本当に好きだから「すき」とは言えない

君に触れたら

kimi ni furetara

君に触れたら
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×235
  • 萌14
  • 中立5
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
24
得点
362
評価数
95
平均
3.9 / 5
神率
36.8%
著者
松幸かほ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773086058

あらすじ

大学生の真咲は、艶やかな笑みを浮かべ夜の街を歩く小悪魔。
ある日入ったバーで、中学時代から想いを寄せていた貴尚に出逢う。
思わせぶりな態度で彼を誘う真咲。
貴尚が自分に興味を持つのはわかっていた。
今の真咲は、彼の心に棲む「あの人」のコピーだから。
本当の自分では絶対に好きになってはもらえない。
貴尚に愛されるたびに悲鳴を上げる自分の心に真咲はそう言い聞かせた。
しかし、仮初めの幸せも長くは続かない。
「あの人」が帰ってきてしまったから……。

(出版社より)

表題作君に触れたら

藤居貴尚,25歳,学校の先輩でバーのオーナー 
新堂真咲,20歳,ずっと片想いしていた大学生

同時収録作品忠明の受難

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数24

もっと攻めザマァになればよかったのΨ( ̄∇ ̄)Ψ

定期的に読み返している好きなお話の一つ。

中高一貫校に入学してすぐ、危ないところを生徒会長藤居に助けられ、憧れが初恋となった真咲。
でも、藤居の隣には、既に女王様のような存在のお似合いの恋人碧がいた。
中学時代、あっけなくひっそりと失恋したの真咲は、いつか藤居の目に留まればいい、と碧の仕草や表情を真似るようになる。
藤居達が卒業しても、そのまま"碧のように"を目指し、気付けば小悪魔的魅力のお姫様ポジションに。

そんな真咲と藤居の再会モノです。

大学生の真咲がたまたま入ったバーにて、オーナー兼バーテンの藤居と遭遇。
もちろん、藤居は真咲の事は覚えてない。
中高以来の友人忠明に相談しながら、碧の雰囲気を保って親しくなり、ついに藤居から付き合って欲しいと告白される。
その時、脳内で大玉花火が打ち上がっている真咲、かわいいなぁ。

しかしだ、この時の藤居が、真咲なら不要な嫉妬はしないだろ、なんてのたまう。
そんなん言われたら、嫉妬できないじゃん。
なんだよ〜藤居先輩(# ̄З ̄)

めでたく恋人同士となり、付き合い始めるのだけど、ちょいちょい藤居には『は!?』ってさせられちゃうんだよなぁ。

幸せ有頂天の真咲だけど、自分が好きになってもらったのは、碧に似てるから、と本当の自分を出せず、苦しくなってくる。
本来、小心者でネガティブ思考な真咲なので、一人で悩んでるのがかわいそうで。
藤居の隣にいれるだけで嬉しいってかわいい真咲を、碧が現れてもうお払い箱なんだって、泣いてる真咲を、見せてやりたい。
こんなにかわいくて藤居大好きな真咲を、もっと見てやれよ\(-_-)
もったいないことしてんぞ!藤居!!

元カレに泊めてって言われて、今カレの真咲の前でOK出すって、デリカシーとか気遣いとか皆無じゃね!?
胸ぐら掴んでガクガクさせたい(*`Д´)ノ!!!

真咲から避けられても、自分からは動こうとしないのもグーパンもの(ノ`△´)ノ

なので、攻め様の藤居の魅力が私にはイマイチだっのですが、真咲が好きって言うなら仕方ない。
これからは、溺愛全開で真咲を可愛がっておくれよ。

真咲は健気でかわいくて、藤居にはもっと慌てるがいい、とせせら笑い、なんだかんだで、何度も読み返す大好きなお話です。

2

処女なのに、魔性の小悪魔を演じて

トピは忘れちゃいましたが答姐で「健気な処女受け」作品だと知り、面白そうだなぁと読んでみたのですが、この受けの真咲が本当に必死で健気でかわいかった。

セックスどころかキスもした事がない純情な子が、遊び慣れた気ままな猫(それも女王様気質の)を演じたおかげで見事憧れの人から告白されるも、素の自分と演じてる仮面とのギャップに悩む……というお話です。

