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go west
改めて読むと、私が苦手とするハーレク●ン展開にとても近いのに、何故かハマった作品です。ディランの視点でゲイとして生きる苦悩が描かれているからかな。
憲章は見た目も根性もチャラチャラしていますが、ディランにしごかれるうち(本当にスパルタ)、カウボーイとしての責任感や達成感に目覚めて行きます。その様子が可愛い!そんな憲章に徐々に絆されていくディランもまた良かったです。父親からの期待と自分の性的指向、そして牧場の未来に対する希望やなんかに板挟みになりつつ、カウボーイとして充実した日々を送る彼は心から素敵だと思いました。
古い作品ですが、続編があれば是非読みたいなーと思う一作です。
なまけもののフリーター、憲章。
アルバイトをしては自分のやりたいことばかりしているところを見かねた伯父の策略で、彼はアメリカはテキサス、クリアウォーターに住むカウボーイの所の預けられてしまった。
パスポートも取り上げられて頼りになるのは怪しい英語能力と英語の辞書だけ。
そこで出逢った牧場主の息子ディラン。
意地悪で人使いの荒いディランにこき使われてフラフラにながらもなんとか日本に帰ることをもくろむ憲章だったが……
主人公の憲章は松岡さんの主人公らしい負けん気の強い元気な子。
がんばり屋の彼がなんとか英語と仕事を覚えて次第にカウボーイらしくなっていくのは見ていて楽しかった。
クリアウォーターの自然とかカウボーイの仕事とかも興味深く読みました。
攻のディラン。一見クールですが、内心は熱くて優しい人です。
憲章に惹かれつつも、肝心なところで一歩ひいてしまう彼がせつない。
個人的にはディランの兄のオースティンが好きでした。女好きでラテン系のノリでいざという時頼りになる。
日本のフリーターが根性をたたき直すためにテキサスでカウボーイ修行っていう変わった設定をリアルに読ませてくれるのはさすがだと思います。
が、最後がちょっと駆け足気味になってしまったのがもったいなかったかも。
フレブラを読んで松岡さんの筆力を知り、他作品も読もうと決心した自分に友人がオススメ作品ナンバー1に挙げてくれたのがこれでした。
読んで成る程!と思ったです。
時代軸こそは同じですが、現代日本とテキサス牧場とでは生活も習慣も大きな差があり、そのテキサス牧場へと突然放り出された憲章はある意味フレブラと通じるモノがあります。
この作品で描かれるテキサス牧場は妙にリアルに感じます、現実にそうかどうかは横に置いておいて、作中でのリアル感がそういうものだと読み手に伝わったその時点でリアルなのだと自分はそう思います。
憲章の適応能力は読んでいて単純に気持ちが良いですし、そんな彼の魅力は文章を通じて、そしてディランの視点を通じて伝わってきます。
最初こそ、もうちょっとしゃきっとしろよ!と感じた憲章がテキサス牧場という地に降りたってその魅力を開花していく様は恋愛小説であると共に成長物語にも繋がります。
色々あるだろうけどお幸せに!な作品でした。
フレブラ好きな方はこれ好きだと思いますよーーオススメ!
高校卒業後、その日暮らしなフリーターの主人公が親に強制的に送り込まれたのはテキサスにある大牧場・・・そこで重労働に明け暮れながら、そこの息子と恋に落ちる、って話です。
ただ単に日本人がカウボーイと恋する、とかなら結構他にもありそうなんですが。でもこれは・・・何つーのかなぁ~? とにかくすっごく説得力ってか、話に親近感とか持てたんですよ。
主人公は親とかに「英語出来ない」って思われてるんですが、実は割りと英語出来るんですね。いつも洋楽とか聴いてるしクラブに外人もいるから。
それとか色々、親が思っている程子供が何にも考えていない訳でもない・・・って、そういうのがものすごく分かるようなエピソードとかも面白いです。
この辺の話の質素さとかは、結構でも共感出来る人とかいると思う・・・
私的には、これはマジカナリのヒットでしたね。