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inugami no hanayome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
とっても素敵でファンタジックなのに耳&尻尾の萌え心も
ガッチリ掴みつつ切ないまでの情の深さと人間が忘れた信仰心
なんて骨太設定もしっかりしてて惹きこまれるストーリーでした。
受け様は10歳の時に雪山で遭難し、父親共々命が尽きようと
していた時に、里の神である狗神と出会う。
そして父親は亡くなったが受け様は何故か狗神を祀る神樹の根元で
奇跡的に助かる、でもそれは狗神が助ける代わりに20才になったら
迎えに来るとの約束の結果なのです。
受け様は10年前のことが本当のことだったのか既に定かでは
なくなっているのです。
受け様の20才の誕生日の前日に祖母が倒れ、受け様はわらにも縋る
思いで狗神様に祈るのですが突然現れた狗神に約束を果たせと
連れ出されてしまう。
祖母の事が気になる受け様は抵抗し帰して欲しいと懇願するが
狗神は傲岸不遜な態度で跳ねつけ受け様を凌辱してしまう。
前半では人間と神とのジェネレーションギャップみたいで
祖母のこともあり受け様もかなり抵抗し続けるんです。
狗神は人間が信仰心を無くし里を捨ててしまった事で
人間に裏切られたと言う思いから最後の里の人間である受け様に
かなり辛辣に対峙してしまう、それを受ける受け様も個人的な
考えで自分は悪くないと・・・
狗神にとっては何百年たとうと里の人間は人間なんですよね。
そして二人のすれ違いは修正不能なんじゃって思える程
すれ違って、受け様は酷い言葉や態度で狗神を傷つける。
そして前半重めになりがちなお話に清涼剤みたいに
狗神に仕えている子狼の茜ちゃんがとっても可愛くてラブリー
受け様の怒りもこの子にかかったら持続出来ない。
狗神は人間との愛の心を忘れてしまっているのですが次第に
人間らしい心になっていくんです。
そして受け様も狗神への愛が溢れてくる、でも溢れすぎて
後半大変な事になってしまい、狗神と離れることに・・・
後半の気持ちが伝わりあった後の狗神の尻尾がラブリーでしたね。
もろにワンちゃんって感じで言葉と尻尾の動きがチグハグなんです。
受けさまじゃないけどこれには読んでる方も悩殺されちゃいます!
とってもバランスの良いお話でかなり萌え度が高かったです。
そして微妙に気になるのが八咫烏とその伴侶です。
主役になっちゃうとかなりハードになってしまう感じもしますが
二人のその後も見てみたいと思いました。
最初に書いちゃいます。
とっても胸に迫るものがあってちょっと切なさもあるんだけど、主人公達の気持ちが実によく伝わって、それが感動という形で涙を誘われちゃいました!
題名に苦手要素である「花嫁」って付いてしまっているので、最初は悩みましたが、何で花嫁って題名につけたかな~?
作中では「伴侶」という呼び方をしていて、まさにそれにふさわしい存在をしめしていたので、この題名だけが自分的惜しい要素でした。
比呂は入ってはいけないと言われる山へ10歳の頃入り込んでしまい、探しに来た父親が亡くなっています。
その時に現れたのが、神様の狗神。
その時に狗神は比呂が20歳になったら迎えに来るという約束を残し、比呂はたすかるのですが、狗神が父親の魂を食べてしまったと思いこんでいます。
まがった事が嫌いで、少々頑固で意地っ張りの性格の比呂。
彼の住む山里はもう比呂と祖母の住む1件しか残っておらず、再開発の名の元、立ち退きをせまられ、里の人々がいなくなり寂れてしまった裏にある神社の取り壊そうとされています。
比呂が20歳を迎える晩、祖母が倒れるのですが、雪で救急車がなかなか到着しません。しかも神社に嫌がらせがあり、そこに欠けつけると狗神が現れ、祖母が心配で後にしてくれと懇願しても聞き入れられず、狗神の住むところへ無理矢理に連れて行かれてしまい、あげく伴侶になる為と無理矢理に強姦のように襲われてしまうのでした。
ここからが、人と神とのおおいなるすれ違いの展開がされていくのです。
比呂は負けていません、媚びもしません、嘆いて絶望もしません。
必死であがきます。
祖母を思う”心”というものを必死に訴えようとします。
神とはいえ、彼らだって怒ったり笑ったりする以上感情があるはずだと、彼等の理不尽さを訴えるのです。
一見、比呂が正しいかのように見えるのですが、
比呂の祖母への想いをくみ取らない狗神の傲慢さばかに目が行ってしまうのですが、彼等の純粋さを比呂は知って、自分が自分の事ばかりを自分の基準で考えて相手のことを思いやっていなかったことに気づかせる。
それによって、狗神と比呂という、神と人間という存在の違うものがむすびつく様を展開させているのが、実に読ませるのでした!