中1の時、助けてもらった生徒会長の貴尚を好きになるも、貴尚には碧という学内でも公認の恋人がいることを知り、すぐ失恋。
寮の同室の忠明に、今は地味だけどどこか碧に似てるかもと言われて碧の仕草など全てをコツコツと研究した結果、魔性の小悪魔とまで呼ばれるほどになった真咲。

貴尚先輩はとっくに卒業しちゃったけど、いつかどこかで会えたら…という淡い期待を胸に抱いて7年間。
ある日、バーに入ったところそこは貴尚の店で……、ドキドキした顔は見せずに手慣れた感を演出した結果、貴尚とお付き合いできることになります。

貴尚の好みは元カレの碧先輩みたいな雰囲気の子だと思っている真咲は、全てが初めてだなんて知られたら重くて嫌われてしまう……と悩み、例の友人・忠明にSOS求めるところがおかしい。
「初めてなのに、初めてじゃないように見せる方法」について相談する真咲に対して
「バナナでもナガナスでもいいが、ゴーヤはやめとけ!」

吹きました。
素の真咲は地味の地味で、ネガティブスパイラルに陥っちゃう子で、何かあるとすぐに忠明にヘルプ!
その二人のやり取り、忠明のまたかよ!感が、どこかコミカルでクスッとできるので、この作品が切なさ一辺倒になるのを防いでます。

本当はイチャイチャしたいのに、望まれているキャラじゃないからと素っ気なく振る舞ったり、影で貴尚の好みをしっかり把握してそのおかげで貴尚が喜ぶ姿を見て、心の中では特大の花火が打ち上がるくらい嬉しいのに、あくまで何でもない様子を演じる真咲。

あぁ、一刻も早く健気なこの子の本当の姿を知ってほしい!!と読みながら願った矢先に、アメリカから帰国した碧が登場するのだけど、私はここから攻めに物申したい!!

碧に泊めてと言われて、何で即オーケーしちゃうかなぁ???
真咲が隣にいて、真咲は碧が元カレだと知ってるんだから、そこは「ゴメン、この子と付き合ってるからそれは出来ない」と断るべき。
しかも真咲の事を碧と二回も呼び間違えて、ただでさえ不安に陥れてるくせに。

もう碧の事は何でもないからこそ泊めたのかと思いきや、碧と再会して心が動いたとバカ正直に白状してるんです。
よりを戻すつもりはなかったと言ってるけど、なんか怪しい。
幸いにも碧自身が貴尚は過去の人だったから、何も起こらなかっただけで、もし碧になんらかモーションをかけられてたら、寝ちゃってた可能性はゼロとは言えなさそうなところがモヤモヤ。

そして真咲が着拒して連絡絶った後も、家や学校にでも押しかけて来ればいいのに、そこまでする必要はないとか言っててムカッ。
なにその余裕。
お前が来いや!!!と思ってしまったわ。

なんか攻めに対してモヤモヤ消化不良になってしまいましたが、仮面が剥がれた後の真咲を溺愛する様子ときたら凄い。
結局、貴尚も本当は束縛独占欲強いクセに、それを隠して付き合ってた訳で、何も隠す事のなくなった二人はただただ甘いイチャコラカプ化。

【忠明の受難】は、「碧先輩は綺麗だけどおっかない」と言っていた忠明が、まさかの碧先輩にロックオンされて食われちゃう話。

電子には【完全版】が収録されていて、中身はコミコミスタジオ限定特典と同じですが、忠明の受難が永遠確定みたいな終わりに、忠明にエールを送りたくなるし、主役カプすら霞みそうな碧女王様の存在感はさすがです。

2

恋のために本当の自分を偽る切なさ!

