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犬とツバメの作画、妙に楓がキラキラしてて可愛いんですよ!雨隠先生の受けキャラってそんな可愛い系多くないので、楓も一般的に見て可愛いと言われる子じゃないのかも知れませんが、髪のふわっと感とか目のくりくりがどう見ても可愛い。
フォントも含め、雨隠先生の漫画の中ではちょっと違う世界づくりをしてる気がする。出版社がまんだらけだからかな?珍しいですよね。帯も装丁も美しいです。
ストーリーは先生らしく、ミステリー調のお話の中に男性同士の恋愛とか、人に言えない事とか、思春期の思いとかを混ぜています。攻めの弱さをしっかり描くのも先生らしい。
「今 小型犬いなかった?」のコマが好き。余白に優しさがあって。
表題作のお友達の短編「金持ち×びんぼう」も優しい話です。人それぞれ悩みがあって、ただ隠しているだけかもしれない。
すごいですね。
やっぱりストーリー展開が上手いなと思いました。
それに、今作はものすごく切なかったです。
兄を亡くした楓のすき間を埋めるように現れた幼馴染の野呂。
楓は、兄が亡くなる前に傷付けるような言葉をぶつけてしまい、自分のせいで兄が自殺したのではないなと悩んでいた。
野呂も複雑な家庭環境の中で、父に暴力を振るったことがあり、それが心の闇のようになっていて…
お互いに空いた穴を埋めるような楓と野呂だけど、お互いのことが好きなのは間違いないと思います。
そして、兄にも秘密があり、その秘密を共有できる相手・朝日がいた。
楓と野呂には未来があるし、兄は事故死だということが分かり、やっと前を向いて歩き出すことができるでしょう。
だけど、朝日はどうでしょう…
最後の朝日の短編は切なかったな…
なんだか忘れられない作品になりそうです…
兄の死に関して後悔するところがあり、精神的に不安定になっている楓がむかしの友人と再会、いっしょにすごすなかで兄の死について知っていき、どう乗り越えるかという話でした。
お兄さんの死についてはやりきれなくつらいですが、それについて情報開示していくのと、野呂と近づいていく過程がうまくかみ合っていて物語としてきれいだしカタルシスです。
そして装丁がおしゃれ。
カバーなしでツヤのない紙に、物語の重要モチーフになるつばめの箔押しがすてきです。帯のイラストと作者名の配置も好き。
こういう装丁の感覚や本文のモノローグづかい、「間」を大事にして作られた作品だなと思いました。
絵柄は、線がばさばさしてるときがあるのと、かきこみが少ない感じ?が好みが分かれそう。
最後に楓たちの級友、あっちゃんとヤシマの話が数ページあって個人的にかなり好みでした。ヤシマかわいい。あばらが浮いてる子いい。
雨隠さんの作品は『恋まで百輪』シリーズしか読んだことがないのですが、この作品がここまで重い雰囲気とは全く思わず読み始めました。
主人公は高校生なのですが2人とも何らかのトラウマを抱えていて、それがこのお話の軸になっています。
どちらも家族が絡んでいて、特に楓の方はある意味もう取り返しがつかない状況なので、辛いなぁと思いました。
評価は萌と中立で迷いましたが、お話自体は良かったので萌にしました。
恋愛ストーリーとしては私が萌えを感じた箇所は余りなかったのですが…。
野呂が楓を守ろうとするのが男らしく頼もしく感じました。
作中では弱っている楓に付け入っているという描写がありましたが、私はそこには悪い印象は受けませんでした。
むしろ楓の支えになっていて、それでいいんじゃないかと思います。
この2人は結構サバサバしているタイプのように思います。
ラストに収録されているお金持ちと貧乏な2人の友人達のお話が面白かったです。
幼なじみとの再会、同級生、男子高校生、トラウマ持ちの少年2人、THE手描き感を思わせる優しいタッチの絵柄…私の大好きな要素全てが詰まった作品で、堪りませんでした。読んでいてあまりの萌えに声が出ました。
神!作品!と言うよりは個人的なツボをどしどし突かれた感があるので「萌萌」の方が表現は正しいのですが…やはり一番良い評価をしたいので!
