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mabataki wo san kai
文学作品として読むとかなり良いんだろうなと思います。
が、BL的萌はあるのか?と考えると、ちょっとわかんない感じで。
最後の令の両親から認められて戸籍云々のところは、そこだけ際立ってリアルな話になっているんですが、私の受け止め方としては浮いちゃっているなと。
あとがきに書かれていた試みは、活字ではないページのことかなと思いますが。あれは良かった。きっと本当に苦労して。リハビリを頑張って、どうしても伝えたい気持ちを書きたい一言だったんだろうなと。
その後は、ちゃんとハッピーエンドに向けて、二人が添い遂げる方向にオチがつくので、王道な終わり方でした。それゆえに違和感が残るな。
一層、そのまま空へ旅立つ方向の方が良かったのでは?と思ったり。でもそれだとますます編集のOKが出ないかも知れないけど。
比べちゃいけない気もしますが、木原音瀬さんと近しい分類の作品が多いと思いますが(世間からすこし離れた主題)、BLの世界観という意味ではやはり木原作品の方が重みがあると言うか、マッチしていると思うんですよね。痛いし辛いのも多いけど。
(たまにトンデモがありますが)
そういう意味で、物足りなかった、かつ萌を追求する作品でもなく、中立とさせて頂きました。
凪良ゆう様の作者様買いです。
2012年の本でしたが昔っぽさもなく、作者様の特徴でもある救いようも無いのでは?
という流れでも救いがある、割とそこら辺は薄暗くなりすぎない作品です。
ネタバレしちゃうとこれから読む方に読む楽しみを奪ってしまうと思いますので控えます。言いたいけど。。笑。
笑える作品ではありません。なんだかちょっと弱った時に笑いたい時に読む感じではありませんが、笑いたいではなくちょっと泣いて人の暖かさを感じてほっこりと幸せになれる作品かなと思います。
一冊で無理のない流れで話は進み全く先が読め無かったので、ドキドキいたしました。
2人のキャラクターも普通にいそうな2人な気もします。執着純愛と言う感じでしょうか。。
この2人は、過剰な執着とまではいきませんし、人の中にある色々な執着が描かれていておもしろいなーと感じました。
後、私はご先祖様など改めて大事にしていきたいなとおもいました。??だとは思いますが。。
お話の伏線や、過去の話の情景などとてもスッと入ってきてまた、続きが気になりました。
作者様が好きな方まだ読んでいない方是非読んでいただきたいなと思う一冊です。
ちょっとご都合主義な気がしました
超常現象とか、幽霊ものとかって
科学のように縛りがなく自由に設定を決められる分
安っぽくなりやすいというか フィクション臭が消しづらいと思います
今作は『そういう設定なんだー』と思ってしまって
いまいちのめり込めませんでした
二人がけっこう序盤から恋人同士だったからなのもあるかも
感情移入する前にくっ付いてるので
死も別れもその後の日々の辛さも他人事にしか感じられませんでした
でもあの一ページの短い一言は不覚にも涙ぐみそうになりました
あれはずるいです…
何度かのどんでん返しがある切ないけど、救いがないわけではないラブストーリー。少々お泪ちょうだいトーンが強い気はするのですが、さすがの筆致で読ませてしまう凪良さんマジックでした。
初読みの際、粗筋などを全く見ずに読み始めたので楽しく(と言うと語弊がありますが……)読み進めることが出来ました。
正直「あざといぞ!」と言ってしまいたくなるような箇所も多々ありました。しかし鼻に付く程にはならないのは、文章のうまさゆえなんでしょうね。
当て馬が登場したり、愛が揺らいだり…ということがないカップルの物語でした。
電書版巻末に収録の子供時代のエピソードもふんわりかわいいお話でした。
そんなつもりはなく積み本から手に取ったのですが、お盆の季節にピッタリのお話でした。幽霊モノだから…というのもありますが、読んでいる間ずっと、命や、愛や、家族の絆といったものについて考えていました。
表題作「まばたきを三回」は、想像していた(いい意味で)湿っぽい雰囲気は意外となくて、喜怒哀楽の詰まったドラマ作品でした。幼い二人の交流にも胸きゅんでした。ところどころ堪えきれず泣いてしまいましたが、後日談にあたる「夏より」まで読んで、とても清々しい気持ちで読み終えることができました。
個人的に命や精神って「巡るもの」だと思っていて、誰かの優しい思いってきっと誰かの幸せに繋がっているんじゃないかと考えているので、この作品にはとても共感しました。たまたまですが、この季節に読めて良かったです。
幽霊ものと知っていて読んだのですが、想像していた幽霊ものと全然違いました。
突然令が交通事故で無くなったと聞かされ、そこから一人亡き令の面影に寄り添って生きる一佳がとても切なかったです。
そんな一佳の前に幽霊となって令が現れ、楽しい二人だけの時間が始まったと微笑ましく読んでいました。
なのに、まさかの一佳も幽霊??