ずっと読みたくて、でもあらすじが切なそうでなかなか読めませんでした。
やっと読み始めてもやっぱり切なくてなかなか進まず。
でも碧が現れてからは一気に読めました。

途中までは切なかった!真咲が本当の自分を碧の真似で隠して無理して。2度も碧と呼ばれて。
でも貴尚も仮面をかぶって付き合ってたんですね。
貴尚は真咲が碧と似てるからと碧が好みそうな態度を取ってたなんて。

真咲が貴尚一筋なのがすごいですね。その為の努力も。でもそのお陰で学生時代は良い部分もありましたね。

出来れば貴尚には本当の真咲を好きになって欲しかった。

でも送別会の後はやっと真咲も本音を言えて経験豊富だとの誤解も解けて、貴尚から可愛い可愛いと言われて。
その後も貴尚に溺愛されて。独占欲や束縛もぜひお願いしますですね。

とても良かったのですが、貴尚は仮面を被った真咲のどこを好きになったのか謎でした。
碧と似てるとひかれて、碧が帰ってきたら今度は真咲と違うと感じて。真似しきれてない部分があって少しは本当の真咲を見てくれたのでしょうか。

真咲が本当の自分はダメダメだから嫌われると言ったら自分好みに変えるとか。
素のままの真咲を見せて愛させてとか言って欲しかったなあ。

子ネズミがジタバタして念願の人と恋人になれましたね。

忠明の受難はまさか碧が!しかも最後は!この二人はどうなるんでしょう。碧はアメリカに帰るの止めちゃうし、忠明逃げられないよ!

3

ゴーヤは痛いだろ

ムク先生つながりでこの本をget。
あんまり期待とかなくさらりんと読み始めたら面白かった!
なにがってメインカプじゃなく、サブキャラの女王と、
受けさんの硬派?お友達!
硬派お友達は、なんであんないいやつなんですかねー。
いいやつだわ、ほんとに。
受けさんに 「ゴーヤはやめとけ」というあたりが、
まじめにアドバイスしてておかしすぎて大爆笑!
(いやコメディじゃないんですよ、ほんわりじんわり系だと思います)
ぜひお友達になりたい。
女王は強烈ー(笑)。最後、女王蜂の一刺しあります、お楽しみに。
他のお姉さま方も女王に興味津々みたい(笑)。

メインカプは一生懸命な臆病小動物でも演技は練習して上手し!な受けさんと
イケメン完璧金持ち男子(嫌味なところはなし)攻めさん。
けなげだねえー受けさん。
可愛くって、この子も頭ぐりぐりしたくなっちゃう。
キャラが4人ともたってて、めちゃ入れ込みやすかったです。

萌2と悩んだけどーうーん。ファンタジー好きなんで、神はファンタジー用スペシャル枠で
日本日常ものだったから、うーん。やっぱ萌どまりにしとく。

1

あたふた子ネズミ

憧れの人に好きになってもらいたい一心で擬態する真咲を可愛いと思うかどうかでストーリーの印象が変わってくると思う。私は可愛いと思った。
あたふた子ネズミが、一生懸命クールな女王様を装ってても、時々漏れる本来の姿、甘いもの好きだったり、好きな人に手作りの料理を食べてもらって喜んだり、そういうのが可愛かった。
貴尚も実は溺愛系で、本当は素の姿で相思相愛なのに、二人して擬態してたわけなんだけど、自分は碧の身代わりで、本当の自分に価値はないと思い込んでる真咲がせつなかった。
きっかけは擬態した姿だとしても、溺愛系の貴尚には、あたふた子ネズミの真咲がお似合いで、甘い雰囲気の後日談とか読めて嬉しかった。
友人の忠明が、そっけなくも的確な?アドバイスとか、最後の方の爆弾投下とか、いい仕事をしてて、番外編で碧に捕まってしまった後日談が気になる。忠明にはぜひ、真咲に頼られ、貴尚に睨まれ、碧に取り憑かれ、彼にとっては想定外であろうアクティブな人生を送ってほしい。

4

小悪魔に化けたあたふた小ネズミの愛と涙の物語

少し甘く切なくお話が読みたいなと思って手に取りました。

そんな気分の時に松幸かほさんはぴったりな萌をよく私に贈ってくださるので、カバー絵が素敵だったのと評価が高かったので読んだのですが、ほんとにいいお話でこんな話が読みたかったんだと思えるような作品でした。