しかし、結びつくまでに大きな困難があるのです。
それが切なくて苦しくて、
そして何より、祖母の話もあり、涙腺を刺激されまくりです!
神がいかに純粋な存在であるのか、彼等が心を痛めるとそれを表わす設定など、わかりやすくていいなーと思います。
苦しみを神は決して口に出して言わないのは、ある意味思いやりではないでしょうか?
だから狗神が人に裏切られたと思うのも、だからと言って決して憎んでいるわけではないという、そんな設定さえも、神様だなーと思わせる部分だったりするのです。
確かに狗神は傲慢で不遜かもしれませんが、物語の展開と過去を知るにつけ、それは仕方のないことだと・・・
本当によかったので、あまり色々書きたくない気がします。
あれだけ交わらない心が、ほんとうに相手を必要として、相手の為を思った時の感動は読んだ人だけが味わえるものにしておきましょうw
キャラクター的にも皆魅力的で、身の回りの世話をする眷属の藤は、お母さんみたいだし、幼い茜はとってもかわいくて、弟みたいだし、
そして、九尾の狐ならぬ九尾の狼!
その尻尾はエッチに有効利用されていますwww
そんな箇所もたのしませてくれます。
樋口美沙緒さんの新刊!
尚且つ「狗神の・・・」ってことで、
発売を非常に楽しみにしていました。
樋口さんの文章って不思議です。
大概の本だと、主人公たちが危険や悲しい場面にあっても、
「ああ、こういうシチュエーションね~」と物語の一場面としか
捉えるにすぎないのですが、
樋口さんのお話は、
主人公たちの「気持ち」をじかに感じさせてくれます。
だから、感動してしまう。
BLの世界では、こういう作家さんは非常に大切だと思います。
これからも楽しみです。
狗神の花嫁というタイトルがよくあってると思います
最近、多い、男も結婚できるファンタジー世界の子育てものの花嫁と違って、
人間による自然破壊が裏テーマになってて、凄くシリアス
いまのライトノベル以前の
子供の頃読んだジュニア向けのファンタジー小説の雰囲気があります
最初最悪!! と想っていたのに
だんだんと神様に惹かれていく気持ちがよくわかります
ツンデレ狗神さまが一巻、二巻とデレていくのも可愛いんですが
私は二人の気持ちが通い合うまでの緊迫感のあるこの一巻が一番好きです
面白かった!
限りなく神に近い萌×2です。
あらすじ↓
両親を早くに亡くした比呂は肩肘張って生きる日々に疲れぎみ。唯一の肉親である祖母が倒れた日、比呂はかつて自分の命を救った狗神に攫われて嫁にされてしまう。無理矢理犯されて怒り心頭の比呂と信仰心を忘れた人間を恨む狗神は新婚早々険悪になるが・・・
価値観の違う者同士が反発しながら惹かれ合い、口達者な貧乏人が傲慢不遜な支配者を虜にしてしまうロマンス小説のテンプレのような作品です。
味付けは神と信仰と生死。
樋口先生は人の生死をテーマにしていることが多い気がしますが、今回も主人公にとって大切な人達の死によって物語が大きく動きます。
比呂の父親や祖母の死によって裏付けられる、人間は弱く人間の寿命は短いという事実があるからこそ、神の花嫁として何百年もの時を生きていく選択は重みを増します。
八咫の神夫婦なんて百年越しの倦怠期だもんね。離婚しても逃げ帰る家も故郷もないからシャレにならないと思います。どちらかといえば狗神に肩入れしながら読んでいたので、比呂が意外にあっさり嫁に来てくれた時は良かったね!と思いました。
攻の狗神はヒドイ奴なんだけど、最初からわりと好きでした。なんといっても前半に出てくるこの台詞が素晴らしいです↓
「私は寛大だ、達することを許してやろう」
樋口先生はシリアスな作品が多いのですが、こういう所にユーモアを感じます。なんかスゴく好き。
狗神は樋口先生お得意の俺様へたれ攻です。あれですよ、散々無体をやらかした挙句に最後は受を好き過ぎてへたれる攻。先生はタランチュラだろうがクロオオアリだろうが神様だろうが例外なく平等にへたれさせるようです(笑)