そして、二人で成仏するために力を尽くしてよかったね~と思っていたら、ん?死んでない??
といい意味で2度裏切られた感じです(笑)
凪良先生恐るべし。
作品はせつなさあり、暖かさありの優しいお話でした。
特に、病室で二人が手紙交換をはたしたシーンは胸が締め付けられました。
神というか、むしろ神々です。
「いま、会いにゆきます」や「世界の中心で愛を叫ぶ」を彷彿とさせる純愛物語です。
二人が生きててくれたこと、それから二人を認めてくれた令の両親、二人に正しい道を示してくれた一佳の両親と祖父母、二人が家族となるきっかけを作ってくれた山背に「ありがとうございます」と言いたいです。
最初から最後までとにかく優しい物語です。
子供から大人になるまで、ずっと一人の人を想い続けるだけでも大変なのに、身体から魂が離れても愛しあっていたのですね。令を失った一佳と、幽霊になり一佳の側にいるのに気付いてもらえない令、二人の2年間の孤独と悲しみは相当なものだったと思います。
はー…幸せな結末で本当に良かった。
あの後二人は本当の家族になって、結婚式とか挙げたのかなぁ。私も出席したかったわー。
こういう非リアルな内容の、現実感のあまり感じられない内容のお話はどうも苦手で敬遠していたんですが、あらすじ知らずに購入して、読んでみて、自分のなかにあった苦手意識が吹っ飛びました。
面白い。
途中までは「幽霊とかそういう類いのお話なの?」とページを捲るスピードも遅く読んでいたのですが(令だけ幽霊かと思いきや一佳も幽霊になっていて頭のなか???でしたし(笑))、二人して人形に乗り移って令の両親の元へと旅立つ姿に涙し、小汚なくなった人形を抱き締めてもらえたシーンで号泣しました。
二人とも生きていて本当によかった!
医者が奇跡だねえというところで妙にストンと落ちたんですよね。あ、すごく面白い、と。(笑)
そのあとに続く二人が自立できるほど回復して二人暮らししているお話には安心と萌を頂きました。
円陣さんの絵も繊細ですごく綺麗でした!
一度のどんでん返しならともかくここまでひっくり返ると、もう「すごいなあ」としか思えません。
友人のお勧めで購入したのですが、読み進めていくと二回目のどんでん返しで「(あまりいい意味でなく)え?」と思い、読み進めていくともしかしてこれは(私が読んだ中で)凪良さん初の悲劇エンドなのでは??と不安になりましたが、………あれれ?ハッピーエンドだー!(笑)
村を逃げ出すくだりは重要だとは思うのですが、ふと「私が読んでるのはBLだよね??」と思ってしまいました。
ちゃんと伏線すべて回収して大団円なんですけれど、何となく他の凪良作品に比べてピースがきちんと収まっていないような軽い違和感を覚えます。何でだろう??
多分小さな「あれ?」が積み重なって、さわさわしているのかも。
幽霊ネタは好物ですが、凪良さんは普通の日常の話の方が好みみたいです。
何の葛藤もなく恋人になってしまうのは、この話は何故か受け入れられました。令だったら、仕方ないんじゃないかなあ。あの時、初恋の呪文で魔法にかかってしまったのですから!
シトロンノマカロン。
短針が夜の12を越えてから読み始めました。
涙が込み上げる度亡くなることは悲しい、亡くなることは悲しいと言い聞かせていましたが、一番泣いたのは生きているかもしれない、生きてゆけるかもしれないという希望がみえたときで、それは新しい感覚でした。
記事で重体とあったので、令は生きているんだろうなぁと予想していましたが、一佳もそうであってよかった。逆に一佳が…だったらと考えると…;;
出会い、過ごし、別れ、すれ違い、また違う形で出会って少しだけ過ごした後、別れた令からの「いちか あいたい」にはもう。試みとはこれでしょうか。大成功です;;笑
見事に『死ぬほど好き』を実現していて、何より最後まで読んで、「よかった。心からよかった」と思える物語だったことが一番嬉しかったです。一番の贈り物。
メイン以外に記されている"幽霊"は、温かさよりやさしさ、それでいて静かな怖さのようなものもしっかり伝わってきました。
ひとに限らず一斉に死ぬことなんてできない。誰かに遺されて生きて、誰かを遺して死ぬのだと思います。
いきている内にしか、やさしさには触れられないということも。
今まで読んできた凪良さんの御本も含め、割と攻め受けの好み…傾向がわかりやすいのですが、悪いとかではなく、時折同じ二人の別世界をみているような感覚になります。穏やかで、正統派な印象。
因みに一佳は、二度程「トーストの上で蕩けて」いる印象があります(笑) 純粋で、素直で優しい、気立ての良い攻めでした。