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作者さんの初コミックは、元来の絵からもちょいショタ風味の登場人物達がくりひろげる可愛くてとっても元気な作品でした。
ルチルの新人賞の受賞作品も入ってるのですが、最近の作家さんは割とみなさんそうですが、こなれていて上手いですね。
表題は、親を亡くし人間への恨みを植え付けられて育った妖狐のこがねが、その恨みの元である犬上家の長男・驚太郎へ襲いかかったところ、すっかりかわされてしまい、その面倒見の良さに犬上家に居付いてしまうことから始まります。
ただ人間が憎いということだけ刷り込まれて、どうしてなのかも知らずにやってきたこがねが、こんなにいい人達なのにと悩むすがた。
驚太郎はじめ、その家族や友達達も、こがねを妖狐と知ってても恐れることもなく受け入れて(そこがファンタジーでもある)、人間と妖怪の共存を考える姿。
恨みの元となったこがねのじじさま・しろがねの悲しい悲恋の過去などを交えて、
こがねがまるで狐ではなくわんこみたいに懐くさまは、とってもかわいいです♪
驚太郎は、母親を早くに失くして主婦代わりをしています(だから面倒見がいいんですね)
父親は考古学者で、妖狐伝説の研究をしています(だから犬上家の婿養子になった)
驚太郎の弟は、まだ小学生だけど、ナイスつっこみ!をところどころ入れてくれますw
父は婿養子で、弟は幼いから、怨恨対象は驚太郎だ!というこがねの思考がもうかわいいじゃぁありませんか。
まだちびっこ狐なんで、とってもかわいいんですが、狐に変身すると結構デカイ!?
人間の女子に変身した姿を驚太郎の同級生が見て、紹介しろよ、デートがしたい、と言いだして、それでこがねも驚太郎も、二人の気持ちを認識するんですが、この案を考え出したのが、弟とその同級生の女子っていうのが、、、おませさん♪
妖狐が嫁をもらう時宝物を相手に差し出すといって、こがねが持ってきたガラクタのようなおもちゃの類、、まるでカラスみたいだけど、なんか一途で可愛らしくて~、、しかし、、嫁ってことは驚太郎が嫁なのか!?
描き下ろしは、大学生になってこがねと二人暮らしをする様子が描かれているのですが、驚太郎に合わせて女子に変身して夜甘い雰囲気になり、いざ!というと力尽きてちびっこに戻っちゃうっていうのが、何ともほほえましいです☆
『天晴れ!硬派君』これが賞をとったデビュー作品ですね。
小学校の時小さくて可愛くて一目惚れして、だけど剣道の試合で負けて以来、彼に勝つことを目標にしてきた男子が、その彼のいる高校に編入してくると、彼はマネージャーでもう剣道をしていないという。
試合を申し込むも、実は彼には、お付き合いを申し込むには、彼との試合に勝ったらという約束事があり、100人待ちだという!?
そんな、まってられるか!と、その100人に勝ったら、オレと試合しろ!と頑張る男子。
という、熱血硬派くんの、一途ワンコが面白い一本でした。
『少年、恋陥り易し』はちょっと時代モノの昔の旧制学校が舞台。
下級生は、暴漢などから身を守るため、上級生と「兄弟の契り」を交わして身を守ってもらうという風習がある、、という設定。
親友の御堂が、柏木という上級生と契りを交わしたのを怒る水沢。
その水沢に兄弟の契りを持ちかけるのは、ほんとうは御堂が好きだった遠野。
親友の恋を自分が壊してしまったと奮戦する水沢だけど、、というあれ?水沢は御堂を好きだったんじゃないのか?と思いながら、意外なさやにおさまりつつも、何となくこれでいいのだという、不思議な一方通行転じて2カプ出来あがるお話。
全体に元気があって、それが空ぶってないから何だか貴重だな~と思える作家さんと作品でした。