比呂を自分の嫁にしてしまったことをいつまでもうだうだ言ってる狗神が可愛い!百年後もうだうだ言っててほしいです。
10歳のときに雪山で遭難した比呂。
そのとき尾が九つもある狼に命を助けてやる代わりに、20歳になったら迎えに行くと告げられる。
約束の20歳の誕生日。
なんと比呂は強引に拉致されるのでありました───。
すっげー強引な狗神さまです。
態度が偉そう。いや、神さまだし偉いのか。笑
なんとも気の強い、誠実で真っ直ぐな比呂は、真っ直ぐすぎるゆえに生きにくい子で。
でもそんな比呂だから、狗神は心を開いたんじゃないかな。
比呂のキズ、狗神のキズ。
どっちもに心が引きずられて、胸がいたみました。
最初強引にコトを進めた狗神さまですが、比呂が心を開いていくと狗神さまも心を開く。
でも狗神さまは素直じゃなくて、ツンデレでした。
口では悪態をつきながら、尻尾は嬉しさを隠しきれていなかったりするところが可愛い。
藤がいい味出してます。
主を慕いながらも、主をからかうところが。
それにしても、おばあちゃんが素敵すぎた。
いい人に育ててもらったね、比呂くん。
おばあちゃんの教えを、これからは新しい『家族』に伝えてあげてくださいね。
過去の樋口美沙緒作品にはすべて高い評価をしてきた私なのですが、この作品ばかりはちょっと合わなかったなァ…。
感想はmiichaさんに近いです。
BL的なご都合主義が多かったです。あと少女漫画的なご都合主義も。
どんな態度を取ろうが、無条件で愛される主人公。ひたすらツンケンしてても周りは主人公の魅力にバタバタとノックダウンしていくという都合のよさ。
祖母をほったらかしにした場面とか、藤と茜に無条件に受け入れられたいかにもな場面とか、いちいち引っかかりました。
俺様設定に見えた狗神も、最初からデレがチラチラ見えまくりだし。もうちょい分かりにくくして欲しかったなァ。神っぽくなさも気になりました。日本古来のアニミズムにおける神というのは自然そのものなわけで、恵みと畏怖を人間に与える存在なはず。しかも気まぐれに。だから日本人は、恵みに対しても恐怖に対しても、感謝と鎮魂の気持ちをこめて等しい祈りを捧げてきたはずだ。
あと、なんだろな、死を安易に扱いすぎてるような気もしました。父親の死もおばあさんの死も、主役二人をくっつけるための道具に思えました。
狗神が父親の死について謝罪した場面とか、神様っぽくなくてモヤモヤ。
そのわりに、いちばん狗神を深く信仰していたおばあさんに冷たいし。ほんと、このおばあさんのほうが狗神の伴侶に相応しいよ(笑)
できたら主人公が自ら努力する場面が欲しかったです。「藤に優しく諭されたから気づいた」「狗神に助けにきてもらったから、素直になった」んじゃなく、「主人公が〇〇したから、相手が認めた」みたいな場面が。自発的な言動を通して、彼が自ら伴侶に相応しいことを証明して欲しかったなァと。
とはいえ文章はしっかりしてるし、ストーリーもしっかりしてる良作だと思います。
樋口美沙緒作品だからと期待しすぎたのかもです。
2012年刊。
攻めが狗神だというのにモフモフを愛でるには程遠い一冊。
何せ、おばあちゃんが急に具合が悪くなったのに、20歳になったからといきなり異世界に連れ去られ、意志疎通もないうちに狗神に襲われる状態では比呂に心を開く余裕はない。
乱入してくる八咫鴉の神と連れ合いの鈴弥も比呂を利用できるズルさがあって、ほっこりを味わうどころではない。
前半は結構ヘビーかも、な展開だった。
狗神は既に満身創痍で人の姿を保つのも一苦労な状態だ。
真名を失くしたせいで力を出せずにいるのも気の毒だが、そんな事情も知らずに怒りをぶつける比呂も容赦ない。
お互い頑固な性格が災いしてしょっちゅう喧嘩するのだけど、どうやらこの二人、がっつりと喧嘩して感情を吐き出す事で親睦を深められるようになったのかも知れない。
確かに真っ直ぐなのは悪くないのだけどね、比呂の正論を通したがる主張って何故だか反発したくなるのは何となく察する。
相手に歩み寄る姿勢って本当に大事…
