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かつて私がまだいたいけな中学生だったころ、この作品と出会い、「こんなに笑えるBL漫画があったのかァー!!」と衝撃を受けました。最近はめっきり勢いが衰えてしまったように思いますが、かつて櫻井しゅしゅしゅ先生といえば突き抜けたBLにおいて他者の追随を許さない存在でした。それがよく現れた短編集です。
いかつい兄貴が実はドMでしたという1作目も捨てがたいですが、この短編集の一番の見所は、なんといってもあの「宝裸シリーズ」の1作目です。大人のおもちゃメーカー・宝裸に入社した藤島が立派な企業戦士になるまでの物語です。まじで壮絶です。腹を抱えずには読めないと思います。
エロ、ギャグ、筋肉な桜井しゅしゅしゅさんの最初の単行本だそうですが、
古さや初期単行本にありがちな拙さを感じさせない本だと思います。
その後の本と違うのは完全にショタな作品が2本入っているって事でしょうか。この2本だけ見ているとまるで普通のBL作家のようです。
でも、しゅしゅしゅさんらしさが出てるのはそれ以外の作品。
キンニク義兄が実はバリバリのMでそれをSに火のついた同級生に脅されつつ「嫌々」巨大ディルドで責めるとか
隙を見せれば自殺しようとする攻めを体を張って阻止しまくる受けだとか
ギャグとエロの爆発した状況、しゅしゅしゅさんじゃなきゃかけないと思います。
前半と後半の空気の違和感には戸惑いますが、掲載誌が違うというのもあるんでしょうね。やはり前半の筋肉ものが真骨頂でしょ。
櫻井さんの初コミックスだそうです。98~99年に雑誌に掲載された作品集です。
流石に古い作品は最近の作品と比べると絵柄の古さを感じますが、あのはっちゃけたギャグのノリはこの頃から変わらないんだな~と感じました。
「萌」と表現するにはまた違うのかもしれませんが、この作品集に収められているコメディ、あるいはギャグのお話は中々楽しめました。
お話の幅は広く、少し切ないお話から変態チックなギャグ、ショタ物まで色々収録されています。
ラブは一応ありますが、少し低めかなという印象です。
筋肉質、ショタ、はじけたギャグがお好きなら楽しく読めると思います。
作者初の単行本。20世紀の作品です。
◆快感淫靡テーション
マッチョな兄貴が実はM。S男×義弟×義兄3P。
◆不完全自殺マニアくん
自殺同好会主宰・町田×町田につきまとわれる大学生・戸塚。
◆大きなバイブの舎の下で
「宝裸コーポレーション」シリーズ。
「部長! 2丁目の田中さん宅のバイブが使用中故障したそうです 外周り行ってきます」
こんな感じ。
◆スペシャルケアだ、ばってん!
整骨院ヘンタイ医師×大学空手部主将。故障した肩を治すため卑猥な治療を余儀なくされる。
◆君に続く道
若手の会社専務×燃え尽き症候群の大学生ホームレス。センチメンタル?
◆ヒミツのテクニカルアート
ショタ。美大生×ヌードモデル少年。
◆僕・がんばります!!
ショタ。剣道の先生×門下生。深夜の道場でマンツーマンレッスン。
◆世界プルルン紀行
人類皆おホモだち(ハート)
東京→プランス→チュウ国→オーストラリ穴→エッチプト
各国をエロく紹介。櫻井さんダジャレ王だ。
◆あとがき
「ハートと股間に食い込むマンガ」がコンセプトみたいです。
まあ笑えるし、Hも激しくて満足です。ただ、同じ作者のマンガだったら、『ジャングル・キング』のほうがエロも萌えも両方つめこんであって好きです。
この作家さんの初単行本なんですね。子供が可愛いv
●ショタ作品2作
『ヒミツのテクニカルアート』は美大生×小生意気な子供モデル。生意気な子が素直になると可愛いよvという話。ラブラブ☆
『僕、がんばります!!』は、剣道道場の先生×真面目な生徒。けがれのない可愛い黒髪の子…好きですv先生も真面目なイイ男だ、って思いかけたけどやることしっかりやっちゃってます…まあ時代物だしね!
どっちかと言えば後者のが好きかなー…地に足が着いてる話で。この本の中でも一番好みです。
●ギャグ作品
私にはちょっと微妙でした。設定はみんな面白いなーと思うんですが、笑うにはなんかもうちょっと足りなかったです。むしろギャグじゃなくてもとか思ったり。ううむ。
ギャグについては、もしかしたら時代性もあるのかも。エロネタや下ネタが何というか、やり過ぎ感があるぐらいにストレート。最近のギャグだとここまで露骨じゃない気がします。私も詳しいわけでは無いですが。
あ、この作家さんの初読み作品が『無頼庵』だった私は、ここで既に熊ネタが使われてた事にビックリwww軽く萌えました。熊に。←
山ごもりネタが初期から有ったとは!!なんか感動。
●イラスト
マンガ同様、そこまで露骨にしなくてもというか。オヤジギャグ(しかも濃ゆい)の域に入りそうな雰囲気では…?編集部さんが入れたというキャッチのせいかな?多分、引く人は引くと思うです。
●シリアス作品
『君に続く道』。若いリーマン×若いホームレス。ある日、リーマンが浮浪者を家に呼ぶ事になるのです。
さらりと読めます。やっぱり設定が面白いと思う。
●表紙・裏表紙
収録作品とは全然関係無いw
作家さん自身が銀髪の長髪に弱いとの事で、やっぱり銀髪キャラがステキだと思うvvv(←裏表紙です)
あと…表紙に熊のぬいぐるみが…そんなに熊好きだなんて!(笑)