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デビュー当時の03年からの比較的古い作品の、四菱家シリーズでまとめられた一冊。
環レン作品というと、強引で傲慢俺様な超スーパー攻め様と、女子とみまごう受けちゃんが特徴だなと思っているのですが、今回こうした古い作品がまとまって、
そしてその当時を振り返る作者さんの歴史を読むにつけ、なるほど!と、とても納得した次第でありますヨ。
始まりは少女漫画。
ヒロインを助ける繊細なビジュアルヒーローが、ヒロインを助けるのはもったいないとw
それでさらに屈強なヒーローが、ということで、「男が惚れる男のヒーロー」という環作品の俺様ヒーローが誕生するわけですね(ウンウン、、)
こうして見ると、自分が環作品に抱いていた印象はあながち間違いではなく、その前提の元である、根が少女漫画である事を思うと実に愉快にこの作家さんの作品が受け入れられてくるのです。
多分、自分的にこの環作品のパターンは苦手な分野でもありますが、このあとがきを読んで読みかえすと、意外にも!?(流されやすい?w)面白いんですよ♪
『無垢な疵の被愛』では華族の家柄ながら親から虐げられて檻に入れられ暮らしている少年を救う(救ったのは結果で、本来はちょっと違うがw)四菱。
この傲慢俺様が、意外にも受けの青年にメロメロなのがその態度の影に見えていて、ひょっとしてツンデレを隠す仮面なのか!?と思うと、この傲慢が愛しくなるw
一件少し頭が足りなさそうなこの受けちゃんですが、このアホのみたいな健気さ、不断だと地雷なんだけど、なんか妙にかわいい♪
捨てられるのを怖がる、一心に信頼を寄せる姿が思わずツボりますv
巻末の描き下ろしにて、秘書の式部(めがねのおじさんと呼ばれていた)が死んでしまって、四菱は足が不自由になったと描かれてあるので、ひょっとして何か話があるのか?と。。。
『ハートの相場』と『MASTER』は、新しくオーナーになる傲慢俺様な四菱と、彼に絡まれて変な執着を持たれるホテルマンのお話。
これがこの本の表題の「支配者と獲物」を指していますね。
これね、ホテルマンが最後の最後までものすごく抵抗するんです。(体は反応しちゃうのに)
このホテルマン、気が強くて正義感が強くて男前そうなんだけど、維持を張るのが余計に執着を生んでる元だって気がついてない辺りが、初心?www
きっとおかん受けになるに違いない(爆)
『淡あかり』は四菱とは姻戚(というのか?)がある家柄の、昭和初期設定の義理の兄弟もの。
互いに好き合ってるのに、その形がゆがんでしまって、互いの気持ちを履き違えていたというお話は、実に淫靡に陰湿にエロティックに展開見せます。
義兄が、義弟を自分のモノにするために監禁したり、あげくは女装させて”妻”にするんだけど、何か不気味でした。
ここでリアルを持ち出しちゃぁいけないけど、もし義弟が歳とって老けたら、場末のオカマバーのママみたいになるんじゃぁ、、、とか(余計なお世話ですみません!)
こういうカプは美人薄命でいてほしいですね(汗)
普段だと、ちょっと苦手なパターンのはずなのに、何だかものすごく楽しめてしまいました!
環レンさん、ありがとう☆
支配者と獲物という構図まんまでございます。
「無垢な疵の被愛」はあれですね、
いわゆる白痴愛的な要素が入っていますね。
リアルにも、こういった性癖というか?白痴に惹かれる男性は意外といらっしゃるというか。
といっても藍は本当の障害者ではなく、単に勉強させていないだけみたいですけどね。
とどのつまり、攻め様は庇護欲をかき立てる相手の方がお好みなのでしょう。
んーむ。まぁ王道ですよね。しかしこの手の王道はやっぱり少女漫画的なノリといいますか、
どうしても「受」を女扱いしてしまうパターンが多いので、
庇護されたい願望のある人は、受けに自分を重ねて読むと嬉しい・・・のかしら(汗)
無垢な疵の被愛 は
生まれつき知能の発達が遅かった為に伯爵家の子息なのに犬小屋同然の場所に
閉じ込められた受け様が、父親を苛めてるおじさんだと思い込んで攻め様に
父親を苛めないでと・・・
攻め様は、戦争成金で受け様の父親である伯爵家を買い取ろうとしている人物
受け様は自分がどんな立場で虐げられているのかも判断出来ない哀れな人
鍵の外れた小屋なのに自分で出ようとしない受け様に攻め様がした行動は・・・
ちょっと痛い感じで切ないお話です、攻め様は傲慢系ですね。
でも、本当は受け様は非常に知能が高いのです、攻め様の屋敷に引き取られてから
どんどん知識を吸収していくんですが、精神的には幼子と変わりない状態なんです。
受け様は攻め様に嫌われないように、叱られないように頑張るのですが
ある日攻め様がこのまま家に置いておけないと言っているのを聞いてしまい・・・
発展途上の受け様と年上の攻め様とのまさに支配者と獲物の関係ラブです。
ハートの相場 とMASTER は
ホテルのボーイとそのホテルを買収する攻め様との不器用ラブ
お金で全て解決することが当たり前のキチクナ攻め様が出会った受け様は
心が大事と思ってる健気クン、そんな二人の未来は?