真咲は中学1年の時、ガラの悪い先輩に襲われていた時に助けてくれた生徒会長の貴尚に一目惚れし、その3日後綺麗な女王様のような碧先輩が恋人だと知って失恋するという淡い初恋の思い出がある。
寮で同室の友人忠明に碧に似ていると言われたことから、半年間しぐさや表情を観察し言動を予想するまでになりいつしか碧ならこうする、こういう言い方をするという真似事が通常の姿になっていった。
貴尚には何したって適わないような恋人がいるのはわかっていても彼の思い人のような表情をしてふるまいをして少しでも近くに感じたいという想いが健気すぎます。
真咲の素の性格は『ネガティブスパイラル機能が標準装備』された地味で地味で超地味と自己評価しているのですが、いつか出会った時に碧に似た自分に振り向いてくれるかもしれないという儚い思いに精一杯無理をして頑張っている姿が浮かんで切なくなりました。
それからずっと碧のコピーとしてふるまい、周りも気ままなお姫様として扱うことに慣れれていき20歳になったとき偶然入ったバーのオーナーの貴尚と再会します。

程よい頻度を計算してバーに通ううちに貴尚から付き合わないかと誘われ初めてのキスの後、嬉しさと恥ずかしといろんな長い間の想いが入り混じって姿が見えなくなってから座り込むほど動揺してしまう場面でホントにワーどうしよう~っという気分になりました。

顔はクールに知らぬふりしながらも忠明に焦ってあたふたメールするところがかわいらしいんです。
笑えるのは、初めてなのに初めてじゃないと思わせる方法を相談された忠明が面倒になって「キューリでもバナナでも長ナスでも……でもゴーヤはやめておけ」というあたり。
日ごろから真咲の愚痴の対処や凹んだ時のフォローで慣れているんでしょうね。

クールで遊びなれた猫を装って、演技し続け嫌われないように付き合おうとする真咲の心情にきゅんと締め付けられる思いでした。
そして、3年前に渡米するときに別れたという碧が急に帰国し、貴尚のマンションに泊めてほしいとバーにやってくるのです。
何で泊めたりするかなあー元カレを、楽しみしていた遊園地デートもキャンセルするし…
事後に碧と2度も呼び間違えた前科もあることですし、このにぶちん男に制裁を与えないことには許さないぞという気分になります。

”本物”が戻った今、メッキが剥がれ用無しになったのだからと自分から離れることに決めた真咲はよく頑張りました。最後まで碧ならこうするというきっぱりとした高飛車な別れことばを吐き出して連絡を絶つのです。

泣きながら別れを受け入れようと必死で頑張る真咲。
あとからその裏で、いつしか今本当に好きになったのは真咲だと気が付いた貴尚の苦悩が碧によった語られるのはちょっとすっきりしました。

それにしても、クールで大人の恋愛がしたいのだと思っていた貴尚が実は独占余が強く恋人は溺愛したい人だったなんて…。お互い相手のことがわかっていなかったんですね。
真咲のためのスペシャルお子様ランチが素敵。溺愛彼氏の本気を感じました。

後日談の『忠明の受難』では、碧を綺麗でちょっと怖いと評した忠明が、真咲たちの間をかき回してまた面倒なことになるのを防ぐため、碧の言いなりに付き合うのがおかしかったです。
忠明をすごく気に入ってしまったらしい碧がどんな手を使って堕とすのかと思ったら…。
裸で同じベットで目覚めた忠明の慌てぶりがおかしくてこちらのカップルの行く末もみたい気がします。

11

好きな人のためならどこまでも…

 全寮制の男子高校、青稜学院で真咲はいきなり生徒から襲われそうになります。
 ところが、襲われる寸前に高等部の貴尚に助けられます。

 貴尚は碧というクールな存在の男の子と付き合っていたということで、真咲は碧のまねをして先輩から好かれようとするのです。

 卒業後バーで貴尚と真咲は再会し、貴尚好みに成長した真咲は、彼とのデートを重ねます。そこで真咲はお姫様扱いされるのですが、碧の影と真咲自身の葛藤はかわいそうです。

 本物の碧が登場したとき、真咲か碧かを選ばなくてはいけない貴尚ですが、その姿が最後まで王子のようでした。真咲はお姫様で甘い仕草がかわいかったです。

1

受けの一途さ

ずっと片思いをしていた貴尚の理想になるために、自分の性格を変えた真咲。
でも本当は思いっきりネガティブで自分に自信がなくて、本当の自分を押し込めるのに必死。ある日貴尚の勤めているバーを偶然見つけます。それから二人の交流が始まります。

