悲しい「涙」も嬉しい「涙」も、全てこの恋が始まりだった。

泣けるBL

nakeru bl

泣けるBL
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
12
得点
54
評価数
20
平均
3.1 / 5
神率
20%
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
価格
¥933(税抜)  
ISBN
9784799711040

あらすじ

過程がどれだけ辛くても最後は幸せ。
キレイな涙を流しませんか?

超人気作家が“泣ける”をテーマに執筆したオール読み切り&描き下ろしアンソロジー

豪華執筆陣!!
・ヤマシタトモコ
・榎田尤利(マンガ原作)
・木原音瀬
・元ハルヒラ
・ARUKU
・河井英槻
Twitterコラボレーション モモ花 りょう


表紙:ヤマシタトモコ

(出版社より)

★ヤマシタトモコ先生50P越えの描き下ろしを掲載!
★初回限定!投げ込みペーパー付き!(ヤマシタ先生のマンガ+榎田尤利先生の小説)


表題作泣けるBL

その他の収録作品

  • 榎田尤利×峰島なわこ 「海とヘビースモーカー」
  • ARUKU 「トラととうちゃん 最後の一日」
  • ヤマシタトモコ 「ストロボスコープ」
  • モモ花 「選ばれる夜」
  • 元ハルヒラ 「遠い日のあとさき」
  • 河井英槻 「君だけに愛を。」
  • 木原音瀬×糸井のぞ 「期限切れの初恋」
  • あとがき&作者紹介

レビュー投稿数12

泣いてるBLに1票

確かに、子供と死にネタは泣きのテッパンだよね。
それで泣けっていわれれば、まあそうかなって、泣くよね。
読み切りアンソロとしては、作品レベルの高い、とってもお買い得な本だと思う。
内容的にはオススメできる。
ただ、あまりにも、「これで泣けるだろう(フンッ)」とか言い切られてパッケージされちゃうと、つい、捻くれ心が出てきちゃって、「どれどれ」、「ふーん」、「ああ、そうくるのね」って、一歩引いて冷たい目で読んじゃうのも否定できない。
その辺を差し引いて、それでも、ヤマシタさんの作品とか、「おおぉッ」って思うし、
やっぱり、お買い得な、オススメ本だとは思うのよ。

3

心地よいほの暗さ

感動して泣く、というのが年をとってからほとんど無くなったので、
もともとそっちの期待は持たずに読んだのですが、どれも心にスコンと入ってきて
そしてどの作品にも漂うほの暗さが、生温い温泉に浸らされている気分になり読了後も頭から抜け出せなくて、すごく気持ちよかったです。
感動とか悲しい、とかの感涙は無いけれど、すごく浸れるお話ばかりでした。
榎田先生のお話は、もっと読みたい!と思いました。もっともっと、
幸せだった頃の日常だとかを堪能して、改めてあのラストにうなずいてみたいです。

2

泣いているBL

散々、泣けた泣けたとツイッタで編集があまりに言うのでひねくれ者の自分はつい斜に構えてどんだけ身内盛り上げしてるんだよ、と疑心暗鬼の固まりになってこの本を手に取った。
作家陣として、榎田氏原作のマンガ、そして木原氏の小説はきっと痛いに違いない、そして何と言ってもしばらくBLはご無沙汰のヤマシタトモコ氏が56Pもの作品を!というそれが見たくて、つい「泣きたいんじゃないからね!」などとツンデレ風味でこの本を手に入れてしまったのも事実である(汗)

一度目、読み終わって・・・いや、これ「泣けるBL」じゃなくて、登場人物「泣いてるBL」だから!・・・まだ猜疑心がぬぐえないようだったw
二度目、気を取り直してちょっとリラックスしながら読んでみる。
やっぱり「泣いてるBL」だ。
切ないやりきれない気持ちを通過させる作品ばかりなので、確かに胸にせまりくるものはある。
それが感動に近いものもあるかもしれないし、涙腺を刺激するものもあるかもしれない。
その振れ幅は作品によって大きかったり小さかったり、でもどれも多分「ちょっとイイ話し」なのは間違いはない。
これでもか、これでもか、な押し売りがましいものはなかったのは救いでした。
(多分編集のセールス姿勢が押しつけがましかったのが気に入らなかったんだと思う)

さて、気を取り直して・・・

榎田さん原作で峰島なわこさん作画のお話。
死ネタがもってこられるのは、榎田さんだからだろう!
肺がんのステージⅢを宣告された主人公。彼の心残りは学生時代避けられない家の事情で別れなければならなくなった恋人との果たされなかった約束。
それぞれの想いがあふれ、主人公の後悔とそれを許されている姿に救いがある。

ヤマシタトモコさんのお話は、ああー、やっぱりヤマシタトモコだ!!
以前のやりきれない救いのないようなものよりはソフトランディングされていて、そこが丸くなったなと思わせる結末だけど、
主人公の生きているのか死んでいるのか、生きることに意味を見いだせないその絶望感と
彼を見守り刺激を与えて生きることを実感させる青年のコントラストが見事だった!