これは狗神の御付きの藤の諭す通りだったね。
全体的には甘々よりも切なさが勝っている。
一見キラキラしているようでいて、辛さを共有する感覚とか、狗神が遠い昔の里人からの慈しみを失って嘆き悲しむ様とか、”痛み”を訴える表現が目立った。
恐らく狗神って相当な寂しがり屋で愛情に飢えていたんだね。
でも比呂が狗神の伴侶になると決意した事で、これからの生涯は藤と茜と一緒に家族愛で満たされる事だろう。
今回はどうも個人的にはダメでした。
高評価ばかりの中でちょっと申し訳ない。
どうしてもひっかかってしまったのが
そこでお祖母ちゃんのもとを離れるって…(どん引き)
神に祈るにしたってその場で祈れよ…。
なんでお祖母ちゃんの姿が視界から消える場所まで行けるんだよ。
ヒロくん、頭おかしい…(すいません…)
あとの描写でさほど信仰心もないのが描かれてるし
どう考えてもこの行動がダメすぎる…。
BL的ご都合主義描写だとわかっていても
「うへ~」となりました。
神と人。
困っちゃうな。
過去に目の前で超常現象を目の当たりにしてるわりには
自分個人と神が対等だったり
(若者だから?)
畏怖心とかこれっぽっちも芽生えないのか…(これも個人的にはどん引き)
自分の感覚とはあわなかったようです。
正直読みながら何度も
「狗神さま、伴侶にするならお祖母ちゃんのほうがよかったよ!」
(ついでに孫も連れてくればよかったんだよ!)
と、BLにあるまじきことを考える始末。
(この場合、プラトニックラブ推奨!)
時間が止まるんだったら死なないですんだんじゃ…
とか、そっち方面で妄想爆走でした。
お祖母ちゃん、いい里人だったのに…。
もったいないよ、狗神さま。
(でも、それじゃBLじゃないんだけど!)
「BLなんだからしょうがない」
と呪文のように唱えながら読んだけど
どうも色々ひっかかって仕方ありませんでした。
それでいいのか、狗神さま
いいんだろうな、狗神さま…
でも読んでる私は良くなかったようです。
千年のうち、ひろくんよりもっと良い伴侶
多分里にはいくらもいたと想うな…。
(それを言っちゃおしまいですが)
前半は完全に「趣味じゃない」でしたが
後半の狗神さまのしっぽにちょい萌えしてしまったので
ぎりぎりの「中立」で。
一番魅力的だな…と思ったのは藤さんでした。
藤さんはとてもよかった。
受けを諌める場面でちょっとジンときました。
誰かに愛されて幸せになって欲しいけど
そういう話はこないんでしょうね。
「そうだ。花嫁モノを読もう」と思い立って、タイトルに「花嫁」と入っている作品で検索した結果、一番ポイントの高かったこちらの作品を読んでみました。
結果、私の評価は「中立」でした。一番印象的だったのは狗神のもとにいた仔狐(?)の茜がとっても可愛かったことです。ちみっこに弱い…。
私の場合、期待したほど萌えなかったのは偏に主人公の比呂にあまり魅力を感じなかったことが原因かと思います。境遇としては気の毒でキャラクターとしては健気なはずなのに、下手したら狗神よりも不遜な青年だと感じました。正義感を振りかざしてぎゃあぎゃあ喚くわりに自分から歩み寄ろうとしないんですよね、この子。自分に寄せられる好意には敏感で貪欲なのに、自分からは何も与えようとしない…というか。終盤の悲しい出来事を切欠に自分のことを省みてくれるのですが、それまでが可愛く無さすぎて、狗神にしろ藤にしろ茜にしろ、八咫の神にしろ、比呂のどこにそんなに惹かれたのかさっぱり分かりませんでした。
これで、比呂の見た目が非常に麗しい…という設定なら少しは説得力があるのでしょうが、どこにでもいるちょっと可愛い系の青年らしいので、どうにも「神様の伴侶」という肩書は不似合いな気がしました。振り返ってみると狗神はどうして比呂を選んだのでしょうね。最初からなかなかの執着ぶりでしたが、10年前に一目惚れ的な切欠があったわけでもないしなぁ。単純に「最後の里人だから」ではないですよね、まさか。
あと、お祖母ちゃんがなんだか気の毒で気になりました。