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厩戸の皇子の口からはっきりと、その性癖が語られるこの5巻。
毛人を巡る刀自古と布都姫と皇子
どうしてこんなに毛人はモテるんでしょうかw
何としても布都姫と毛人を添い遂げさせたくない為に画策する皇子なのだが、
毛人に激しい恋情を抱く異母妹の刀自古が、布都姫と入れ替わった為に、義兄妹でちぎるはめに!
それにより懐妊してしまった刀自古は厩戸皇子の元へ腰入れすることに。
この禁忌の妹は、或る意味叶わぬ恋をしている者同士、とても似ているのだ。
負の感情の方向へエネルギーが向かうことからしても。
また今回、皇子は額田女王の娘と婚姻することになるのだが、その初夜、皇子の意識は屋敷を離れ毛人の元へ
そして毛人と結ばれるのです。
しかし、毛人はそれを覚えていない。
皇子には現実でも、毛人にとっては夢の話なのだ。
皇子は、悩みが深くなるにつれ、誰にも邪魔されない夢殿にこもることが増える。
彼が内へ、内へとこもろうとする姿に、彼の病み度がハンパない事がうかがわれるのです。
誰の愛もみな一方通行で、どれ一つとして交わらない。
不毛な愛に、切ないのです。
勿論、国政も動いているのですが、この巻は交わらない愛情による憎悪が苦しみがあふれた巻となっているのです。
自分的に、結構すきなのが皇子の弟・来目の王子です。
母親にうとまれる兄上だが、全幅の信頼を寄せて、慕って、まっすぐで純粋で、とってもかわいいのです♪
そして、この完全版はカラーページも復刻なのですが、毛人を挟む布都姫と刀自古、それに梅の枝でぶってやろうか、という吹き出し付きのものが!?
思わずニヤニヤしてしまうのでした。
今回の帯は評論家の東浩紀氏「聖徳太子がもし超能力者で同性愛者だとしたら-本書に出会ってのち、僕は日本史を普通によめなくなってしまった。歴史改変の頂点に位置すす軌跡の傑作」
まさにその体験を、この本を読んだ読者はしたのですwww