木原さんのはやっぱり痛かったけど、それでも幸せと救いがラストに向かって構築されていく姿が見事で、この本の中で唯一の小説でしたが、そのインパクトはやはり大きかった!
大学時代からずっとずっと好きで、でも見守ることしかできなくて、そして諦めているのに諦めきれないその想いを6年もずっと抱え込んでいた主人公。
その相手がすっかり落ちぶれてホームレスになった姿との再会。
嫌なのに手放せない、何を期待しているわけでもないのに、引き出しの中の15万円に賭けた気持ち。
その15万円が再会した男を立ち直らせる。
しかし、その途端襲う喪失感への大きな不安。
本人が気がつかない間に持っている歪んだ暗い執着が、ネガティブ方向へ流れて、傷付くのを恐れている後ろ向きな姿が、胸を締めつける。
・・・これは7月からcitronで糸井のぞさんによってコミカライズされるそうなのだが、この話をそのままだろうか?それともその後も含めてだろうか?
少し期待してしまうのです。

他にも胸に迫って涙を誘うという点では自分的にも凄く評価のあるARUKUさんが、姉の遺した子供を引き取って育てていた青年がとうとう生活していく金がなくなり、その子供を施設へ預けることになったという場面から始まる、或る意味シングルファーザー的お話は、一見ぶっきらぼうな医師の登場によってコミカルに変化させている。
泣けると言う点では、あの「cleaning」のほうが絶対泣けるんだが。

モモ花さんは、恋人が記憶喪失ですっかり自分の記憶を失くしてしまったのだが、同じ会社の後輩同僚だけにつらい想いをするという、切なさたっぷりの。。。

元ハルヒラさんは、割と淡々としてる。
自分を救ってくれた教師が好きだったのが、その孫と、、な、一体どこが泣けるのかちょっと疑問ではあるが

河井英槻さんは、先輩後輩の再会物語。
しかもその再会はニューハーフパブ。
先輩が好きでそれが高じて女子になりたいと思った後輩の健気なそして苦しい片想いの成就のお話。
これは、展開的にコメディにできそうなwwその後があったら絶対面白そうですよ。

これを読んで思ったのは、いつも色んな会社から出ているテーマアンソロあるけど、いつも薄っぺらさを感じるので、こういうテーマとか、がっつり組んだ実のあるもので季刊でいいから出してほしいな、と、思わなくもないなと思ったことでした。
そのくらいには読み応えはあります。
評価は・・・「泣ける」という部分には?だが一個一個の話しはそれを抜きにしてよかったので、萌え萌えに近い萌え(現在も悩み中)

追記:何でハッピーエンドにこだわったのかな?本気で泣かせたいと思うのならそういう縛りはなしにしてほしかったとも思わなくもない。(BLはハピエンじゃないといけないなんて誰が決めたんだと常々思っている自分・・・)

10

木原さんの小説は萌え萌えで(ネタバレ有り)

木原さん、榎田さん、ヤマシタトモコさんの作品を読みたくて購入しました。

泣きたい時に読む本ではないと思います。それに、「さぁ、この本を読んで泣くぞ!」なんて心構えがあるとかえって泣けないようです。

作品としては面白かったです。

榎田さんのお話は榎田さんの文章で読む方が胸にくるような気がします。私が榎田さんのファンだからかしら?
モモ花さんは今作が初読みのマンガ家さんでしたが、2人のお互いを思う切ない気持ちが伝わってきて良かったです。モモ花さんの他の作品も読みたくなりました。

木原さんの小説は私にとって神に近い萌え萌えです。
以下はあくまでも個人的な感想です。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、このお話は「ファンタジー」そのものだと思います。最終的には攻めが更生する方向でハッピーエンドに終わっていますが、現実社会ではこの手の男の更生はなかなか難しいでしょう。この主人公のような「相手がダメ人間でいてくれれば自分のものだけでいてくれる」という考え方をするタイプの人間が側にいればなおさらだと思います。でも、このお話では攻めが主人公と再会したことで立ち直っていってくれる。現実ではありえ難いと分かっていながら、カタルシスさえも感じてしまいました。
共依存の関係に陥りやすい傾向のある私は、主人公の気持ちに同調していたのかもしれません。あ~、自分のトラウマをネタとして提供して、木原さんに話を書いていただきたい。

3

タイトルがハードルを上げている…

しっとりめの作品で登場人物が泣いている作品集w
私は、こういうアンソロジー的な本って、1~2作は読まないままのものが出てしまうタイプなのですが、この本はちゃんと全作品読めました。
全体として読みごたえがあって、楽しめました。

ただ・・・
「泣く」ポイントってほんと人によって様々だと思うのです。
「泣ける」というタイトルが・・・どうしても「いや泣かなかった!」みたいな感想がでてきてもしかたないというか。
泣けなかった場合にちょっと引っ掛かりを感じるタイトルですよねw
せめて涙がテーマな作品集。ということにしておけば・・・・
あと、個人的には全部が全部ハッピーエンドじゃなくてもよかったかなとは思います。

一番読み返すのは、やっぱり木原さんの小説!
もう、ほんとこういうの、まさに木原さんの得意分野ですよねw
攻も受もよくよく考えると「こんなやつおらんやろー」とは思うけど、受目線の心理描写が巧みでぐいぐい引き込まれました。
コミカライズ決定!だそうですが、小説でこの続きが読みたい…!

