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常識なんか かなぐり捨てろよ 今は!!!
fujoshi no panee bl sekai
腐女子超強之BL世界
流石に昨今ではいらっしゃらないと思いますが
この一冊を読んで腐女子の萌えツボを押さえた!と
小躍りしている殿方がおいでだとすれば…評者は
とても生温かい目付きになるでしょう。
この本の立ち位置はいわばパロディかと評者は
拝察します。
萌えツボの解説本の換骨奪胎パロディを行ったら
本書がいつの間にか出来上がったと言う感じです。
ある意味二次創作アンソロジー隆盛の礎を築いた
版元さんらしい一冊であろうと思います。
ですが作者さんの戸惑いと身悶えは恐らく本物でしょう。
これは評者も持ち合わせているものですが、涸れ井戸の
底を掘ってでも萌えを探してしまう業は、時に
とんでもない感覚に着地するものなのです。
そういう煩悶漫才を自虐とともに味わうのもまた一興かと。
この本はどこまでも腐というには微妙にずれている
コンドルさんの奇怪な頭の中身と妄想をエンジョイする本です。
そもそも、コンドルさんの作品って王道とは違う「コンドル道」をバリバリと突き進むような作風ですし・・・
もちろんこれが腐女子の常識なわけなかろーですし、そんなまともな分析本だったら面白くもなんともないと思うのです。
んなわけあるかぁあああ!(#゜Д゜)と突っ込み倒すというのが正しい読み方じゃないでしょうか?
いやぁ、凄く面白かったですよ。
でも「萌える」という基準でとらえるとまったくもってこの本の方向性は違うので「萌」や「萌萌」がつけられない。
しかし「神」というにはちょっと大仰すぎるので不本意な「中立」と書かざるを得ないという。
BLをネタにした面白い漫画が読みたいならこの本はおそらくピカイチじゃないかな?
腐歴がベテランになればなるほど、奇を衒いたい傾向が出れば出るほど面白くなってくると思います。