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shigekiteki na kankei
やまかみ先生初の麗人コミックス!ということで、しかもタイトル『刺激的な関係』…
一体どんな刺激が待っているんだと期待しつつ読み始めました。
表紙の大きなタイトルも目を惹きますね!
内容は表題作が2本と短編2本です。
表題作「刺激的な関係」
自他共に認めるイケメンでゲイな海谷。夜な夜な相手を替えて遊んでいた彼でしたが、
ここ最近マンネリ感を感じていて、新たな刺激を求めていました。
そこで出会ったのが同期の牧瀬。職場でも地味で大人しそうな彼ですが、
彼が落としてしまった文庫本を海谷が拾ってしまうことから、お話は進みます。
この文庫本というのが、SM小説!会社に持ってきちゃうんかーい!とツッコミどころは
ありますが、そこは置いといて(笑)
刺激を求めていた海谷は牧瀬に『自分を開放してみろよ、オレがお前の望みをかなえてやる』と迫りますが、ところがどっこい、立場はなんと逆転!眼鏡を外した牧瀬の
本領発揮で『僕が支配する側=S』だと、プライドの高そうな人間を屈服させることに
興奮するんだと、まさかの展開へ。この攻め×攻め同士の2人がお互い騙し合いつつも
結ばれ、海谷は牧瀬を『キサマはオレの敵だ!お前なんかは大嫌いだ』と言いつつも
体は正直で、結局なんだかんだで相性バッチリな2人でした。
もう少しSMっぷりがすごいのかな?と思っていたのですが、行為自体は結構あっさり
でした!
「きみと歩く」は年商20億の社長と、好きだったイトコの借金を返すために自分の
体を売ることを決めた美少年のお話です。
一晩50万で買ってくれと言ったり、フルネームを名乗ったり、行為自体も初めてだという彼=真野。初めての行為に必死な真野を、社長=西永はお金だけ払い、『もう客をとるようなことはやめた方がいいよ』と優しく忠告します。声をかけた男が西永で本当によかったな真野…!
この西永はゲイであり、好きな相手・恋人にはなんでも与えてやりたいといろいろと
貢いでしまうタイプの男で、結局最終的には相手が『重い』と負担に感じてしまい
去って行ってしまう…という繰り返し。
その後、2人は再び出会い結ばれますが、『どこへ行きたい?何が食べたい?したいことがあったら何でも…』といつものように尽くしてしまう西永に、『オレのことよりも、
あなたがしたいことにつきあいたいよ』と綺麗なまっすぐな瞳で返す真野に、
やっと西永はうまくいくんじゃないか、よかったね!と思える締めかたでした。
「支配も束縛も」このお話が一番お気に入りだったりします。
ベンチャー企業のやり手社長の立沢と、人がよくておっちょこちょいな小学校教諭・相場。
ゲイバーで出会ってから同棲している2人。毎日忙しい立沢のために手料理を振る舞おうと頑張る相場ですが、失敗ばかり。『出来ないことは無理にしなくていい、君はそういうところが可愛い』と甘やかしてくれる立沢ですが、少しでも立沢に何かしたいと考える相場。
教師の仕事もあまりうまくいかず、落ち込んでいたところに立ち寄った喫茶店で
心のよりどころを見つけます。長谷川という素直でワンコな当て馬存在の大学生とも
出会い、いろいろと励ましてもらうものの、立沢は相場へ『仕事をやめろ』『君は黙って
僕の言うことだけを聞いていなさい』と日に日に束縛を激しくしていきます。
自分の存在価値について悶々考えてしまう相場に長谷川は『自分のいい所を捜せ』と
前向きな言葉と同時に『好きだ』と告白してきます。しかしそれを偶然目にした立沢は
嫉妬爆発!もう相場しか目に入ってません!
一度は逃げる相場でしたが、立沢に縋り付かれ…。DV問題にありがちですな…。
立沢の素直に言葉にできない相場への想いが執着や束縛に変わったようですが、
この2人、これからどうなるのか…。立沢が束縛や執着をできるだけ我慢するようにし、
相場も新たな職場を見つけお互い歩み寄って暮らしていけるのか、もしくはやっぱり同じ
ように束縛は繰り返してしまい2人ダメになっていくのか…今後をいろいろ考えられる終わりかたでした。でも当の2人が幸せならいっか!というお話でした。
表題作「刺激的な関係」は「攻め」×「攻め」で、ソフトSMでした。
SMのほうはガッツリ画面に入ってきてはいますが、
実際は痛いことやいじめるような場面はそんなに濃くは描いていないので、
苦手な人でも大丈夫だと思います。
攻め×攻めってなんか懐かしい香りがするのはなんでだろう(笑)
商業誌では意外と見ないタイプの内容じゃないかと思います。
個人的には攻め×攻めは結構好きです。
ちなみにこちらの「攻め」×「攻め」は構図的には「攻め」×「受け」が徹底していました。
つまりポジションは固定ということで。
そこでできればリバ有りだと「攻め」×「攻め」の真髄が見られて嬉しいのになぁ・・・
なんて思いました。
同時収録「きみと歩く」はお金がないっ的な・・・?
しかしお金のために体を投げ出す受けを見ているとちょっと胸が痛む。
それにしても年収20億の攻めって一体!?ケータイサイトってそんなに儲かるの!?
アプリ系とか結構すごいらしいけど。そっちのが気になる(笑)
もう一つ同時収録の「支配も束縛も」。
まんま束縛攻め。束縛系実は好きなんですが、やりすぎはいかんよ、やりすぎは。
でもやまかみさんのやり過ぎというかはっきりした作風は割と好きなんだな。
特に狙ってないギャグが最高です。
話がそれました、こちらは別にギャグは一切ないシリアス束縛です。
当て馬君が可哀想でしたが、彼はいい人なのでまたいい人が見つかると思います。
主人公攻めは好き過ぎて受けを閉じ込めておきたいタイプなんですが、
そういうのがお好きな人にはお勧めです。