あと、ARUKUさんの作品も好きです。
これも続きが気になるところ!!トラが可愛いっ。

1

コンセプトで失敗(作品は良いと思う)

おおむね評価の低めな本ですが(汗)収録されている作品、どれも悪くなかった・・・というか短編の割には読み応えもあってよかったです。

他の方も書かれてますが、「泣く」ポイントって人それぞれだと思うのです。
悲しくて泣く、苦しくて泣く、痛くて泣く、切なくて泣く、幸せで泣く。。。
なので「泣けるBL」と読者に対して押し付けがましいタイトルが敗因だと思います。
普通の短編集だったら、もっと評価が高かったののではないかな。

個人的には、ARUKUさんの作品。
姉の子供を引き取ったものの仕事が出来なくなり解雇され、お金のために男に身体を売ろうとした男性を、子供を診てやった態度のでかい医者がほっとけなくて「それならオレが買う」といって関係を持つ。医者が目を覚ますより前に出て行った男性は身体を売って手に入れたお金で子供にエビバーガーを買ってあげる。泣きながらバーガーを食べる男性と、わけがわからないけどなぐさめようとしてる子供がかわいい。
置いていかれた医者は、あわてて追いかけるところで終わり。「-ほれてしまったかもしれない。」だそうです(笑)

もうひとつモモ花さん。
付き合っていた会社の先輩と後輩。ある日後輩が事故にあう。目を覚ますと先輩と「つきあっていた」という記憶だけがなくなってしまいます。
後輩のためにも真実をつげないほうがいいとする先輩。先輩をみるたびになぜか釈然としない気持ちがわいてくる後輩。大事な事を忘れて入る気がする・・・と自室を家捜しして自分が先輩にあげるつもりだったプレゼントと手紙を見つけます。
付き合っていたことは思い出せない、でももう一度先輩に「選ばれたい」
新たな気持ちで告白した後輩と受け入れる先輩のお話し。

この2作品が好きでした。

木原さんの小説もよかったけど、漫画の中で最後いきなり小説っていうのが「?」と思いました。BLを読み始めたばかりなのでわからないのですが、こうゆうのってアリなのですかね?

「泣ける」という押し付けがましいコンセプトでなければ、いい本だったと思います。

1

これで泣けるのか・・・

これは・・・泣けるのでしょうか?? 
                                          茶鬼さまが書籍概要を丁寧にレビューしているので内容は割愛しますが・・・
泣けるとかなり宣伝しているし、実際泣けたと言っている方もいるとの事ですが
私も2度程読み返して熟読したのですが・・・・・              
一向に泣けませんでしたぁ~、情緒が欠落でもしているのかとマジビビります(笑)
これくらいのお話なんかゴロゴロしてるような~~~~
でも、主人公たちは泣いています!確かに泣いてる。。。
個人的には木原先生の作品は切なかったですね。
でも、泣いてみたいっ!!って思い切り手に取ると、、、あれぇ~って事に!
程ほどの期待感で読んで見て下さいね。
でも、内容は良かったですよ。

4

うーん

河井さんの話が一番好きだったなぁ。「あの人のためにオンナになりたいとおもった」なかなかない展開でよかったなぁ。続きがすげぇ読みたいです。先輩よりデカクて若手俳優並みにかっこいいのに先輩のためにっていう、そのけなげさにグっときた。榎田先生は安定のあれですな。泣けるBL。うん。「泣いてるBL」ですな、本の中の恋しちゃってる人たちが。そんなかんじでした。
アンソロとしては、あり。よかったです。木原音瀬さんは、納得のソレです。
けど、なんか、ううううんって感じ。

1

全く泣けないですなあ。

泣けるBLが読みたくて購入。
全く泣けず、失業した様が世知辛過ぎて違う意味で泣けた話が一つだけ。
河井さんのニューハーフの話は泣けないですが好き。
これが、当時そこまで商業BLにハマっていない頃読んだ感想でした。

今、読み返したら、妙に貧乏臭くて自分の貧乏時代を思い出してつらくなった話がARUKUさんでした。ARUKUさんの初読みはこれか!(笑)
一番タイトル通りだったのは、巻頭の作品かなあと思いつつ。
ヤマシタさんの話も泣けなかったですが、乾いた感じは良かったです。
BLでアンソロって難しいかもですね。

今読み返すと、矢張りARUKUさん好きだなあ、でも、この方は、他の作家さんに混じって掲載されるよりコミックスで単独で読んだ方がいい気がします。

1

看板に偽り有。

別にハッピーエンドでなくても構わないとは思いますが、泣けないです。これで号泣する人って居てるのでしょうか?木原音瀬、榎田尤利、ヤマシタトモコとくれば否が応でも期待値あがりますよ。けども過剰な期待値だけのせいで泣けないのではなく、泣く程の作品ではないからです。短編でも泣ける作品って確かにありますもの、どういう意図で作られたのかが知りたいくらい残念でした。

6

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