淡あかり は
義兄弟の禁断の恋です。互いが究極的に束縛し合うラブストーリーで
四菱家の原点とも言うべき御家柄のお話です。
収録されている全てが四菱家絡みのお話なんですがテーマが支配者と獲物ですね。
はい。環レンさんの「支配者と獲物」でございます。
一時私の中でブームな作家さんではあったのですが
最近どうにもぶっ飛びすぎててついていけなくてですね
しばらく読みとどめてたんですが、久しぶりになんだかシリアスな雰囲気の表紙に惹かれて
ゲットしてしまったこの作品。
良くも悪くも「環レン!」って感じの作品集でした。
ぶっとび過ぎてはいない。ぶっとび過ぎてはいないのだけれど
どうにも受のプリンとした感じが受け入れられなかった(´・ω・`)キャルキャルしすぎなのよ。
年を増すごとに、顔の重長さも増してる気がするしな。
攻が「かわいい」と絶賛のショートカット。正直タイプじゃなかった。
タイプなのは表紙のふたりだけでした。なんだかこっちが申し訳ない。
■淡あかり■
ストーリーも絵柄もここがピークでしたね
この頃の絵柄が好きです。
お互い惹かれているのだけれど、兄弟という禁忌。
男同士という禁忌。家柄としてのなんとやら
求め合う気持ちはかち合っているのにもかかわらずなすれ違いが
殺伐とした中にも色気を感じさせてくれました
全体的に、素直に好きだからお前を手に入れたいといえば
済むものを、力を、金を、地位をかさに強引に手中に収めてしまおう
がんじがらめにすればお前は私の腕の中
ただ私にあいされていればよいのだぁああああっw
的な匂いを感じる攻が多い印象でした。
巻末の、その後のふたり~はなんだかすごくよかったですね。
メガネさんお亡くなりになったのか・・とちょっぴり切なくはありますが
表題作の表紙の二人が気に入ったのに……。
表紙の二人はデビュー作品なので、かなり絵が違います。
2003年2004年に雑誌掲載で、この本は2012年。もう、ショックだわ。
無垢な疵の被愛
知恵遅れだと言われ鉄格子の部屋に閉じ込められてる藍。
四菱おじさんに救われて、眼鏡のおじさんこと式部に勉強を教わってますが、覚えも良く知恵遅れは間違えかも知れないと言われてる。
3人が海外に行くってところで終わってますが、描き下ろしがあります。
「戦後、ぼくとおじさんは小さな島で暮らしていた」から始まるんだけど、車の事故で死んじゃったらしい眼鏡のおじさんと四菱も事故でちゃんと歩けないんだとか……。
いったい、何があったのか。
海外に行くってところで終わっていたんだけど、小さな島は一応外国だけど、その海外と思って良いのか?
戦後、ってなってるけど車の事故だから戦争は関係ないんだよね。
かなり、端折っていて死んじゃった式部が可哀想だ。
藍の髪型、切って貰ってぱっつん前髪でおかっぱみたいな髪型が変でした。四菱にしたら可愛いみたいだけど。描き下ろしでは可愛くなってるけど。
血は繋がってないけど、義兄弟の話の「淡あかり」は好きだ。
現代物ではないのですが、古い話というほど遠い話でもなかったです。
昔にも男色があり、身分が高い人の遊びの一つでもあったように
それは今とあまりかわらないものなのだと思います
そんな背景を考えながら読むととても深いものに感じますが
それらを考えず素直に読むと
強引な話だなと感じます
全く好みじゃない作品でした
歪みの愛情は魅力的ではありますが、短編では難しいと思います
もっとページ数があったり続編として
続くならしっかり読めたかもしれません