本編の中心CP以外にも2つのCPが出てくるので、最後のおまけ(?)漫画まで楽しめる作品でした。
読んだ作品です。ちるちるで傾向検索していた時に
引っかかったので、ずうっと気になっていました。
同人誌ということで、簡単には手に入りそうにないなーと
思っていたんですが、某大型中古店にて
発見したので購入しました。
一言で、暗いお話でした。
受けの兄の死について真相を探っていくのが物語の根本にあり、
謎解き要素が含まれていることで、どきどきしながら
読み進めていきました。受けは兄の死に直接自分が
関わっていると思っていて、ふさぎこんでいます。
兄が死ぬ前に酷い言葉を投げかけてしまったからです。
罪悪感でいっぱいだったんですが、
解き明かされていく真実はまさかの展開で……。
もの悲しい気持ちになりました。
恋愛要素よりも心理描写を重視した作品だったように
思います。ただただ恋愛しているよりも、背景を
ちゃんと描いてくれている作品が好きなので、
それなりに楽しめましたが、何せ話が重かったです。
人の死がキーワードになっている話なので
当然ですが、受けの周りを囲んでいる人物のことを
考えるとなんとも言えない気持ちになりますね。
ただ、この評価になったのは、受けと攻めの恋愛が
あまり印象に強く残らなかったからです。
背景にばかり気を取られ、いつのまにかひっついていて
あれ!?いつの間に!と思いましたw
全体的にはシナリオが良かったのですが
BLと考えた上ではこの評価になっています。
BLに深くハマる前に、装丁がずっと気になって買うかどうか悩んでいた本でした。
他の本が面白かったので、通常版ですが勢いで購入。
装丁が滅茶苦茶可愛い。
カバーじゃなくて、分厚い洋紙なんですね。たまらんです!
ああ、特装版買えばよかったなあ。
ただですね…………話は全く響かなかったのです。
同じ作者さんの他の話は好きだったのですが、これはちょっと不得手かも。
お兄さんがあまりに可哀想ではないですか?
弟がずっと兄を傷つけた事を後悔しているのは分かるんですが、こういうタイプはまた無神経に誰かに同じ事しそうだなあという印象を持ってしまいました。
決して嫌いなタイプの子ではないのですが、そこに最初から引っかかってしまって。ゲイだから気持ち悪いって兄に云ったのに、自分は男とまとまっちゃうのか、そうか(もやもや)
別に云われた事がきっかけで死んだ訳ではないのですが、どっちにしても淋しい死に方ですよね。
マイノリティの無駄な死っていうのが駄目なのか、自分でもよく分かりません。作者さんは好きなので、これが合わなかっただけでしょうね。
ギド先生は、他のBL作品とは違う、甘いだけではない、恋人同士になればいいっていうわけでもない、人間ってなんなのかを考えさせられる作品を描くと思います。どの作品を読んでも深く、人間ってものを学ばされます。ギド先生の描く世界観は素晴らしいといつも思います。
今回も受けと攻めが恋人同士になるまでの間に受けの兄の死というものを乗り越えます。偶然はやはり必然であって、辛いことがあるからこそ人は成長していき、それを乗り越えたとき初めて幸せってものを知るのかなと思いました。
甘いだけではなく、大人のBLを読みたい時にはギド先生の作品をオススメします...♪*゚ぜひ読んで見てください!
これ、難しかった。
自分の気持ちの置き場にかなり
苦慮した。
読み方によって切り口が異なってみることも出来るので
それについては面白いのだろうし、それだけ世界観があるのだろうけど。
でも、死を描くのは必須だったのだろうか。
私は死からみのものは
読みたくない。
どうしても死んでしまったこと、死んだ人に気持ちがもってかれてしまい、それ以外のラブに気持ちがいかなくなるから。
今回の死はお兄さん。
山田朝日の話で少し気持ちがあがりましたが、それでもやはり
お兄さんにしか気持ちがいかなかった。
犬とつばめ。作品としては嫌いじゃないし、幼少の記憶、それぞれの家族、愛情がある家族であっても、全てを分かり合えるわけじゃない、冷めた家族であっても
恨みばかりじゃない、
色んな家族もあるからこそ
色んな感情もある。
でも、死を描かれてしまったら
それは深く考えてしまう。
視点がコロコロ変わるのがちょっと読みにくかったし、
どちらの心情も読んでる側に筒抜けになっちゃって
あんまりドキドキ感とかこの先どうなるんだろうみたいな期待感が
欠けてテンポが悪くなってる気がしました。
それならもっと楓に復讐心むき出しの野呂くんが読みたかったかな!
後半、お兄ちゃんの死因の謎解きは面白かったです。
自分のせいで兄が自殺したのではと悩みに悩むトラウマ描写も、
またそこからの回復も
さすがの雨隠ギドさんでした。