なんといっても真咲の一途さが可愛いですよね。見本である碧や片思いの貴尚が卒業したら意味がなくなるのに、碧の真似を続ける真咲。
そして再会してからも演じ続ける真咲。貴尚に初めてだとばれないために苦悩する真咲。
おバカに一途すぎて可愛かったです。
素の方が2人はきっと素敵なカップルです☆

最後に短く碧と忠明の話が載ってるんですが面白かった。女王様健在でした!忠明君が将来可哀相(笑)

3

超絶ネガティブ受け!

学生時代からずーーーーーーっと片思いしていた先輩好みになるために先輩の恋人の真似をする主人公・真咲。
そうして大学生になり先輩と再会し、見事気を引くことに成功するのですが…。というお話。

設定が可哀想すぎてめっちゃ好みです。笑
私、最終的にハッピーエンドなら受けがとことん不幸でも全然許せるし、むしろそれが萌えの材料になるタイプなのでw

真咲が本当はめっちゃ地味でネガティブなのに、そんな本来の姿とは正反対の遊び慣れた余裕ある小悪魔を装うのってほんと並大抵のことじゃないはず。
そしてそれをもう4年くらい続けてるって…どんだけ一途なんだ…健気…というまさに萌えポイントです。

ところが…!
終わってみてなんとなく釈然としないのは私だけでしょうか………。
先輩は、これだけ何年間も想われていて人格まで変えた真咲の努力とか一途さにもっと驚くべき!
そして自分が元恋人と重ねてみてたり名前呼び間違ったり(こういう不幸大好き←)そういうことをもっと反省すべき……!!!

くっついてからは本来の溺愛っぷりが全面に押し出されてて真咲にベタ惚れって感じで良かったは良かったんですけど、なんかその前までのそれこそ執念とも呼べるほどの真咲の一途な振る舞いとかが報われていないと思っちゃう…。

これ以上、反省しろ、真咲を大事にしろ、っていうのは贅沢なのかな…?
多分真咲の性格的に先輩を責めたりしなくてそのまま二人がくっついちゃったから読者としてはモヤモヤが残るのでしょう……。

そんなわけで消化不良な感はあるものの…
全体的には萌え!!でした。
不器用で一途な真咲が無理するのが可愛くて、でも先輩の影にはいつも元恋人がいることを感じているのが可哀想で、何回も何回も泣きました……( ;∀;)

くっついてからの先輩のこれまでを巻き返す勢いの溺愛っぷりはほんとすごいのでそこも楽しいかと思います。笑

7

かわいいといえばかわいい。

大好きな先輩のために先輩が付き合っていた彼氏のように振舞うことを覚えていった真咲。
そうして偶然の再会の後も近づいていって…。

なんだろう。
健気なんだけど、最初の方とかちょっぴりあざとくも見えたり。
軽く振舞おうとするするんだけど、だんだんそれが辛くなってきたり。
「初めて」を「初めてじゃなく」見せるための努力とかもあるんだけど。
それ、相談するのはどうだろう…と思ってみたり。
忠明はホントいい迷惑だよね。
というか、なんか真咲ってずっと忠明に相談してばっかなイメージなので、よく忠明付き合ってくれたな、とうっかり忠明に感心させられてしまうよ。
それぞれが実は少しずつ偽っていて、好きな人の好みでいたいと一生懸命というような話…なんでしょうか。

それよりも。
それよりもですよ。
もう、断然、個人的には碧派です(笑)
「忠明の受難」の中でそれっぽい空気だしてる碧。
この方がどんなふうに忠明を落としていくのか非常に見てみたい。
がっつりスピンオフ希望です。
忠明の方もあっさり落ちるような人物ではないと思うのですが、最後の数行の展開は怒涛でした(笑)
是非こちらのお話を!!

2

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