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mitsunure no yaiba
和風ファンタジー的世界観。
帝が大和を統べている。
帝は大和の国を7つに分けて、それぞれの領主に勢力を競わせている。その儀式が「七領代表の御前試合」…
…という設定があって、それぞれの領主だったり軍の総将、また武人たちが、み〜んな男同士の恋に燃えてまして、御前試合を前にしてそれぞれの恋愛に苦悩したり絆を深めたり、というオムニバス形式のお話となっています。
「蜜濡れの刃」前後編
①三峰領
刀匠に究極の刀を打ってもらう代償に体を差し出す軍部総将・都賀宗真。男に抱かれるなど、と屈辱にまみれながら。
「蜜の毒」
②春日領
若き領主・清継は軍部総将の和泉に片恋。そして御前試合には自分が出る、出て和泉に武でも認めてもらいたいと我儘を言っている。和泉は清継の想いを知っていて、無理をさせないがためにわざと法力で手を拘束し力で犯す。清継も自分たちは主従を崩せないという事を理解する…
私はこの和泉x清継の関係性好きです!切な〜い!
「淫惑の蜜」
③氷川領
法術の力量を試して領内で捕まった行商人・斗騎(とき)。
取り調べに立ち会う領主・岐央(ぎおう)。
2人は術の力で影のような分身となり、まるで戯れるように闘う…岐央は斗騎にその体(のオーラだけど) を与えるけれど、やはり一枚上手。斗騎の力量を認め仕官させ自分の元に置く。此の話も面白い視点です!
「熱き蜜、滴る体。」
④箭弓領(やきゅうりょう)
正規の軍ではない「三番隊」の法術遣い・綾御崎(あやみさき)は、御前試合の総代に、と正規軍に引き抜かれるが…
三番隊隊長・藤ノ尾と綾御崎の恋はどうなる⁈
「蜜儀は甘く痛く」
⑤北野領
北野領の御前試合総代は、軍務総将・戸坂重良。
重良は次期領主である兄に使える武人だが、三男の伊折と愛し合っていた。重良を行かせたくない伊折はある策を…
続いて各領のその後エピソード。
三峰の宗真はまた刀を受け取りに帷叉の元へ。
春日の清継は性懲りも無く御前試合に自ら出ようとし。
氷川の斗騎は岐央に組み敷かれ。
箭弓の綾御崎は総代となる。
さあ、
『為合いはーーーーこれから始まる。』
……この作品、全2巻になる予定だったそうです。でもここで終わってしまった。掲載誌がなくなってしまったそうです。残念。
でも逆にはっきり勝敗が出なくて良かったのかも?とも思います。よく言えば余韻が出ました。
時代ものです。
なんだかなァ…
全体的に、登場人物が恋愛脳すぎる気がして萌えませんでした。
身分が高くて強い「戦う男」が、恋愛感情に振り回されるっていうのは確かに萌えポイントではあるのですが、その場合は匙加減が大事じゃないかなと思います。
最初から切ない恋心が見え見えで相手を凌辱する俺様とか。ひたすら恋のために必死で悩んだり戦おうとしてる男とか。領主の座とか身分とかを実はどーでもいいと思ってる男とか。
なんだろな、この人たちみんな「皇子の守」の座よりも、自分の恋愛感情を間違いなく優先しちゃう人たちなんだろうなーというのが丸わかりでさ。それだと切迫感がないし燃えないんだよう。
かようにストーリーそのものに切迫感は感じないのに、キャラたちが先走って表情豊かに苦悩してるから、おいてけぼりにされてしまう。逆ならいいんですけどね。つまり、たとえキャラが無表情でも、ストーリーが切迫感を出してくれてたら。
で、ラストは肩透かし。