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minikui kingyo no koi
読み始める前は金魚の擬人化なのかと思っていたら全然違うのですよ。
世は人形金魚が空前の流行という設定で、人工的に人形金魚を作ってるのです。
色白で美形の金魚は六鱗と呼ばれ高値で売買される。
それも身体に金魚の時の痣が残らないように鱗を痛い思いをして剥がすなんて内容は
ちょっと引いてしまうのですが、人々に称賛される人形金魚は高値なのですが、
中には金魚の時の痣がそのままま残る醜いと言われる金魚もいて、その末路は怖い。
そんな中で七鱗と言う人形金魚は顔に大きな赤い痣があるので売り物にならずに
縁日で売れ残りのように捨て値で売られていたのです。
そこに簪屋の店主が凄く綺麗だと、自分が作る簪が良く似合うと買い求める。
しかし、思っていた以上に七鱗は自分が醜い痣を持っている事を悩んでいて、
綺麗だと言ってくれた店主の沙鉄に嫌われないようにしている。
でも、七鱗を見て他の金魚たちが醜いと噂して、そんな醜い七鱗が簪を付けているから
簪が売れなくなったなんて心無い言葉を投げつけてくる。
自分の容姿にコンプレックスがある七鱗が一人で思い悩み、自分を綺麗だと言って
くれた沙鉄に嫌われないように振る舞おうとするけれどままならず、
一人で思い込んでこれ以上嫌われないように沙鉄の側を離れようとしたりする。
言葉足らずの沙鉄と一人でグルグル思い悩む人形金魚とのピュア恋のお話。
萌え的にはちょっと思っていた内容とは違うのですが健気な七鱗の健気で
思い込みが先立つおバカみたいな思いに胸キュンするお話でした。