白さがあります。映画の脚本書いてほしい…!
万年筆を愛する自営業とチャリでやってくる開業医、押せ押せな攻めとタジタジに反らす鈍感受け。
粗筋に出てくる出会いの事実までが割と遅くて焦れてしまいましたが、笑えたりしんみりしたり、一緒に商店街の空気を感じられるような風合いのお話でした。
あれこれと考えたり責めたりモヤモヤすることも、「誰かを責め出したらキリがない」とお医者さんから言われれば、頷くしか出来ません。
落ち葉を踏むのに「ポテトチップスを齧るような音」、頭と行動の不一致を「頭の中にハムスターがいるみたいだ」、「鼻腔に広がる」(擽る表現多いけど、そこまで擽られないよねと思っている)など表現や、軽率な元彼の分析など、文章の面白さと人情と冷静さが滲んでいて、軽く読めるのに読後感はちゃんとありました。
そして昔手術した担当とのエッチってエッチだな…濡れ場は少ないのですが、慣れない騎乗位とか、受けの誘い文句とか最高でした。
ハガキ書き直すSSが当然あるのだろうと思ってめくった巻末…無いのね残念!
元研修医・現町医者×元患者・現文房具屋です。
電子書籍で読みましたが、挿絵はないので、挿絵が必須な方はお気をつけください。
受の智秋は、付き合っていた男に突然、女性と結婚するからと振られ、ボロボロになって道端で寝転んでいたところを攻の檜野に拾われ、勢いで体の関係を持ちます。その後、もう二度と会うことはないと思っていた檜野に、足繁く文房具店に通われ、言い寄られ、ある日うっかり食事をすることになってしまいます。
そこでまさかの、檜野がかつて、中学を卒業したばかりの自分が、包茎手術からフルチンで(笑)逃げ出したときに、追いかけてなだめてくれた研修医だったと発覚し…というお話です。
なお、智秋は最初あっさり檜野と寝ていますが、それは酔っていた上にあまりにも傷ついていたためで、決してビッチという訳ではありません。
智秋の仕事の描写が良いです。万年筆のことやインクのこと、指先が汚れることなど、詳細に描かれていて、やっぱり作家さんってすごいなーと思いました。
檜野は口は悪いし豪快すぎるくらいの性格ですが、智秋のちょっとした変化には目敏く気付き、智秋の身に何が起こったのか、言い当てまくります。この言い当てる力、すごすぎて占い師やった方が良いんじゃないかと思うレベル(笑)。もちろん医者としてその洞察力は遺憾なく発揮されているのでしょうが。
人に甘えるのが苦手で、願望を押し込めがちな智秋。身勝手な元彼にも強く出ることができず、檜野のことを好きになってからも、檜野には他に好きな人がいるのだと思い込んで、逃げ出してしまいます。読者からしたら檜野はずーーーーっと智秋のことが好きなのが明らかなのですが、一応、思い込む原因は納得できるものではありました。
檜野にも辛い過去があること、それを救ってくれたのが実は智秋であることが明かされ、ようやく両思いに。
ちょっとしたセリフ回しや登場させるアイテムが、後の展開につながるというストーリー運びがうまいなと感じる作品でした。
夏みかん色のインク、素敵だな〜と思い、つい「万年筆 インク オレンジ」で画像を検索してしまいました(笑)。万年筆はハードルが高いですが、オレンジ色のペンなら、いつか使ってみたいな〜という気持ちにさせられました。
ズバリ断言!安曇ひかる先生は今後、要注目です。
とにかくこの方の作品は展開、ディテールともにウマイ!
ほぼ1年1冊のペースで新作が出ているんですが、
前作の「臆病なサボテン」は今後、大成しそうな予感がしました。
で、本作なんですが、いささか期待値高すぎた?
万年筆のあれやこれや、エピソードはふむふむと楽しく読めたんだが、
いくつか強引なところもあって、前作を超えるとはいかなかった…残念orz
ですが予想外の展開もあって楽しく読めます。
またこれほど作中で「包茎」とか「ちんちん」が連呼されてるってのもないw
安曇先生の滋味は「ああいえばこう言う」へらず口のキャラですが、
へらず口ついでにホーケーだのちんちんだの、言いたい放題です。
しかしながら、攻めも受けもともにそれぞれベクトルの違うやさしさがあります。
攻めは豪快磊落なスケールのでかい包容力、
受けは自分を責めながらも誰かを助けてあげたいという繊細な心
言葉とは裏腹なあたたかさに和みます。